【書評:1576冊目】タダでテレビに取り上げられる方法(石田章洋)

【「伝えたい」をつなぐテレビPR術!】
放送作家・石田章洋氏が、『タダでテレビに取り上げられる方法』と題して、”中の人”の立場から、テレビ局がタダであなたの商品を紹介したくなる、4つのコツを指南する一冊。

■書籍の紹介文

テレビ番組で取り上げられたら・・・。
想像してみたことがありますよね?

 

本書は、「ソーシャルメディア時代」+「プレスリリースの99%は即廃棄」を乗り越えて、テレビ局が取り上げたくなる4つのコツを指南する一冊。

 

「45万円でプレスリリースを売り込みましょうか?」
「100万円預けてもらえればテレビとつなぎますが?」

 

いずれも、わたしが過去に出席した出版関係の集まりで耳にしたフレーズです。
怖い世界だなという印象を強く受けたことを思い出します。

 

このように、有象無象の人が蔓延っているので、誰の情報なのかは極めて重要です。
だからこそ、人気番組を多く手がける現役の放送作家(中の人)が著者の本書には、大きな価値を感じます。

 

どんなタイトルなら目に止めるのか。
どんな内容のプレスリリースなら取り上げようとおもうのか。

 

こうした誰もが知りたい情報を、「テレビで採用される4つのコツ」を中心に示していきます。
順を追って実践することで、テレビで取り上げられるプレスリリースが作成できます。

 

読んで感じたのは、「伝えたい」をうまくつなぎ合わせるということ。
ここがうまくいけば、即廃棄を逃れる1%のプレスリリースになるのです。

 

あなたの「伝えたい」気持ち。
テレビ局の「伝えたい」気持ち。
視聴者の「伝えてほしい」気持ち。

 

イメージを膨らませながら、このひとつひとつをつなぎ合わせていく。
すると、テレビの中の人に「これは!」とおもってもらえるプレスリリースが出来上がるのです。

 

ソーシャルメディアが隆盛を誇っても、テレビの威力は微塵も落ちていません。
むしろ、増しているのかもしれません。

 

テレビ番組で取り上げられることで、ソーシャルメディアで火がつく。
火がつくことで、またテレビに取り上げられる、という循環も盛んに起きています。

 

そのテレビに、自分の商品が取り上げられる。
一歩目となるプレスリリースをテレビ局に送りましょう!

 

◆だから取り上げられる!

タダでテレビに取り上げられる方法
石田章洋 日本実業出版社 2019-12-12
売上ランキング(公開時):3,277
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■【要約】15個の抜粋ポイント

テレビ発の情報は、SNSで共通の話題として拡散されやすい性質を持っています。

 

「広告」とは、ある種の自画自賛です。
たとえるなら「私って、こんなにスゴいんだよ!」と面と向かって叫ばれているようなものです。
それに対して、「PR」は信頼できる友人から「知ってる?あの人って、けっこうスゴいんだよ」と、教えてもらっているようなもの。
客観情報ですから、第三者によるクチコミやレビューと同じような効果があります。

 

メディア・リテラシーの高い、賢い視聴者には「お金に頼った宣伝っぽい情報」より、「たまたま偶然に出会った情報」のほうが、はるかに信頼されるのです。

 

テレビの世帯視聴率が1%なら、全国で約100万人が見ていることになる

 

「情報・報道番組」をテレビPRにおすすめするのは、あなたの商品を文字通り「情報」として扱ってくれるためです。

 

●人の興味・関心を引く基本的な「訴求ポイント」
(1)収入を増やす
(2)お金を節約する
(3)もっと健康に
(4)医療対策
(5)老後の安心
(6)喜び(孫や趣味)
(7)家事をもっと楽に
(8)快適さ(暑さ・寒さ対策など)
(9)脂肪をもっと減らす
(10)心配から解放される

 

「伝えたい想い」こそがテレビマンを突き動かしている源泉なのです。
ですから、あなたが番組に提供する情報も「テレビマンが思わず伝えたくなる」ような情報でなければなりません。

 

●テレビが飛びつく4原則
(1)「なぜ、今か?」がわかる
(2)公共性がある
(3)「なぜ、それか?」(差別的優位性)がわかる
(4)画(映像)になる

 

こちらからテレビ番組に情報提供しましょう。
その手段として、もっともポピュラーなのが「プレスリリース」を送ることです。

 

選んだ番組にプレスリリースを送るには、メールやFAXといった方法があります。
「情報・報道番組」の場合、いまだにFAXで送られてくるケースがほとんどですが、私が小さな会社やお店におすすめするのは郵送です。

 

テレビ番組向けのプレスリリースは「タイトルが9割」と考えてください。
タイトルの1行で、テレビマンに興味を抱かせ、リードや本文へと誘うのです。

 

何よりも大切なのは、タイトルでテレビマンに「自分の番組に関係ある」と興味を持ってもらうことです。

 

見込み客を、リピーターにすることができて、初めてテレビに出たことの本当の効果を実感することができるのです。

 

「テレビ出演→新規客の増加→リピーターの獲得」というサイクルこそが、テレビに露出する最大の意義であり、最大の果実です。
そして理想は、このサイクルを繰り返し、安定したブランド化へつなげていくことです。

 

新たなリピーターをメディアの露出によって創出し続けること。
それこそがSNS時代のテレビに取り上げられることによるPRの最大の目的なのです。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1576-1】「訴求ポイント」と照らし合わせて、商品の紹介文を考える

【1576-2】商品の紹介文を、「テレビが飛びつく4原則」と照らし合わせて、プレスリリースを考える

【1576-3】プレスリリースを実際に郵送する

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】タダでテレビに取り上げられる方法
【著者名】石田章洋
出版社日本実業出版社
【出版日】2019/12/12
オススメ度★★★★☆
こんな時に明日のマーケティング力を磨きたいときに
キーワード情報発信発想力フリーランス
【頁 数】256ページ
【目 次】
第1章 メディア・リテラシーが高まった時代、「PR戦略」も変化する
第2章 テレビの「PR効果」は、やはりあなどれない
第3章 どうすれば、タダでテレビに取り上げられるのか
第4章 中の人だからわかる、「テレビ取材の確率」を高めるアプローチ術
第5章 テレビの取材を一過性のものにしないために

 

この本が、あなたを変える!

タダでテレビに取り上げられる方法
石田章洋 日本実業出版社 2019-12-12
売上ランキング(公開時):3,277
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石田章洋さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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