【書評:1376冊目】1秒でつかむ(高橋弘樹)

【飽和時代の、突破力。】
テレビ東京ディレクター・高橋弘樹氏が、受け手の心を「1秒でつかむ」、そして、最後まで飽きさせない32の技術を解説する一冊。520頁を感じない没入感で、読者の心を離さない大作!

■この本の紹介文

気づいたら、夢中になっていた・・・。
映像や読書をしていて、こんな経験をしたことがありますよね?

 

本書は、1秒で「惹きつけて」1秒も「飽きさせない」企画やコンテンツをいかに生み出すか、そのために必要な32の技術を解説する一冊。

 

あなたが32の技術を身につけると、「圧倒的な武器」を手にします。
①「誰も見たことのないおもしろい企画」を作る
②「見えない魅力」を引き出す
③「興味がない人」に、その魅力を「伝える」
④1秒で「惹きつけて」、1秒も「飽きさせない」
⑤人の心に「深く」突き刺さる
ための武器です。

 

テレビ、動画配信サービス、SNS、スマホゲーム、・・・。
現代社会はまさに、ユーザーの24時間をいかに奪い合うかの戦国時代です。

 

その中で、いかに”惹きつけ””飽きさせない”か。
これを制しないかぎり、「おもしろい!」は生み出せないのです。

 

しかも、勝負は『1秒単位』。
まさに、一瞬で決まる戦いです。

 

どうすれば、この戦いを制していけるのか。
この問いに、暑苦しいほどの情熱で語り尽くしているのが、本書です。

 

520ページという、専門書並みの分厚さ。
それを感じず、夢中に読めるということが、そのまま紹介されている技術を担保しています。

 

圧倒的な”役立つ”武器。
使い倒したい、そう感じる良書に出会いました。

 

◆オススメしたくない、オススメ本。

1秒でつかむ
高橋弘樹 ダイヤモンド社 2018-12-20
売り上げランキング:1,710
Amazon Kindle 楽天

■本がわかる!15の要約ポイント

ぼくが常々試みてきたのは、
すでにあるジャンルの、もっとも根本的な価値の否定を企てる
ということです。
そして、これこそが、リーディングカンパニー以外の会社が市場で勝つための、最大の戦略です。

 

もし「見たことないものを作ろう」と思うなら、そのジャンルをじーっと観察して、それまでは気づけなかった「あたりまえだ」と受け入れているルールや基本構造を発見することが、第一歩になるのだと思います。

 

「この分野なら、まわりを見渡してみて、誰にも負けないな」と思える分野を、まずは1つだけでも作るということです。

 

仕事において極めたスキルの「広さ」は、コンテンツにおける「深さ」をもたらします。

 

多くの男性がエロビデオのストーリー部分を早送りするように、本能に訴えかけるコンテンツは、例外的にストーリーがなくてもコンテンツとして成立するのです。
けれども翻って、それ以外のほとんどのジャンルでは、必ず「ストーリー作り」が必要だということになります。

 

「ストーリー」を作る上で、とても大切な3つのポイントです。
(1)人の心は見えない
(2)取材者とその受け手には、情報格差がある
(3)そもそも受け手はそんなもん知ろうと思ってない
これを意識するかしないかだけで、「ストーリー」の質は大きく変わります。

 

「具体性」という武器によってはじめて、視聴者にさまざまな興味を持ってもらうことができるのです。

 

「は?」が1つだけではなく、いくつも重なっていくと「なんか、よくわからなそうだからいいや」となります。

 

「同じ意味を表す場合、同じ言葉を使う」

 

「常に興味を持ってもらうための技術」は、次の4つに分解できます。
①アタマで一気に興味を持ってもらう技術
 (1秒で惹きつける=冒頭)
②興味を持続させる技術
 (1秒も飽きさせない=持続)
③最後まで見た結果、満足してもらう技術
 (1秒も無駄ではなかったと納得してもらう=ラスト)
④心に突き刺さる『深さ』を作る技術
 (次回も見たいと思ってもらう=持続性)

 

「魅力」を構成する大きな要素の1つは、「安心」

 

●笑いを作る13の方法
①ハードルを下げる
②落差創出力(上下の差)
③逆にフる(左右の差)
④「逆にフる」の逆にフる
⑤離脱(スルー)
⑥のっかる
⑦天丼(同じ言葉を何回もくり返す)
⑧いじる
⑨自虐(自分をいじる)
⑩ボケる
⑪パロディ(モノマネ)
⑫禁断
⑬シュール

 

青春時代に接したコンテンツは、人に一番大きな影響を及ぼします。

 

逆境の中にあって、それでも人は楽しみや幸福を見つけ、人生を楽しめる。

 

「挑戦」は、常に「制約」や「矛盾」との戦いです。

 

■これをやろう!3つの実践ポイント

【1376-1】誰にも負けない分野を1つ作る

【1376-2】受け手の「は?」を極限まで減らす

【1376-3】ビジネス書を読むときは、著者の動機を考えながら読む

 

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

 

■本日紹介した書籍情報

【書籍名】1秒でつかむ
【著者名】高橋弘樹著者情報
出版社ダイヤモンド社
【出版日】2018/12/20
オススメ度★★★★☆
こんな時に明日のマーケティング力を磨きたいときに
キーワード発想力アイデア成功法則
【頁 数】520ページ
【目 次】
第1章 1秒でつかむ「見たことないおもしろさ」の作り方
第2章 コンテンツの魅力を引き出すためになぜ「ストーリー」が必要なのか?
第3章 より多くの人にストーリーの魅力を伝える技術
第4章 1秒も離さず常に興味を持ってもらう12の技術
第5章 人の心に突き刺さる「深さ」の作り方

 

この本が、あなたを変える!

1秒でつかむ
高橋弘樹 ダイヤモンド社 2018-12-20
売り上げランキング:1,710
Amazon Kindle 楽天

 

高橋弘樹さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/

■お知らせ

■【仲間大募集中!】101年倶楽部■
書評ブロガーの読書術を教えていきます。
読書の質を高めたい方は、ぜひご参加下さい!

■応援お願いします!■

※当記事の無断転載・無断使用は固くお断りいたします。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

ページ上部へ戻る