【書評:1786冊目】なぜ日本人は怒りやすくなったのか?(安藤俊介)

【怒りに支配されないために】
日本アンガーマネジメント協会代表理事・安藤俊介氏が、『なぜ日本人は怒りやすくなったのか?』と題して、アンガーマネジメントの手法を用いた「怒りに蝕まれない方法」を指南する一冊。

■書籍の紹介文

この1ヶ月。
おもわず声を荒げてしまったことはありませんでしたか?

 

本書は、怒ったり怒りに触れたりしているうちに人は蝕まれていくと警告し、アンガーマネジメントの手法を解説しながら、怒りに蝕まれない方法を指南する一冊。

 

「また炎上しているよ」と苦笑するのが日課になっている人も多いのではないでしょうか。
それくらい、日本人は見境なく怒っている実感があります。

 

と書きながらも、「ドキッ」としている自分もいるのですが・・・。
テレビに毒ついたり、他人の些細な仕草に「チッ」と舌打ちしたり・・・・。

 

その都度、いかんいかんと反省するために読むんです。
読むと落ち着き、反省と対策が整理でき、”ととのう”のが書籍の良いところ。

 

今回は、新しくこちらの本に手を伸ばしてみました。
アンガーマネジメントの第一人者による「怒りに蝕まれないための対処法」がまとめられています。

 

◎自己肯定感が低い人ほど、”怒り”に取り込まれやすい
◎同調圧力は、本来関係ない”怒り”の中に自分を近づけてしまう
◎日本人は傾向として、自己肯定感が低く、同調圧力に屈しやすい

 

日本に”怒り”が蔓延する理由を、アンガーマネジメントの観点からこのように指摘します。
そのうえで、どう対処すれば、”怒り”から自分を遠ざけられるのか”護心術”を提示します。

 

ちょっと最近イライラすることが多くなったかも・・・
怒りっぽい人が増えてなんか怖いな・・・
今日も職場のあの人の怒りにつき合うのかよ・・・

 

”怒り”に心が疲れてしまっている人を救うためのヒントが詰まっています。
抱く必要のない”怒り”を、1つ1つ心から追い出していきましょう!

 

◆不毛な”怒り”を追い払おう!

なぜ日本人は怒りやすくなったのか?
安藤俊介 秀和システム 2022-1-7
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■【要約】15個の抜粋ポイント

ルサンチマンとは、弱者が強者に対して憤り、怨恨、憎悪、非難の感情を持つことを言います。
まさに日本は今、ルサンチマンに囚われた人が多く、誰かを叩いては溜飲を下げるということを繰り返しています。
さらに問題なのは、特定の誰かを叩いたとしても、翌日にはもう忘れ、次の新たな生贄を探していることです。

 

誤解を恐れずに言えば、怒りは安・近・短なエンターテイメントです。
どうして日本では、これほどまでに怒りを消費しているかと言えば、それは単純に「安・近・短」で楽しめる娯楽だからにほかなりません。

 

自分が怒りを感じるとき、どのような「〜べき」が裏切られたことで、怒りの火花が散り、どのようなマイナス感情・状態が、ガスとして引火しているのか考えてみましょう。

 

自己肯定感の低い人は、様々な物事を、自分に対する攻撃として捉える傾向があります。
攻撃をされれば反撃するのは生物としては自然な反応なので、自己肯定感の低い人は攻撃的になるのです。

 

●自己肯定感の低い人が持つ5つの特徴
①承認欲求が強い
②依存心が強い
③ネガティブ思考
④劣等感が強い
⑤渇望感が強い

 

変えられないものについては変えられない事実を受け入れ、現実的な選択肢を探すことに注力したほうが、人生は開けます。
とにかく前向きに生きようと、無理強いするつもりはありません。
不運を嘆くより、できること、できないことに、早いうちに線を引くほうが自分のためになるでしょう。

 

自己肯定感を左右するものに、大きな影響を与えているものは何かと言えば、アンガーマネジメントではコアビリーフと呼ばれる、自分の価値観の辞書になるものです。
このコアビリーフが、どういうものになっているかによって、自己肯定感は高くもなれば、低くもなります。

 

コアビリーフは「〜べき」「〜はず」「普通」「常識」「当たり前」といった言葉に象徴されます。

 

自分のコアビリーフは自分にとっては正しくても、現実にはそうでないということがいくらでも起こりえます。
その現実を目の当たりにするたびに、私たちは自分のコアビリーフが本当に正しいものなのか、あるいは修正をしなければいけないものなのかを逡巡します。

 

●自分の不毛なコアビリーフに気づく3つの方法
①自分と違う価値観の人に聞く
②内省のための手段を学ぶ
③専門家に相談する

 

自分の居場所を脅かすのは異質な存在です。
異質な存在を排除するために、正義はとても都合のいい手段となるのです。

 

どうすれば同調圧力に屈せずに済むかと言えば、普段からアンガーマネジメントの「①思考のコントロール」と「②行動のコントロール」を使うことで、簡単に解決できるのです。

 

思考のコントロールは許容してよいことと、許容してはダメなことの境界を考えるためにおこないます。

 

行動のコントロールでは、自分が受け入れられないと判断したことについて、ではどう行動すればいいか、その選択肢を選びます。

 

●これからの時代をムダに怒らない6つのヒント
ヒント1:6秒ルールを守る
ヒント2:共感疲れしない
ヒント3:白黒で考えない
ヒント4:正義感はほどほどに
ヒント5:プライドのために闘わない
ヒント6:融通無碍(むげ)を意識する

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1786-1】「逃げる」「離れる」という選択肢を忘れない

【1786-2】自分の正義と他人の正義は一致しないことを自覚する

【1786-3】不毛なコアビリーフ(P.136参考)を抱えていないか書き出してチェックする

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】なぜ日本人は怒りやすくなったのか?
【著者名】安藤俊介著者情報
出版社秀和システム
【出版日】2022/1/7
オススメ度★★★★☆
こんな時に心の平穏や導きがほしいときに
キーワードメンタル心理学自己対話
【頁 数】224ページ
【目 次】
第1章 なぜ日本人は怒りやすくなったのか?
第2章 要注意! 自己肯定感が低いと怒りやすくなる
第3章 自己肯定感が低くなった原因と今後の解決法
第4章 自己肯定感を左右するコアビリーフと向き合う
第5章 同調圧力から生じる怒りをどう回避するか
第6章 これからの時代をムダに怒らない6つのヒント

 

この本が、あなたを変える!

なぜ日本人は怒りやすくなったのか?
安藤俊介 秀和システム 2022-1-7
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安藤俊介さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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