【曖昧さのない雑談術!】
マーケティングプランナー・本間立平氏が、『武器になる雑談力』と題して、「場の空気を読んで…」など曖昧な方法を排除し、マーケティング手法に根ざした戦略的な雑談術を解説する一冊。
■書籍の紹介文
雑談術の本を読んでもうまく実践できない…。
こんな悩みを抱えていませんか?
本書は、自分の「長所」を相手に印象づけて、関係をより強固にしていく雑談テクニックを、マーケティング手法を活用しながら解説する一冊。
雑談に関する書籍は無数に存在します。
本書に興味を持ったあなたなら、すでに何冊か読んでいることでしょう。
でも、この本を読もうとしています。
その理由は「読んだけどうまく行動に移せなかったから」ではないでしょうか。
行動に移せない原因は、紹介されているテクニックの中にある曖昧さにあります。
「空気を読んで」や「相手の興味に合わせて」などと学んでも、実際の場面では「どう読めばいいの?」「どう合わせればいいの?」と身構えてしまうわけです。
結果、うまく雑談することができずに終わってしまいます。
そして、新しい方法をと、別の雑談術の本に手を出す悪循環に陥ってしまうのです。
こうした悩みを抱えている方にオススメなのが本書です。
曖昧さを極限まで廃し、”システマチック”に雑談できるよう体系的に技術がまとめられています。
・どうやって雑談ネタをストックすればいいいのか
・どうやって話しかけるタイミングを読めばいいのか
・どうやって話を盛り上げるネタを伝えればいいのか
雑談の場面で、うまく行動に移せない多くの人が悩むポイントについて、やるべき行動が学べます。
マーケティングの専門家らしい独自のネーミングに慣れる必要はありますが、内容はシンプルでわかりやすいモノになっています。
イラストや図解、会話例なども豊富に収録されており、苦手意識を持った人でも気軽に読めるようになっています。
雑談を諦めたくない人はお手を伸ばしてみてください。
◆毎日の世間話が変わる!
武器になる雑談力
本間立平 きずな出版 2020-6-27
売上ランキング(公開時):10,783
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■【要約】15個の抜粋ポイント
気配りができる人は、「人にされて嬉しいこと」を知っています。
そしていつも相手にそれを「してあげたい」と考えています。
であるならば、それを「しやすくしてあげる」。
それがさらに進んだ「気配り」になるのです。
私はこれを、「気配りジャンケン」と呼んでいます。
「教えてください」という言葉は「教え好きな人」以外にも効果を発揮します。
なぜなら、ここにも「気配りジャンケン」の法則が当てはまるからです。
大前提として「人は、自分にしか関心がない」と思っておいた方がいいのです。
人が、聞く価値があると感じるのは、「自分ゴト」だけ。
それは、
◎自分の話
◎自分に役立つ話
◎自分がおもしろいと感じる話
この3本だけです。
人には、「話しかけていい状態」と、「ダメな状態」がある。
当たり前のことですが、これに注意しなければなりません。
自分の発言を、最後まで注意深く聞いてほしいときは、
「これは●●さんのほうが、おくわしいと思いますが・・・」
などと、「前置き」するのがおすすめです。
だれもがじっくりとあなたの話に耳を傾けてくれるでしょう。
重要なのは、質問することではありません。
相手の脳内に「モヤモヤ」をつくることです。
「モヤモヤ」とは、「え?それってどういうこと?」「わからない!」「知りたい!」という気持ちのこと。
(略)
どんな話をするにしても、一度相手をモヤらせて「モヤモヤ→スッキリ」の流れをつくる。
これが「雑談2.0」の基本形です。
雑談ネタをつくるには、まず周囲の人を「観察」します。
違和感のある人を見つけたり、何らかのアクシデントが起きたら、なぜそうなったのか「推察」します。
そこで得られた憶測を「断定」形で話します。
人はだれでも「持説」を持っています。
持説を他人に話すと、そこから楽しい会話に発展することもあるので、雑談の達人は「持説」をつねにストックしています。
「無言の時間」が訪れたら、「このスキに、なにか1つだけでも、爪痕を残してやろう」と思えばいいのです。
あなたの話を聞いた相手に、「新しいことを知る喜び」=「知的興奮」を提供しましょう。
「ネタ」は、多ければ多いほどよく、最低でも一般的な人の4倍程度は持っておきたいところです。
つまり
話す割合は、相手8:自分2
ネタの量は、相手2:自分8
これを理想的な比率とします。
相手がもともと持っている知識を<ストック>、こちらが相手に伝える情報を<ニュース>と言います。
会話は、まず相手の脳に、こちらが話しかけた言葉=<ニュース>がインプットされるところから始まります。
すると、<ストック>と<ニュース>が、情報交換を始めます。
ここで「発火」が起きた場合、この情報交換が大量に行われ、「脳内会話」が発生します。
これが、「おもしろい!」と思っているときの脳の状態です。
●雑談のネタマトリクス
(1)なるほど!ネタ(思っていた×知識あった):相手の知識をパワーアップ
(2)ギャップ!ネタ(思っていなかった×知識あった):常識をくつがえす
(3)すっきり!ネタ(思っていた×知識なかった):曖昧な知識を整理する
(4)へぇ〜!ネタ(思っていなかった×知識なかった):まったく新しい世界を見せる
雑談の基本は「おもしろい!」のシェアです。
思わず他人に話したくなることがあったら、「ネタマトリクス」を見てください。
4つの領域のどこかの要素を含んでいるはずです。
雑談がうまくなりたければ、まずは、「キャラ決め」をすることです。
それぞれのコミュニティで、自分がどういうキャラを担っているのかを客観的に把握し、それをどう育てたいか決めるのです。
インプットとアウトプットを繰り返しながら、「周囲も自分もおもしろい!」という好循環をつくります。
◎行動:周囲に惑わされることなく、自分が「おもしろい!」と思ったことを追求する。
◎雑談:それを、「雑談ネタ」にして、「いまだ!」というタイミングで周囲に発信。
◎自信:会話が弾む。人とつながる。それが嬉しくて、また「おもしろい!」を探し始める。
■【実践】3個の行動ポイント
【1687-1】「おもしろい!」「気づき」を記録する
【1687-2】記録したネタを「ネタマトリクス」で分析する
【1687-3】行動→雑談→自信のサイクルを繰り返す
■ひと言まとめ
※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作
■本日の書籍情報
【書籍名】武器になる雑談力
【著者名】本間立平 ・ 著者情報
【出版社】きずな出版
【出版日】2020/6/27
【オススメ度】★★★☆☆
【こんな時に】明日の人間関係を良くしたいときに
【キーワード】雑談、話し方、人間関係
【頁 数】240ページ
【目 次】
はじめに 「雑談」は武器にできる
第1章 「雑談」のマインド
第2章 「雑談」のタイミング
第3章 「雑談」のテクニック
第4章 「雑談」のコンテンツ
第5章 「雑談」でブランディング
この本が、あなたを変える!
武器になる雑談力
本間立平 きずな出版 2020-6-27
売上ランキング(公開時):10,783
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本間立平さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)
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