【10年後も活躍するために今考える】
経営コンサルタント・神田昌典氏が、『2022ーこれから10年、活躍できる人の条件』と題して、これから10年の選択が大事だと提起し、渾身のキャリア論を指南する一冊。
■書籍の紹介文
2022年。
あなたは、どこでどんな仕事をしていますか?
本書は、「あと数年で会社というものはなくなる」「iphoneは2016年に製造終了」など、ドキッとする予言をしながら、2022年に向けたキャリア論を指南する一冊。
「10年後も、今と大差のない生活を送っているだろうな」
もしそんな風に想像をしたのであれば、この本は必ず読んでおくべきだと感じます。
著者は、「日本の未来は明るい」と予言しています。
ですが、それは今のままで大丈夫という意味ではまったくありません。
キーワードは、「変化し続ける」ということ。
世の中の大きな流れを感じながら、柔軟性をもって自らを変化させ続ける。
これができる人にとって、未来は明るいものになるでしょう。
反対に、「明るいならいまのままで」と考える人は、ある日突然目の前が真っ暗になることでしょう。
未来を明るいものとするために、なにを「選択」するか考える。
そんなよい機会となると一冊です。
◆10年後を考えよう。
2022ーこれから10年、活躍できる人の条件
神田昌典 PHP研究所 2012-1-18
売上ランキング(公開時):31,699
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■【要約】15個の抜粋ポイント
これからの10年で、世界は生まれ変わる。
その中で、日本は非常に重要な役割を果たせる立場にある。
未来への水先案内人を、日本人が務めることになると言っても過言ではないのだ。
未来を知るためには、70年前を振り返ればいい。
歴史は70年周期で巡っているからだ。
たとえば、平成のバブル景気と、大正時代の大戦景気は、その期間も大きさも、瓜二つだ。
「文明が崩壊する原因は、戦争でも病気でも食糧危機でもなく、歴史が大きなターニングポイントに差しかかった時“引き継ぐべき価値観”と“捨てるべき価値観”を見極められたかどうかの違いだ」
これからキャリアを考える上で「どの会社が伸びるか」ということは、重要ではない。
「会社で働く」という生活が存続するという前提すら、疑ってかかるべきときにきているからだ。
●会社の未来をはばむ”3つの壁”
(1)「会社では社員が育たない」という壁
(2)「会社では、無から有が生み出せない」という壁
(3)「一部の仕事をしている社員が抜けると、会社には何も残らない」という壁
同じ未来を見ている者同士が、国境を超え「器」にとらわれず、ネットワークを形成する。
その働き方は、定住しない遊牧民的だ。
世界では、このような働き方が主流になる。
今回は日本人が模倣できるモデルがない。
世界に向けてモデルを創り上げることが、日本人の仕事であり、その仕事を、今後10年間、全世代を結集してやり遂げなければならない
●子供たちにアドバイスすること
(1)海外留学
(2)ボランティア体験
(3)優秀な人材が集まる場所へ行く
あなたが、末期症状の組織を変革しようとするなら、組織の外に目を向けるべきだ。
末期症状の組織は、内部からは変革できない。
だから、外にゲリラ組織を創るのだ。
あなたが変革リーダーになるための、スムーズな学習プロセスがある。
現在でも、未来においても、活躍するための鍵は「エクス・フォメーション」だ。
「エクス・フォメーション」とは、自分が求めている世の中を、自分の外に創っていくことだった。
決定的に変わったのが2008年末、インターネット普及率が上限に達したときだ。
時代の転換点では、世界中で、これまで人類が直面したことがない問題が無数に生じる。
そうした問題に、誰も考えなかった視点から、効果的な解決策を着想できるかどうかが、カギを握るのだ。
「リード・フォー・アクション」という読書会がある。
これは、読書会を通して、参加者が知識創造社会で活躍するリーダーになることを目指している。
変革リーダーは、会社にいない。
彼らは組織の外にいるのだ。
そして、彼らは急速に集いはじめている。
今、朝を活用して、勉強会などに参加する「朝活」が若手ビジネスパーソンの間に広がっている。
未来を描くのはあなただ。
ぜひともに歩み、新しい世界の扉を開いてほしい。
この歴史の転換期の日本に、あなたとともに生きていることを心から感謝している。
■【実践】3個の行動ポイント
【180-1】「今の価値観がなくなったら」について考察する
【180-2】日常に常に変化を加える意識を持つ
【180-3】定期的に70年前の出来事を調べる
■ひと言まとめ
※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作
■本日の書籍情報
【書籍名】2022ーこれから10年、活躍できる人の条件
【著者名】神田昌典 ・ 著者情報
【出版社】PHP研究所
【出版日】2012/1/18
【オススメ度】★★★☆☆
【こんな時に】明日の仕事力を磨きたいときに
【キーワード】キャリアアップ、働き方、生き方
【頁 数】224ページ
【目 次】
第1章 先が見えない世の中って言うけれど、それは天気予報があるのに知らないようなもんだ
第2章 平成「ええじゃないか」が、なぜ必要か?
第3章 踊る中国沈む日本
第4章 二〇二四年、会社はなくなる!?
第5章 イン・フォメーションから、エクス・フォメーションへ
第6章 四〇代が、時代のはざまに架ける橋
第7章 二〇二二年ー再びページを開くとき
この本が、あなたを変える!
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神田昌典 PHP研究所 2012-1-18
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神田昌典さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)
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