【書評:1506冊目】儲かる経営の方程式(相馬裕晃)

【この本はおもしろい!】
公認会計士・相馬裕晃氏が、『儲かる経営の方程式』と題して、読むだけで、キャッシュフローを改善する勘所がわかるストーリーを通して、MQ会計とTOCを使った経営手法を指南する一冊。

■書籍の紹介文

儲かる経営の方程式。
知りたくありませんか?

 

本書は、「経営者失格」の烙印を押された27歳の女性社長が、1年後の黒字化に挑むストーリーを通して、MQ会計とTOC(制約理論)を使った経営手法を指南する一冊。

 

【あらすじ】
東京墨田区にある老舗時計部品メーカー「千葉精密工業」が舞台。
経営者の父の急逝で社長に就任した、娘の千葉早苗が主人公。
会社は製造部と営業部の対立もあり、業績が危機的な状況が判明。
米国ファンドからの出資で一時的に危機を回避するも、1年後に業績回復しなければ経営権が剥奪される事態に。
早苗は、会計士でコンサルタントの川上龍太のアドバイスを得て、MQ会計やTOCの理論を学び、経営の立て直しを図るが…。
果たして、早苗は1年で見事に会社を立て直せるのか?

 

「誰でもわかる会計」と特徴の1つに上げるだけあって、MQ会計はわかりやすく、おもしろい!
にも関わらず、視覚的に鮮やかに会計の『事実』を把握できるので凄みを感じます。

 

MQ会計もTOCも、付加価値を重視した会計と理論です。
仕組みは、MQ会計で経営のボトルネックを特定し、TOC理論でボトルネックを解消することで、業績を劇的に改善させることです。

 

会計は、ビジネスの共通言語。
理解が深まるほどに、ひとりの社会人としての深みも増します。

 

会計に苦手意識を持っている人ほど、MQ会計には感動するとおもいます。
そして、苦手な会計に対して「おもしろい」という感情を持つことができるのは、大きな財産になることでしょう。

 

会計への理解を深めてくれると同時に、おもしろさも教えてくれる。
ありそうでない、とてもうまく構成された良書です。

 

◆MQ Accounting is simple. But it’s not easy.

儲かる経営の方程式
相馬裕晃 ダイヤモンド社 2019-8-22
売上ランキング(公開時):582
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■【要約】15個の抜粋ポイント

利益はあくまで『意見』です。
決算のやり方次第で赤字を黒字にすることは簡単にできます。
キャッシュが『事実』です。

 

簿記は会社の数字を『作る』技術。
会計は会社の数字を『読む』技術

 

会計の目的は『経営の実態を数値で見える化』すること

 

資産というのはB/Sの左側で『目に見える』情報だ。
体の大きさや体型などは見える。
右側の負債と純資産は『目に見えない』体力の情報だ。
人間だって、どれくらい体力があるかなんて、見た目じゃ分からないだろう?
そしてこの見えない右側の情報があって、はじめて会社の健康状態が分かるんだ

 

MQ会計(儲けるための会計)は、P/Lを各要素に分解して、ローマ字の頭文字で表現します。
覚えてもらうのは、ローマ字6つ(図式はP.99参照)。
P:1個当たりの売価(Price)
V:1個当たりの変動費(Variable Cost)
M:1個当たりの付加価値(Marginal Profit)
Q:販売数量(Quantity)
F:固定費(Fixed Cost)
G:利益(Gain)

 

●MQ会計の3つの特徴
(1)科学的な会計
(2)戦略的な会計
(3)誰でも分かる会計

 

コストを下げることは、必ずしも利益やキャッシュが増えることには繋がりません。

 

売上が一番重要だと考えているかもしれません。
でも重要なのは売上より粗利なんです。

 

MQを増やすためには、P、Qを上げるか、Vを下げる必要がある。

 

●キャッシュを増やす3つの指標
・付加価値(MQ)
・固定費(F)
・在庫

 

『目に見えない資産』には、『顧客資産(顧客、流通チャネル、提携会社)』、『人的資産(従業員、サプライヤー、パートナー)』、『組織資産(文化、ブランド、知的資産など)』の3つがある。
B/Sには載っていないけど、たしかに存在していて、付加価値、つまりMQを生み出す源泉となっている重要な資産なんだ

 

ペルソナの設定はボウリングのセンターピンだと思ってください。
ペルソナの設定がうまくいけば、後ろのピンも倒れていきます。

 

『高く売る・安く買う』で行動レベルでは明らかに対立している。
だから、行動レベルで考えていても、解決することはできない。
そこで、その行動の裏側にあるニーズのレベルで考えて問題解決の方法を見つけるんだ。
この問題解決の方法はTOCの思考プロセスの一つ『クラウド』という手法だ。(図式はP.265参照)

 

MQ会計をビジネスの現場で活用することにより、売上至上主義から脱して、付加価値重視の経営に舵を切ることができます。

 

MQ会計とは、付加価値を重視した経営の指標であり、TOCは、付加価値を増やすための具体的な思考法なのです。
(略)
つまり、MQ会計×TOC=「儲かる経営の方程式」と言うことができます。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1506-1】キャッシュを重視する

【1506-2】ペルソナをできるだけ具体的に設定する

【1506-3】行動レベルで解決策が見つからないときは、ニーズレベルで解決策を模索する

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】儲かる経営の方程式
【著者名】相馬裕晃著者情報
出版社ダイヤモンド社
【出版日】2019/8/22
オススメ度★★★★☆
こんな時にビジネス理論を深めたいときに
キーワードビジネス理論数学的思考ファイナンス
【頁 数】304ページ
【目 次】
第1章 融資打ち切りの危機!?
第2章 ビジネスの共通言語は「会計」
第3章 早苗、MQ会計に出合う!
第4章 原価計算の罠
第5章 売上至上主義を超えろ!
第6章 工場の大改革
第7章 利益より大切なこと
第8章 ビジネスモデルの大転換

 

この本が、あなたを変える!

儲かる経営の方程式
相馬裕晃 ダイヤモンド社 2019-8-22
売上ランキング(公開時):582
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相馬裕晃さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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