【書評:1242冊目】150冊執筆売れっ子ライターのもう恥をかかない文章術(神山典士)

【文章力はギフト力である】
150冊執筆売れっ子ライター・神山典士氏が、30年に渡り読者の”奴隷”になった末にたどり着いた「もう恥をかかない文章術」を解説する一冊。目を輝かせてページをめくる読者をー。

■この本の紹介文

読者が読みたくなる文章を書く。
これってつまり、どういうことでしょう?

 

本書は、「読者が読みたくなる文章」に徹底的にこだわった実践的な文章テクニックを解説する一冊。

 

読者が読みたくなる文章を書く。
これはつまり、読者の心をしっかり捉えた文章を書くということです。

 

「えっ?この本もそんなことしか書いてないの?」
今、あなたはそう思ったかもしれませんね。

 

そうです、そんなことしか書かれていません。
なぜなら、「読者が読みたくなる文章」以上の文章はないからです。

 

では、この本をオススメするポイントはどこにあるのか。
ズバリ!”深掘り”です。

 

「どうすれば読者が読みたくなる文章が書けるのか?」。
ここを徹底的に”深掘り”して解説しているのです。

 

読まれない文章は、深く掘れていない文章なのです。
しっかりと”深掘り”さえすれば、「読者が読みたくなる文章」が書けるのです。

 

自著40冊、ライターで担当した本100冊以上のプロはどこまで”深掘り”しているのか。
この点を惜しげもなく書籍で公開している点こそ、オススメするポイントです。

 

まだまだ”深掘り”が甘いな。
そうヘコミながらも、喰いついていきたい、そんな一冊です。

 

◆”深掘り”力がポイント!

■本がわかる!15の要約ポイント

文章を読む相手は誰なのか?その相手は書こうとしているテーマに対してどれくらいの知識と好奇心があるのか?
そこを前もってよーく考えないと、書き手の意思が伝わらない、結果的には残念な文章になってしまいます。

 

こういう誰もが「えっ?ホント!?」と面をあげるテーマにぶつかり、それが「自分でしか書けないもの」であれば、文章の第一歩「読者の興味をひくテーマ探し」は成功です。

 

自分の奥底にしまっておいた大切な記憶や、いままで表現できなかったこと。
あるいは本当に恥ずかしい体験を書くと、読者は思わず「えっ?」と面をあげて、「面白く(めんしろく)」なる。
それが読者をひきつける面白い文章になります。

 

●3つの箱のマトリョーシカ方式
1の箱:一番面白かったこと・一番伝えたいこと
2の箱:説明(5W1H)
3の箱:その他・2番目3番目に面白かったこと

 

文章を最後の一行から書き出すことを考える時、大きなメリットは「最初と最後の文章を呼応させる」という技術が使いやすいことです。
冒頭の書き出しと最後の締めの文章が同じコンテンツで結ばれていると、文章は「締まります」。

 

「事実は細部に宿る」といいます。
細部の記憶こそが良質の材料となります。
それを集めるためには、アクションを起こす時に必ずメモをしてください。

 

「逆接以外で”〜が”は使わない」と決めてしまった方が、はるかにわかりやすい文章が書けます。

 

状況を生き生きと描くためには「会話体」を活用する。
これは鉄則です。

 

文章を印象的にするための一つの方法は、「セリフを独立させる」ことです。

 

「美しい」と「可愛い」を、もっと具体的にどんな表現で伝えるか?
「美味しい」ものをどう表現するか?
そこに書き手の工夫とセンスが宿ります。

 

読点「、」をしっかり打つこと。
語順を変えること。
関係を外してやること。
かかり受けをシンプルにすること。
そしてすでに述べましたが、句点「。」で文章をできるだけ短く「小分けに」してやること。
それらを意識するだけで、はるかにわかりやすい文章になります。

 

語尾のバリエーションとしては、
漢文調〜いわんや◯◯をや。
倒置〜よもや、負けるとは。
余韻を残す〜だとはー。
呼びかけ〜やろうじゃないか!
といったものが考えられます。
語尾には思い切って様々なバリエーションを使うことで、文章に「化粧」を施してください。

 

●文章で大事な「3」の法則
・誠実さ(自分の言葉で書くこと)
・明晰さ(自分が何をやろうとしているのか知っていること)
・わかりやすさ

 

文章を書くということは、考えること、想像すること、自分なりに解決策を考えること。
正解のない中で、「これでいいんだ」と決断することです。

 

●基本的な推敲ポイント
(1)誤字脱字をチェックする
(2)文体を統一する
(3)一人称を統一する
(4)句読点の打ち方を見直す
(5)一文を短くする
(6)段落単位で文章を見る
(7)視点のぶれを修正する
(8)言葉の重複に注意

 

■これをやろう!3つの実践ポイント

【1242-1】「読み手は誰か」「相手の知識と好奇心はどれくらいか」を良く考えて文章を書く

【1242-2】メモを持ち歩いて記録する癖をつける

【1242-3】誠実さ・明晰さ・わかりやすさを中心に文章を書く

 

■ひと言まとめ

文章力は、ギフト力である。

 

■本日紹介した書籍情報

【書籍名】150冊執筆売れっ子ライターのもう恥をかかない文章術
【著者名】神山典士
出版社ポプラ社
【出版日】2018/7/10
オススメ度★★★☆☆
こんな時に書く力を身につけたいときに
キーワード文章力情報整理ことばのチカラ
【頁 数】237ページ
【目 次】
第1章 その文章は「誰に」「何を」書くのか?
第2章 「3つの箱」で設計図をつくる
第3章 その1読者をA地点からB地点にしっかり運ぶ
第4章 その2わかりやすい文章のポイント
第5章 その3「感動」という名のご褒美
終章 「書くことを生きる」喜びと効能

 

この本が、あなたを変える!

 

神山典士さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/

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