【書評:1669冊目】英単語の語源と本当の意味(西澤ロイ)

【語源を知ると、言語はおもしろくなる!】
イングリッシュ・ドクター/西澤ロイ氏が、『英単語の語源と本当の意味』と題して、語源という単語が出来上がるストーリーを紐解きながら、英語の持つ魅力を伝える一冊。

■書籍の紹介文

あれ?なんでこの単語で表現するんだろう?
英語を使っていて、このようにおもったことがありませんか。

 

本書は、英語の習得には「興味/好奇心」をどれだけ抱けるかが大切だと提起し、「語源」という単語の成り立ちストーリーを通じて、英語の持つ魅力を伝える一冊。

 

英語学習者のための英字新聞「The Japan Times Alpha」で著者が連載中のコラム。
そこから、人気記事を38本集めて、補足的に追記や修正を行い構成したものです。

 

コラムをKindle用の電子書籍にしているため、
・Web記事のように気楽に読める
・1記事あたりの文字数が少ないので気軽に読める
といったメリットがあります。

 

ただ、短さに負けない内容の濃さがあります。
身近なテーマで使われる英単語の「語源」を紐解き、そこに隠されたストーリーを示すことで「英語の正しい姿」を伝えます。

 

この場合は、この単語。
この表現のときだけは、あの単語を使う。

 

こうした、日本語に合わせる形での機械的な暗記学習では、英語の習得に限界がきます。
少しでも暗記した法則から外れた表現に出会うと、まったく対応できないからです。

 

ここから脱却するためには、英語をより深掘りして理解するほかありません。
そのためには、英単語の「語源」を辿り、もっと知りたい!と楽しみを見つけることです。

 

「語源」がわかれば、なぜこの場面でその単語が使われるかの理由がわかります。
すると、理解は深まり、ほかの場面での応用的な使い方も容易に想像することができるようになるからです。

 

その一端を知るために、本書は役立つことでしょう。
英語への「興味/好奇心」を刺激してくれるコラム集です。

 

◆語源を知ると、言語は楽しくなる!

英単語の語源と本当の意味
西澤ロイ 西澤ロイ事務所 2020-4-1
売上ランキング(公開時):7,554
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■【要約】15個の抜粋ポイント

vacationは、vac-(空)+-ate-(〜にする)+-ion(名詞化)で「空にすること」を表します。
仕事がないのでしょうか。
それとも、心を殻にするのでしょうかね。

 

ウィルスはvirus。
ワクチンはvaccine。
英語ではどちらも/v/の音で始まります。
ぜひ英語での正しい発音を確認してみることをオススメします。
(略)
vac-は「牛」という意味。
牝牛のことをラテン語でVacca(発音は「ワッカ」)と言い、それが語源になっています。
18世紀に天然痘が流行した時、牛痘という牛の病気のおかげでワクチンが生まれたーーというストーリーが、こちらのvac-には隠されているのです。

 

I’m sorry to hear that.と言えば、いま聞いた話に対する「残念です」という発言。
I feel sorry for her.は「同情する」気持ちを表現します。
また、例えば誰かが亡くなった時に、「お悔やみ」の言葉としてI’m so sorry.などとも言えます。
喉がヒリヒリと痛む時にはsore throatと言いますが、soreとよく似たsorryが表すのは「心の痛み」だとお考えください。

 

sportという単語は、昔はdisportという形でした。
dis-は「離れる」ことを表し、-portは「運ぶ」ことから「仕事」を意味します。
つまりdisportとは、仕事から離れることであり、「気晴らし」「楽しみ」「娯楽」という意味だったのです。
ですから、sportにふさわしい動詞はplayであり、現在に至っているのでしょう。

 

dropは「しずく」も意味するように、言葉で説明するならば「点」の動きであり、fallはそれに対して「線」での落下に当たります。
例えば「落石」はrock fall。
石が落下していく動きですからfallを使います。
dropの場合には、落ちた後の状態に目が向くことも多いですね。
例えば、
You dropped something.(何か落としましたよ)
のように、落としたものを目的語にすることはfallにはできません。

 

theは、もともとは「あれ」「それ」と訳されるthatが弱くなったものです。
theは「その」という日本語に訳す、と学校で習ったかもしれません。
例えば「”その”考え」と言った時に、相手はどの考えを指しているのかが分かりますよね。
そのように、「(何を指しているか)分かるでしょ?」という気持ちで使うのがtheなのです。

 

大相撲において、力士の休場や引退があった日には、本人は「不戦敗」、対戦相手は「不戦勝」になります。
これらを英語でどう言うか分かりますか?
戦わずして勝つ/負けることですから、「win/lose without fighting」などと言えばおそらく通じるでしょう。
しかし、新聞紙面などで使われるのは「win/lose by default」と言う表現です。

 

白血病は、英語ではleukemia。
(略)
語源をたどるとラテン語の”leukos”(光、白い)に、「血」を表す語根の-emiaがついています。
類義語には、例えばanemia(貧血症)があります。

 

headacheで「頭痛」、stomachacheで「腹痛、胃痛」。
「痛み」を表す-acheは、絶対に知らないといけない接尾辞です。

 

「ささいなこと」「無駄な知識」を意味するトリビア(trivia)は何が3なのでしょうか?
-viaは「道」に関係し、つまり「三叉路」を表します。
元は、中世の大学における基礎教養科目として必須だった「文法(grammar)、論理(logic)、修辞(rhetoric)」の3科目(the trivium)を指し、皮肉っているのだそうです。

 

アメリカ合衆国(The United States)に含まれる動詞uniteは「結合する」と訳されますが、要は「1つにする」こと。

 

「疑い」を意味するdoubtの由来は、2つのものから1つを選ばなければならないこと。
発光ダイオード等のdiodeには「2つの極(通り道=ラテン語”hodos”)」があります。
dilemma(カタカナだと「ジレンマ」と言いますね)は「2つの命題(ラテン語で”lemma”)」を意味し、そこに「板挟み」になってしまうことを表しています。

 

新天皇のご即位に伴い、enthronementという単語もよく目にしますね。
throneは、ギリシャ語でもともと「高座」を表し、そこから「玉座(王様が座る椅子)」や「王位」を表します。
接頭辞のen-は「中に入れる」ことを表しますから「王位に就かせる」という意味になるのです。

 

日本では「可燃物」のゴミ箱にburnableと書かれていることがありますが、英語圏で一般的にはcombustibleが使われるでしょう。
「強調」を表すcom-(con-)に、「燃える(burn)」ことを意味する-bust-と、「できる」ことを示す-ableがついています。
名詞形のcombustionは「燃焼」を表しますね。

 

disorderに含まれるorderは「命令」ではなく「秩序」。
裁判所で「静かに!」という意味で、裁判官がOrder!と言うのは映画やドラマでよく見るシーンです。
disorderは、精神または身体の正常な機能が乱れ、不調や障害が発生している状態のこと。
近年よく耳にする「○○障害」にはdisorderが使われています。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1669-1】「The Japan Times Alpha」を閲覧する

【1669-2】自分が認識しているのと違う使われ方をする英単語を書き留める

【1669-3】【1669-2】で書き留めた英単語の語源を調べてみる

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】英単語の語源と本当の意味
【著者名】西澤ロイ著者情報
出版社西澤ロイ事務所
【出版日】2020/4/1
オススメ度★★★☆☆
こんな時に明日の語学力を磨きたいときに
キーワード英語教養勉強法
【頁 数】66ページ
【目 次】ー

 

この本が、あなたを変える!

英単語の語源と本当の意味
西澤ロイ 西澤ロイ事務所 2020-4-1
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西澤ロイさん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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