【書評:1909冊目】中村天風 心が前向きになる言葉(池田光)

【自分の命を最大限に輝かせて生きろ!】
経営コンサルタント・池田光氏が、『中村天風 心が前向きになる言葉』と題して、人生哲学の大家である中村天風の教えを、現代語に置き換えながらわかりやすく解説する一冊。

■書籍の紹介文

中村天風。
あなたはこの人物をご存知ですか?

 

本書は、己の生命力を輝かせることにこだわった、人生哲学の大家である中村天風の教えを、現代に活用・実践しやすい形に整えて解説する一冊。

 

肺結核を患いながら欧米を遍歴し、インドでヨガに触れ、ヒマラヤの麓で悟りを得たのち、日本に戻って「心身統一法」を説いた人物。
それが、中村天風(1876生〜1968没)という人物です。

 

その思想は、大正時代から現代に至るまで、多くの人を魅了し続けています。
たとえば、野球の大谷翔平選手、女優の柴咲コウさん、先日亡くなられた経営者の稲盛和夫さん、といった方達も大きな影響を受けたと語っています。

 

自らの病と闘い続けて、ついぞ克服するに至った人生。
ゆえに、その教えの数々は「生命力」「生命を生き生き輝かせること」にこだわり抜いています。

 

本書では、そんな天風さんの言葉を、ふたつに分けて収録。
「生命が生き生き輝く言葉」と「生命が萎縮する言葉」です。

 

前者を「やったほうがいいこと」、後者を「やらないこと」に分類されています。
この分類が効いていて、天風さんの教えの本質をより際立たせているように感じます。

 

人生に、苦難や困難はつきもの。
それらにぶつかったとき、いかに前向きに捉え、颯爽と生きていけるか。

 

これによって、輝く人生か萎縮する人生かが決まります。
だれもが望むのは、もちろん前者ですよね。

 

そのために、日々自分に語りかけ、人生の追い風を呼び込む言葉がまとめられています。
原文、解説文、習慣にすべき行動がバランスよく書かれているのでとても読みやすくなっています。

 

くり返し読む類の本にとって、読みやすさはとても重要。
その点からも、本書の有用性は高いと感じます。

 

より深く学びたい方は、天風さんの原作を読んでみましょう。
これくらいと充分と感じられる方は、本書を何度も何度も読み込みましょう。

 

ほどよくピリッとする言葉の数々。
読むほどにクセになります。

 

◆人生を前向きに生き生きと。

中村天風 心が前向きになる言葉
池田光 秀和システム 2022-9-17
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■【要約】15個の抜粋ポイント

心が積極的なら、すべてが感謝と歓喜で受けとめられます。
(略)
感謝と歓喜で受けとめれば、最高の運命が招き寄せられるものです。

 

最初の一言をプラスにすること。

 

ニッコリと笑って起床するには、寝がけに楽しい連想をすることです。
すると、翌朝からいいことが起こりそうな予感がして、その日、一日に期待が持てます。

 

心が折れそうになったら、「私は、力だ。力の結晶だ」と声に出してみる。
それだけで、すごい力を発揮します。

 

楽しんでいるときに、生命力は膨らみます。
アスリートたちがよくインタビューで、「この競技大会を楽しみたい」と答えていますが、これは理に適っているのです。
楽しむ心や、喜ぶ心をもって、最高のパフォーマンスを発揮することです。

 

起こったことを喜びで迎え、気に食わないことも平然とやり過ごし、さらには感謝できれば、運命はよくならざるを得ません。

 

成功に必要なものは、失敗や障害です。
消極的になったり弱気になったりする自分と闘いながら、それでも前を向いて進むというプロセスが大切。
プラス思考で乗り切る力をつけることです。

 

心を落ち着かせるには、呼吸のリズムを整えることです。
わざとゆっくりしたペースで呼吸すると、精神は落ち着いてきます。

 

見た目の表面的な美しさは「美」ではなく、調和こそが本質。

 

自己肯定感が高い人は短所をそのまま長所に置き換え、人間的魅力にまで高めてしまうものです。

 

自分で自分にプラスの暗示を与え続けるのです。
すると、コップのなかの黒い水(マイナスの観念要素)は、ポタリポタリと落ちる水滴(暗示)によって、一晩のうちに透明な水(プラスの観念要素)に入れ替わります。

 

人間ですから、感じるのはあたり前です。
しかし、感じても、思わなければ、雑念や妄想にふりまわされません。

 

人間ですから、感情が湧くのはあたり前。
しかし、感情が湧いても、握らなければ、通り過ぎていくものです。

 

病と病気は別物です。
なのに、病を忘れることができず、気にすると、病気になってしまって回復は遅れます。

 

生きるというのは、どれだけ成功しようと、何歳になろうと、進化・向上し続けることです。
これが生命の法則にほかなりません。
前へ前へと進んでいく人は、やがて病や寿命で倒れたとしても、前向きに倒れるものです。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1909-1】寝る前に、「なりたい姿」をイメージする

【1909-2】ゆっくりと深い呼吸を心がける

【1909-3】前向きに楽しむ姿勢を常に心がける

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】中村天風 心が前向きになる言葉
【著者名】池田光著者情報
出版社秀和システム
【出版日】2022/9/17
オススメ度★★★★☆
こんな時に心の平穏や導きがほしいときに
キーワード哲学生き方自己対話
【頁 数】196ページ
【目 次】
Part1 やったほうがいいこと
Part2 やらないこと

 

この本で、あなたは変わる!

中村天風 心が前向きになる言葉
池田光 秀和システム 2022-9-17
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池田光さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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