【書評:1867冊目】仕事ではウソをつけ(菊原智明)

【自然体の自分で戦うのは無防備?】
営業コンサルタント・菊原智明氏が、『仕事ではウソをつけ』と題して、結果を出すには”理想的な人物”をモデルに演技するのが一番と提起し、「ウソ=演技」の技法を指南する一冊。

■書籍の紹介文

日々の仕事。
あなたはどんな姿勢で臨んでいますか?

 

本書は、「仕事のできる人」という評価を得るための現実的で最も勝率の高い戦略として、理想的な人物をモデリングする”演技(ウソ)”の技法を指南する一冊。

 

仕事ができる人とは、どういう人をいうのか。
それは、「求められていることに応えられる人」です。

 

会社、上司、チーム、同僚、・・・・。
彼らが求めていることに、応えられてこそ、「あの人はできる」という評価になるのです。

 

ただ、すべての人から、何を求められているかとヒアリングするのは大変です。
さらに、表面上で求めていることと、真に求めていることが違っている場合もあるので厄介です。

 

そんななかで、どうやって効率的に「仕事のできる人」になるのか。
その方法こそが、著者が提唱する「演技する(ウソをつく)」という方法です。

 

職場を観察すると、すでに”できる人”の評価を獲得した、お手本となる人がたくさんいます。
あなたの職場にも、「仕事ができる人」と顔が浮かぶ人がいるとおもいます。

 

また、すべてではなくても、Aさんのこの部分、Bさんのあの部分、などとつまみ食いすることも可能。
もちろん、いい面のお手本もあれば、悪い面のお手本もあります。

 

こうしたお手本をもとに、自分にとっての「仕事のできる人」像をつくり上げていきます
言い換えれば、これから演じるキャラクターのディテール(細部)を詰めていくわけです。

 

そして、キャラクターが完了したら。
あとは、キャラクターに成り切って、演じるように仕事を取り組むだけです。

 

取り組みながら、日々の失敗や周りの反応を分析し、演技の精度をあげていきます。
これをくり返していくうちに、「仕事のできる人」になるのです。

 

キャラクターを作り上げるための技法は、この本で学べます。
あとは、毎日のステージで、堂々と演じるだけです。

 

◆成り切れ!演じろ!!

仕事ではウソをつけ
菊原智明 光文社 2022-5-24
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■【要約】15個の抜粋ポイント

「仕事ができる人」とは「求められていることに応えられる人」なのです。
「結果が出ない」と嘆いている人によく見られるのが、この「求められていることに応える」という視点が足りてません。

 

まずは身近にいるできる人を「立ち振る舞い」「言葉遣いと話し方」に意識して、よく観察してみましょう。

 

孫子の兵法に出てくる有名な一節に「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」という言葉があります。
ここで言う”敵を知り”というのはまさに”職場”のことで、あなたが理想の人物を演じる上での舞台、仕事の環境ということです。
また”己を知る”ということは自分の得意・不得意についてよく理解し、どの面を生かして戦いに臨めばよいのか冷静に見極めるということです。

 

理想の人物を構築する際、自分以外の要素を分析することを他己分析と呼んでいます。
・実力以上に評価される人はどういう人なのか
・得する人と損する人の差は何なのか
・会社はどういう人材を必要としているか
など、外的な要素を徹底的に分析するのです。

 

実は無駄なことを削除しただけで、うまくいくことがあります。
まずは「これは明らかに削除した方がいい」ということをリストアップします。
・起こりもしないことをクヨクヨ考えている
・愚痴、不平不満を言う
・結果が出ている人を妬む
などなど。
探せばいろいろ出てくるでしょう。
それを一つ一つ削除していくのです。
それだけでも仕事はうまく回るようになります。

 

理想の人物像の構築に迷ったら、素直で前向きな人物像を作り上げてみてください。

 

失敗は忘れるのではなく一つの貴重なデータとして活用しましょう。

 

うまく演じられているかどうかのチェックとして、まわりの人から声がかかる回数とレスポンススピードを目安としてください。

 

仕事でいつもより少し大きめな声を意識してみてください。

 

普段の会話から語尾を言い切る習慣を身につける。

 

手始めに仲のいい人に「今日は仕事ができる人のキャラで仕事をするぞ」と宣言してみてください。
宣言効果があなたの背中を押してくれます。

 

文字のやり取りはあなたの魅力を伝わりにくくします。
意識的に文章に相手への気遣い、そしてあなたのことを少し入れるように心がけてください。
その一言だけでも相手との距離は縮まります。

 

リアルでもリモートでも予定時間より少し早く集まった方が何倍もメリットがあります。

 

何かに失敗したら隠蔽ではなくどんどん人に話すようにしましょう。
気分もスッキリし、理想の人物を演じる力も上がります。

 

行動すれば何らかの結果がついてきます。
成功したらそのまま続ければいいですし、たとえ失敗してもそれは素晴らしい学びになります。
間違いなく前進していきます。
過去や思い込みから解除された途端、目の前が一気に開けていくのです。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1867-1】「これは明らかに削除した方がいい」ということをリストアップする

【1867-2】普段から声を張るように意識する

【1867-3】失敗はどんどん人に話す

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】仕事ではウソをつけ
【著者名】菊原智明著者情報
出版社光文社
【出版日】2022/5/24
オススメ度★★★☆☆
こんな時に明日の仕事力を磨きたいときに
キーワード働き方メンタルマインド
【頁 数】192ページ
【目 次】
1章 仕事はウソをつくことから始まる
2章 確実に結果を出すための理想の人物の探し方
3章 理想の人物像の演じ方
4章 演技のクオリティを上げる技術と考え方
5章 第一歩を踏み出す
6章 リモートでの演じ方、結果の出し方
7章 挫折から立ち直り、壁をぶち破る方法

 

この本で、あなたは変わる!

仕事ではウソをつけ
菊原智明 光文社 2022-5-24
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菊原智明さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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