【書評:1470冊目】エビデンス仕事術(光成章)

【情報の海から金脈を掘り当てる!】
30年以上リサーチャーとして活躍してきた光成章氏が、『一発OK!をもらえる人のエビデンス仕事術』と題して、ビジネス上の意思決定を支えるエビデンス活用法を解説する一冊。

■書籍の紹介文

「この説明の根拠は?確証は?」
詰問の張りつめた空気から脱出する方法を知りたくないですか。

 

本書は、エビデンスこそ、ビジネス上の”意思決定”を支え、あなたの説得力・信用力を高めると提起し、エビデンスを最大限に活用する方法を解説する一冊。

 

エビデンスとは、自分の主張の根拠となる事実のこと。
その力は、違う立場の人たちの目線を揃え、建設的な議論ができるようにすることです。

 

さらに、エビデンスには、2つの種類があります。
◎一次情報:自分の足で稼いだ情報
◎二次情報:誰かがまとめた情報

 

では、このエビデンスの2つの種類と力を活用して、目指すゴールとはなにか。
それは、意思決定し、ビジネスを前を進めることに他なりません。

 

エビデンスが、きちんと意思決定の支えになったとき。
「根拠は?確証は?」といった、あの息苦しい詰問や視線から脱出することができるのです。

 

本書では、
・一次情報と二次情報それぞれの情報収集のテクニック
・集めた情報をどうやってエビデンスに仕上げるか
エビデンスの力を最大限に引き出し、活用する方法がまとめられています。

 

エビデンスが決まると、流れがスムーズになります。
それによって、ビジネスが前に進むのはもちろん、流れを止めないあなたへの信用力も高めてくれるのです。

 

たった1枚のエビデンス。
その力は、計り知れないのです。

 

◆相手の心を動かせ!

エビデンス仕事術
光成章 SBクリエイティブ 2019-6-19
売上ランキング(公開時):19,336
Amazon Kindle 楽天

■【要約】15個の抜粋ポイント

グーグル自体の検索オプションを使いこなしたり、グーグルスカラーなどの論文検索サイトを使ったりすることで、素早く信頼できる情報にたどり着くことができます。

 

直接取材では、誰もが知ることができるインターネットの情報には表れていない、あなただけが知ることができる”生きた”一次情報を得ることができます。
それは他の企業やビジネスパーソンとの大きな差別化となります。

 

言わずもがな、主張とは誰か相手に対して行うものです。
ですから、エビデンスの収集は、常にその相手の存在を念頭においておかなければなりません。

 

あなたがこれから誰かに主張する内容の最初の形は、今、あなたの脳の中でモヤモヤとした形として存在している「違和感」です。

 

まずは、意味がよくわからない用語に出会った際の検索方法です。
検索窓に、その該当する単語を入れ、そのあとに「とは」という言葉を付け足します。

 

調べたい語を入力し、スペースを空けて、半角文字記号のマイナスの後に除外したい言葉を続けて入力します。
この一連の作業によって、あなたの目的にあった絞り込みが可能となりました。

 

インターネット検索を行う場合、最初に想定した検索ワードで見つかった資料群は、間を置かずに、ざっとでも早めに目を通すことをお勧めします。
少なくとも、概要が付いている資料については、そこだけでも先に読むべきでしょう。
なぜなら、「一次検索」に引っかかった資料に共通して現れる別のキーワードが、資料を読むことによって見つかる場合があるからです。

 

一次情報の収集とは、直接、話を聞くことに他なりません。
見つけた二次情報に掲載されている「取材協力先や専門家」の方々に連絡を取り、関連の質問をさせてもらうことが一つです。

 

誰かが記事等にまとめた二次情報と、あなたが直接入手する一次情報の一番の違いは、あなたが質問を作れる点です。

 

相手を「させられる」状況に追い込んではいけません。
「考えさせられている」「思い出させられている」「答えさせられている」などと相手が感じている場合、そのインタビューで期待通りの成果をあげることは難しいと心得てください。

 

プレゼンテーションに使うグラフは、なによりも伝わりやすさが最優先です。
パッと見ただけですぐ理解できるくらい、シンプルであればあるほど良いのです。

 

あなたがエビデンスをまとめる際に最も留意しなくてはならないことは、それが見る側にわかりやすいか、見る側の視点に立ったまとめになっているかということです。
・相手が無理なく理解・消化できるように情報が並んでいるか
・相手にとって話が飛んでいるように感じられるところはないか
・相手に馴染みのない専門用語・特殊用語を説明なしに使っていないか
といったことについて、よく確認しましょう。

 

あなたが課題を意識した時点から、あなたの情報感度は高まるのです。

 

人の知識が増えるスピードは、その時に持ち合わせている世界への接点の数に比例するものだと思います。
そしてその接点の最たるものは、やはり他の人との交友関係です。
「人を知っている」ということは、それだけでたくさんの知る機会を得られるということです。

 

基本となる文献調査・面談調査・質問紙調査という分類に属するそれぞれのリサーチを使い分けつつ、それ以外の新しい方法についても柔軟に試し、その経験を将来に活かしていくことを計画せねばなりません。
そしてそれを「型」として溜めていくことで、初めて出会うような課題に対しても、素早く動けるようになってきます。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1470-1】日常の違和感を、写真やメモで記録する癖をつける

【1470-2】解決したい問題・深めたい知識を明確にしておく

【1470-3】人との交友点を多くもつ

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】一発OK!をもらえる人のエビデンス仕事術
【著者名】光成章
出版社SBクリエイティブ
【出版日】2019/6/19
オススメ度★★☆☆☆
こんな時に明日の仕事力を磨きたいときに
キーワードインプットアウトプット伝える
【頁 数】240ページ
【目 次】
序章 エビデンスで説得力は倍増する
第1章 ムダのない情報収集プランを立てる
第2章 素早く信頼できる情報をつかむWeb検索・書籍リサーチ
第3章 世界であなたしか知らない情報を身につける取材・アンケート
第4章 相手を納得させるための情報整理・プレゼンテーション
第5章 アイディアの引き出しを増やす日常の習慣

 

この本が、あなたを変える!

エビデンス仕事術
光成章 SBクリエイティブ 2019-6-19
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光成章さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/

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