【書評:086冊目】私たちはなんのために働くのか(諸富祥彦)

【だから、わたし達は働くのだ】
明治大学文学部教授・諸富祥彦氏が、『私たちはなんのために働くのか』と題して、自分を押し殺して耐えながら働くのではなく、働く意味と自分らしい働き方を見出す方法を指南する一冊。

■書籍の紹介文

なんのために働きますか?
あなたの答えを書き出してみてください。

 

本書は、働く目的を見出せずに苦しむ人に向けて、働く意味と自分らしい働き方を見出す方法を指南する一冊。

 

著者が言う「働く意味」とは。
それは『人は仕事を通して、自分の人生に与えられた使命を果たしていく』ことです。

 

正論を一方的に述べるような本ではありません。
読み手の気持ちに寄り添いながら、「明日に向かったこう考えて生きてみないか?」と背中を支えてくれるような空気感です。

 

「私はなぜ働くのか」
「なぜ一生働き続けなくてはいけないのか」
「自分は、なぜこの会社にいるのか」

 

これらは、誰もが自問したことがあるでしょう。
ここに迷い込んだときに助けとなる方法を、哲学者の言葉や心理学の教えを通じて示します。

 

仕事帰りに感傷的な気持ちのとき。
寄りかかりたい一冊です。

 

◆心が折れる前に。

私たちはなんのために働くのか
諸富祥彦 日本能率協会マネジメントセンター 2013-9-21
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■【要約】15個の抜粋ポイント

否定的な思いを抱きながら仕事を続けていくと、次第に人生の負のループにはまってしまう。
そのまま続けると手遅れになる。
どんなに慌てても、そこから一歩も出ることができなくなる。

 

つらい気持ちに押しつぶされる前に、今の「苦しい働き方」「しんどい働き方」をいったんストップすることだ。
働くのが心底つらいなら、今は「働いてはダメ」なのだ。

 

あなたは、自分で自分の人生を選ぶことができる。
「あえて今、働かない」「あえて正社員にならない」「あえて結婚しない」などの選択ができるのだ。

 

あなたの人生の主人公は、あなた自身だ。
「働く」ことはもちろん、その他、様々なことについても、自分で選ぶことができるし、選んでいいのだ。

 

「何かがおかしい」と思ったら「自分はマインドコントロールにかかっているのでは」と疑って欲しい。
おかしいのは自分ではなく「みんな」や「世の中」かもしれないのだ。

 

「幸福の基本を教えてくれる心理学」がアドラー心理学だ。
この心理学では「幸福」を次の3つの課題を達成することで成し遂げられると考えている。
まず「仕事」「友情」「愛情」だ。
愛情は、異性への愛と結婚だ。
この3つが、人生の基本課題であり、これをクリアした人が、基本的な幸福を手にすることができるとアドラーは言う。

 

精神科医のビクトール・フランクルは、人間が生きる意味を実感し、心からの幸福を味わいつつ生きるための手がかりとして、3つの価値論を提案している。
「創造価値」「体験価値」「態度価値」だ。

 

3つのうち、仕事とのつながりが最も強いのは「創造価値」だ。
「創造価値」とは、芸術で何かを創造したり、仕事で何かを成し遂げたりすることで実現することのできる価値のことだ。

 

人が、自分の人生に与えられている独自の「使命」「責任」を果たすために仕事がある。
それは「人とは違う特別な仕事をしている」とか「大きな仕事をしている」とかとは関係ないことなのだ。

 

本当にしたいこと、自分の人生をかけてやり遂げたい仕事というのは、長い時間をかけて、ようやく見つかるものだ。

 

仕事も、恋愛も「食わず嫌い」は人間の可能性を狭めてしまう。
選択の可能性が狭まると、幸せになるチャンスが奪われていくのだ。

 

チャンスは、しばしば自分の想像を超えたところからやってくる。
たとえば、人と話をする時「目的の話をしたらおしまい」という人がいる。
だが、大きなチャンスの多くは余談から生まれるものだ。

 

興味があれば「それ、関心があります」「私もやってみたいです」と口に出してみることだ。
もしかしたら「実は人を増やそうと思っていたんです。やっていただけますか?」となるかもしれない。

 

本当に頭のよい人は「人生のアドリブ」がきく人だ。
「想定外のチャンス」はいつ飛び込んでくるかわからない。
その時「とりあえずイエス」と言うことで、あなたの人生は大きく変わっていくのだ。

 

「働くことの意味」は、実は考えて探し出すものではない。
日々の仕事に心を込めて打ち込んでいる時に、心の深い所でジワーッと実感されるものなのだ。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【086-1】「これおかしくないか?」と思ったことを書き留める

【086-2】「興味があること」を書き出しリストアップする

【086-3】目の前のやるべきことに全力を尽くす

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】私たちはなんのために働くのか
【著者名】諸富祥彦著者情報
出版社日本能率協会マネジメントセンター
【出版日】2013/9/21
オススメ度★★☆☆☆
こんな時に明日の仕事力を磨きたいときに
キーワード働き方哲学メンタル
【頁 数】216ページ
【目 次】
第1章 「働くのがしんどい」のはあなたのせいじゃない
第2章 働くことの常識を捨てる
第3章 働く意味を見つめなおす
第4章 あなたらしく働くために必要なこと

 

この本が、あなたを変える!

私たちはなんのために働くのか
諸富祥彦 日本能率協会マネジメントセンター 2013-9-21
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諸富祥彦さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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