
【結果が出ずに苦しんでいるあなたへ】
易経研究家・竹村亞希子氏とライター・都築佳つ良氏が、中国最古の思想哲学の書といわれる「易経」における、陽の”龍”の教えに対する陰の”牝馬”の教えを解説する一冊。
結果が出ず、先も見えない…。
そのとき、自分を支える教えをもっていますか?
本書は、陰陽論を元に教えを説く「易経」における、陰の部分である「坤為地(こんいち)」(牝馬の物語)を取り上げて、苦しい時期を乗り切る方法を解説する一冊。
結果が出ないときは、つらいですよね。
先が見えない状況に、心が折れそうになります。
そのときの心の持ち様を、この本で学び取ることが出来ます。
こども向けに書かれていますが、だからこそ「易経」の教えを苦もなく吸収できるのは秀逸です。
易経の教えというと、「龍」の物語に注目が集まると思います。
ですが、この本で語られる「牝馬」の物語こそ、すべての人が知っておくべき内容だと強く感じました。
構えることなく、易経のエッセンスを学べる。
教養を深めるのに、とてもオススメな一冊です。
◆牝馬となれ!
志はえがくとは言わないで、「志を立てる」と言う。
地面にドンと杭を立てるように、ちょっとやそっとじゃ抜けない、動かせない、しっかりとした志を胸に立てなくちゃならない
自分はえらいとおごって、けちって、仲間も見くだすようになる。
だから、亢龍になったらかならず後悔することがあると易経に書いてある
優秀な人、有名な人ほど、ひどい亢龍になるものだ。
だから易経には飛龍のつぎは亢龍になると書いてある
牝馬は素直に従う。
だから、いいこともいけないこともどんどん吸収して、覚えてしまう。
正しく導いてやらなければ、いけないことを覚えてそれに馴れていってしまうんだ
乾太、牝馬も人も、自分の思いで歩こうとすると道からそれてしまう。
正しい人に従って、あとをついていかないと迷ってしまうのじゃ
あせって急がなくても、一歩一歩、まっすぐに歩いていれば、ちゃんと目的のところまで着く
牝馬の話は楽なほうを選んでも学べないぞ。
牝馬は重い荷物を背負って地の果てまでも歩いていくんだ。
自分にはむずかしく、きびしいほうに行かなければなにもわからない
やれと言われたことに、まっすぐに向きあって取り組まないとまた迷うぞ
自分に負荷をかけて、体も心もきたえられることを探せ。
小さなことでもいい。
見えない努力を重ねるんだ。
牝馬はしぶとく忍耐強く、すべてを受け容れて従う
【直・方・大】
直は、素直に従う。
方は四角。
きちんとしていて、ぶれない。
まっすぐ向きあって、言われたことをきっちりやるということだ。
それさえできたら、
大、自然に大きく成長していく、という意味だ。
冬をきらうなよ。
冬はいやだ、目に見えて成長できる春と夏、実りの秋があればいいなんて思ったら、なにをやっても持続できないぞ。
易経は冬がいちばん大切だと教えている
真剣に迷いながら確かめろ。
迷って志がよりいっそうしっかりすることもある。
ちがうと思ったら、ほかの道を選ぶのもいい
あの桜は寒い冬を耐えて、じっくり養分を蓄えてきた。
そして、春になって気候があたたかくなると、いっせいに花が開く。
お天道様に従っているんだ。
従うことで化ける
「徹底的に」というところが大事です。
【1110-1】やれと言われたことを、まっすぐ取り組む
【1110-2】『直・方・大』を大切にする
【1110-3】自分にとって、むずかしくきびしいほうを選択する
牝馬になれたとき、龍として天に昇る!
【書籍名】易経 陰の巻ー結果が出ないときはどうしたらいい? (こどもと読む東洋哲学)
【著者名】竹村亞希子、都築佳つ良
【出版社】新泉社
【出版日】2017/12/6
【オススメ度】★★★★☆
【こんな時に】心の平穏や導きがほしいときに
【キーワード】教養、哲学、生き方
【頁 数】316ページ
【目 次】
第一部 地に足をつけて歩いて行こう
第ニ部 道に迷うこともある
第三部 大地を歩くよろこび
この本で、あなたは変わる!
竹村亞希子さん、都築佳つ良さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/
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