【語る禅僧×走る哲学者】アスリート・為末大氏と禅僧・南直哉氏が、「なぜ生きる?(禅)」「なぜ走る?(ハードル)」答えのない問いを10時間に及び徹底対談し、南直哉師の坐禅セッションと合わせ収録する。
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■1分間紹介文
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本日ご紹介するのは、「自分との向き合い方」に関する一冊。
本書は、
ー 元プロ陸上選手としてお馴染みの為末大さん
ー 青森県恐山菩提寺院代の南直哉さん
このおふたりの対談本。
住む世界、極める世界はまったく違う2人。
ただし、「追求する」「探求する」というアプローチは似ている。
自分を見失いそうになったときに、自分の拠り所とする価値観をどう築くか。
どう判断を下していけば、よりよい仕事、よりよい人生を切り開いていけるのか。
迷える現代人に、非常に示唆に富んだ一冊。
ぜひ、読んでみてほしい。
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■本がわかる!要約ポイント
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何かをすっぱりやめて次に行けるのは、良い結果を残した残さないではなく、その場その場でベストを尽くしたときなんですよね。
結局伸びる人間というのは、自分で課題を設定できる能力がある者だけなんですね。
我々人間に共通の最大の問題は、「なぜ生まれてきたか」ということがわからないことなんですよ。
生まれてくる根拠が欠けている。
つまり自分が自分を肯定するための根拠が、見いだせないということなんです。
誰かにかわいがられたり、褒められたり認められたりする経験をしない限りは、自分の存在理由や存在価値を決して実感できないようになっているんですね。
世の中は表向き、楽しく生き生きと充実していなくちゃいけないという前提がある。
どうしてそういう前提があるかというと、本当は楽しくも前向きでもないからです。
信じるというのは、本来は裏切られてもかまわない、というものであるべきです。
生きているほうが良いと根拠なく断定するためには、強く信じる対象が必要なんです。
資本主義経済というものは、「時間差」と、距離などの「空間差」でお金を儲けるしくみですよね。
投資は時間の差異で利益を上げるし、貿易は距離の差異で利益を上げる。
つまり「差異」が利益を生むわけです。
この考え方が人間の意識に強く投影されると「個性」というものになるんです。
結局、夢や希望を信じている世界というのは、前のめりになっている人なんです。
今の自分じゃなくて、常に未来の自分、要は前に向かって実存を投げてるんです。
前にばっかり投げていくから、現在が空洞になっていくんですね。
現代では人間は、生まれてきた結果、市場の世界に入るしかないけれど、市場のために生まれてくるわけじゃないのですから。
その場合、誰かがどこかで、結果に結びつかなかったプロセスを、これは大事だなって言ってくれないと、その人は存在を肯定されないでしょう。
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■これをやろう!3つの実践ポイント
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【145-1】常に自分の前に課題を設定し、消化するサイクルを意識し続ける
【145-2】相手の存在価値、存在理由を認めてあげる関わりを持つ
【145-3】「差異」が利益を生む世界に生きていることを自覚する
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■今回のまとめ
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自分の存在価値や存在理由を満たす行動・言動を、とっていますか?
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■本日紹介した書籍情報
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【書籍名】禅とハードル
【著者名】南直哉、為末大
【出版社】サンガ
【出版日】2013/2/24
【オススメ度】★★★☆☆
【こんな時に】他人の生き方に触れたいときに
【キーワード】禅、メンタル、思考
【頁 数】279ページ
【目 次】
対談パート1
坐禅
対談パート2
南直哉さん、為末大さん、
素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/
本日もお読みいただきありがとうございました!
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