【書評:1754冊目】ハラスメントの壁(吉田幸弘)

【「えっ、ダメなの?」と脂汗をかく前に】
人財育成コンサルタント・吉田幸弘氏が、『ハラスメントの壁』と題して、ハラスメントの境界線は信頼関係だと提起し、怯えることなく信頼関係を醸成する方法を指南する一冊。

■書籍の紹介文

○○ハラスメント。
あなたが一番怯えているのは何ですか?

 

本書は、あなたの「ハラスメントに対する不安」を無くすことを目的に、過度に怯えることなく、職場のメンバーとの「信頼関係」を醸成する方法を指南する一冊。

 

ひとつ行動をすれば、ひとつハラスメントに当たる。
そうおもえてしまうほど、過敏になっている方も多いのではないでしょうか。

 

当然、ハラスメントは許されない行為です。
ただ、なぜ、こんなにもハラスメントの問題が深刻化しているのか、その根本的な原因を考える必要があります

 

著者は、「信頼関係」の欠如こそ、ハラスメントの根底にあると指摘します。
人間関係の土台となる「信頼関係」がバランスを崩したことで、職場や社会の至るところで歪みが生じているのです。

 

さらに言えば、歪みに萎縮し、そもそも「信頼関係」を築こうとする意欲さえも失われつつあるとも言えます。
「信頼関係」を感じられないと、疑心暗鬼のまま人間関係が進行していくことになります。

 

すると、自分を守るために”許容できる言動の範囲”もどんどん狭くなっていきます
この負の連鎖が限界に達したとき、ハラスメントという形で噴出するのかもしれません。

 

であるならば、やるべきことはひとつ。
「信頼関係」を醸成する方法を見つめ直し、信頼できる人間関係を構築することです。

 

表面的なハラスメント対策をいくらしても意味がないのです。
相手を慮り、自分も慮ってもらい、「信頼関係」の”絆”を結んでいく姿勢が大切なのです。

 

本書では、この「信頼関係」を醸成する方法がまとめられています。
ひとつひとつ身につけていくことで、ハラスメントに怯える必要がなくなります。

 

著者は、ハラスメントに該当する行為の加害側、被害側の両方で苦しんだ経験をお持ちです。
その経験と、ハラスメント撲滅のために蓄えた知見を合わせた方法論は、イメージしやすく取り組みやすいものです。

 

職場などさまざまな場所で、縁あって出逢った人達と。
疑心暗鬼な人間関係ではなく、明るく楽しい人間関係を築きたいと誰もがおもっています。

 

そのおもいを、この本を参考に実現させましょう。
信頼の”絆”で結ばれた人間関係の前には、ハラスメントなど存在しません。

 

◆信頼関係を構築しよう!

ハラスメントの壁
吉田幸弘 ロングセラーズ 2021-3-23
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■【要約】15個の抜粋ポイント

法律の条文では、以下の三つを「パワハラ」の定義とし、三つの要素をすべて満たすものが、職場におけるパワーハラスメントであると定義されました。
(1)職場での優越的な関係を背景としている
(2)業務上必要かつ相当な範囲を超えている
(3)就業環境を害されている

 

部下や取引先の方の間違いはこっそり指摘しましょう。
皆の前で指摘されると、恥をかかされたと相手は思います。

 

属性を出すのは差別に当たります。

 

相手が年上、役職が高いなど問わず、『I(アイ)メッセージで感想を伝え、教えを請う』という方法を癖にしておいてはいかがでしょうか。

 

「聞き上手」になるためにも、思っている以上に、自分は相手の話を聞けていないと常に意識しておきましょう。

 

「なぜ」と言われると「人」に焦点を当てているので責められているように感じるのに対して、「何」ならば「出来事・モノ」に焦点を当てているので、いったん自分と切り離して冷静に考えられるのです。
ですから、「何」と聞きましょう。

 

「なぜその仕事をやる必要があるのか」、「どのような背景で仕事をする必要が生じたのか」の「Why」を伝えるのは重要です。

 

何かを頼む際には、自分が頼まれた側に立ったと考え、相手がその言葉で動けるかを事前に確認をすることです。

 

大切なのは、「部下がこのリーダーに話しても大丈夫」という心理的に安全な場をつくること、いわゆる「心理的安全性」を確保することです。

 

白か黒かをはっきりするのではなく、「相手の考え方も正しい。自分の考え方も正しい」と考えます。
そのうえで、お互いに歩み寄っていけばいいのです。

 

怒りたくなった時や自信を失くした時に、できていることに目を向けると、自己肯定感も高まり、イライラもしにくくなります。
意識して、いいことに目を向けるようにしていきましょう。

 

リーダーは「判断力」と「平常心」があれば、バカにされることはありません。

 

雑談の内容を「共通の話題」としながらも、「仕事における共通の経験・行動」にすればいいのです。

 

叱って部下との関係がおかしくなるのは、たいてい「叱る」と「怒る」を混同しているからです。
そもそも「叱る」は部下の行動改善のため、「怒る」のは上司自身の感情のコントロールのためです。

 

共感のコツは相手の言葉の反復です。
リーダーは、「体調が悪い」と言われたら「それはつらいよね」「大丈夫?」とまずは「共感」で返すのがポイントです。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1754-1】「自分は思っている以上に相手の話を聞けていない」という意識を常に持っておく

【1754-2】「なぜ」ではなく「何」を聞くように意識する

【1754-3】頼む事をする際、「相手が自分の言葉で行動できるか」を意識して伝える

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】ハラスメントの壁
【著者名】吉田幸弘著者情報
出版社KKロングセラーズ
【出版日】2021/3/23
オススメ度★★★★☆
こんな時に明日の人間関係を良くしたいときに
キーワード人間関係話し方信用残高
【頁 数】244ページ
【目 次】
第1章 良かれと思っているのは自分だけ? 相手を怒らせる危険な言葉
第2章 問題が起きる前に まず聞き上手になろう
第3章 ハラスメントにならない頼み方
第4章 ハラスメントしないための心得
第5章 新しい時代のコミュニケーション

 

この本が、あなたを変える!

ハラスメントの壁
吉田幸弘 ロングセラーズ 2021-3-23
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吉田幸弘さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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