【書評:1224冊目】一流の気くばり力(安田正)

【5つのアンテナを構築せよ!】
ビジネスコミュニケーションのプロ・安田正氏が、気くばり力は”5つのアンテナ”をバランスよく立てることだと提起して、『一流の気くばり力』を身につける方法を指南する一冊。

■この本の紹介文

「この人は気くばりのできる人だな。」
その気くばりを、あなたは他の人にできていますか?

 

本書は、気くばり力は”5つのアンテナ”から成り立っていると指摘して、一流の人の気くばり力を紐解きながら、気くばり力の磨き方を指南する一冊。

 

気くばりとは、とても難しいものです。
なぜなら、相手の捉え方次第で、逆効果になることもあるからです。

 

「この人は下手に出て取り入ろうとしているのかな?」
「なにか狙っているのかな?注意しよう。」

 

このように思われてしまっては、本末転倒ですよね。
ただ、こう思われてしまうということ自体、気くばりができていない証拠なのです。

 

気くばりをしたいのに、気くばりにならない。
これはとても大きな損です。

 

ぜひ、この本で気くばりを理解し、気くばりのできる人になりましょう。
気くばり力は、生きる上で大きな力になります。

 

◆気くばりとは、人間力そのもの。

■本がわかる!15の要約ポイント

人生の秘訣は、人と人との間の「見えない空気」を良いものにすることだ。
これが仕事の枠を広げ、成果と評価を高め、お金も幸せも運んでくれる。
それを左右するのが「気くばり」なのだ。

 

●気くばりを構成する5つの要素
(1)俯瞰する
(2)共感する
(3)論理を通す
(4)サービス精神を持つ
(5)尊重する

 

これらの要素は「アンテナ」だ。
この5つのアンテナを必要に応じて立てて、アンテナがキャッチしたことを自身の言葉や行動に反映していく。
これこそが「気くばり」なのだ。

 

ビジネス上の気くばりで、何より大切なことは、上司や取引先などのスケジュールに配慮することだ。
相手のスケジュールに配慮するには、相手の優先順位を理解しておくことだ。

 

仕事を指示されて、いつも同じような対応しかできないようでは、ダメだ。
気くばりができているとはとても言えない。
それが上司にとって、どの程度大事なのかを考えてから進めるべきなのだ。

 

相手の立場、考え方、感情、価値観に共感し、寄り添うことだ。
これこそが出発点だ。
「共感のアンテナ」の感度を高める努力をすれば、ビジネスパーソンとしてのバランスを整える一助になるはずだ。

 

日本人は、目に見えない気くばりや思いやりをよしとする傾向がある。
ただ、ビジネスの場においては、目に見える行動を伴わなければ、その気くばりは「ない」のと同じことだ。

 

ビジネスでは、複雑な内容を話す時も、相手にわかりやすく話す必要がある。
そんな「相手に親切なロジック」「常に冷静でいられるバランス感覚」も、大切な気くばり力だ。

 

念頭に置くべきことは、聞く人にとってのメリットを伝えるために話すことだ。
そのためには、聞く人が何に興味を持っているかを特定することだ。

 

話のプランを立てるとは、わかりやすく言い換えれば、話全体を、1冊の本に見立て、あらかじめ本の「もくじ」を立ててから、話すようにするということだ。

 

相手の属性を問わず、すぐに打ち解けた会話ができれば、特別な強みになる。
ビジネスでは、場の雰囲気をよくする潤滑油の役割や、集団の中で場の雰囲気を高めることをできる人が重宝されるのだ。

 

簡単にできることとして「わあ!」「すごい!」「えー?」といった感嘆語に、表情をつけて反応する。
すぐに反応することがポイントだ。
これだけでイキイキとした、明るい印象を与えることができる。

 

目立つタイプではないが、穏やかで忠実な人柄で、行動も慎重なため、周囲からの信頼は厚いだろう。
周囲の人に配慮することができる能力は、気くばり力そのものだ。

 

どんな「気くばり」でも、根底にあるべきは「相手を大切に思う気持ち」、相手を尊重する気持ちだ。
相手の考え、仕事、存在そのものを尊重してこそ、相手が何を考え、感じ、求めていのか、ちょっとした言動から読み取り、察することができるのだ。
そして、自分は謙虚な姿勢で振る舞い、決しておごりたかぶらない。

 

人は、特別に扱われている、大切にされていると思うと居心地がよくなる。
会話の中に相手の名前を意識して入れると、相手は「自分に関心がある」「尊重してくれている」と感じ、距離が縮む。

 

■これをやろう!3つの実践ポイント

【1224-1】謙虚な姿勢で振る舞う

【1224-2】相手の名前をつけて、会話をする

【1224-3】「相手を大切に思う」気持ちを大事にする

 

■ひと言まとめ

気くばりは、信用の源泉。

 

■本日紹介した書籍情報

【書籍名】できる人は必ず持っている一流の気くばり力
【著者名】安田正
出版社三笠書房
【出版日】2018/5/18
オススメ度★★☆☆☆
こんな時に明日の仕事力を磨きたいときに
キーワード働き方人間関係信用残高
【頁 数】267ページ
【目 次】
1章 俯瞰力の気くばり 「全体を見る」ことで、つねに先を読む
2章 共感力の気くばり 相手に寄り添い、スマートに気を利かせる
3章 論理力の気くばり 「冷静でフェアな人」として、信頼を集める
4章 サービス精神の気くばり 「ゆき届いた会話」で、3倍好かれる
5章 尊重の気くばり さりげない配慮が、心をわしづかみする

 

この本が、あなたを変える!

 

安田正さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/

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