【書評:699冊目】思考のスイッチ(西島知宏)

【アイデアとはパズルである!】
街角のクリエイティブ編集長・西島知宏氏が、『思考のスイッチ』と題し、スイッチが入ったようにアイデアが溢れ出す”11の公式”を示しながら、誰でも使える思考法を指南する一冊。

■書籍の紹介文

アイデアが浮かぶとき。
それは、いつもどんなときですか?

 

本書は、広告業界で培ってきた経験にもとづいた、スイッチが入ったようにアイデアが溢れ出す『思考の11の公式』を指南する一冊。

 

●思考の11の公式
(1)常識 ⇒非常識術
(2)ライバル接着術
(3)付属品接着術
(4)限定術
(5)順番入れ替え術
(6)他者憑依術
(7)鉄板モチーフ術
(8)ワールドレコード術
(9)ニュースコラボ術
(10)著名フレーム利用術
(11)4大欲求満たし術

 

この公式をひとつひとつ習得する。
すると、スイッチを入れるようにアイデアが出てくるようになります。

 

アイデアと思考の関係性は、つぎのようになります。
『思考とは、行動に移せるレベルのアイデアを出す過程で必要なもの』です。

 

アイデアの種は、すでにだれの頭の中にも数多くあります。
あとは、パズルのようにどうやって組み合わせるかだけなのです。

 

この”どうやって”を担うのが、本書で示される『思考の11の公式』です。
これが、公式を習得するとスイッチを入れるようにアイデアが出てくるようになる根拠です。

 

とても腑に落ちる内容。
思考することが楽しくなる、そんなオススメの一冊です。

 

◆この本はおもしろい!

思考のスイッチ
西島知宏 フォレスト出版 2016-2-6
売上ランキング(公開時):ー
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■【要約】15個の抜粋ポイント

「思考11の公式」に当てはめれば、驚くほどアイデアが出てくる。
これを習得すれば、アイデアの思考に対する苦手意識は、完全に解消されるはず

 

「お題」すなわち「アイデアが必要なもの」の常識を書き出すこと。
そして、それを非常識に変え「お題」とくっつけること

 

たとえば「新しい立ち食い蕎麦屋」というお題があるとする。
まず、常識「気軽に入れる」「安い」「早い」を書き出す。
次に「会員制」「1杯2000円」「出てくるまでに30分」と非常識に変えてみる。

 

その上で「お題」とくっつける。
すると「会員制立ち食い蕎麦屋」「1杯2000円の立ち食い蕎麦屋」「30分かかる立ち食い蕎麦屋」という、立ち食い蕎麦屋の固定概念を崩すアイデアが出てくる。

 

生活に不可欠、または常識になりすぎて、アイデアとは思えないものがある。
たとえば「消しゴム付き鉛筆」「洗濯乾燥機」「先割れスプーン」は共通のルールでできている。

 

別々に使われていた2つのモノを「近くにある」という理由で結びつけ、商品化したもの。
このように「『お題』の近くにあるものをくっつける」のが「付属品接着術」という公式

 

「お題」のベタな順番を並べ、入れ替える「順番入れ替え術」という方法もある。
たとえば「新しいフランス料理店のアイデア」を考える時、まずフランス料理のベタな順番を並べてみる。

 

普通は、前菜、スープ、魚料理、お口直し、肉料理、デザートという順番で出てくる。
次に、この順番を入れ替える。
すると「デザートから始まるフレンチ」という「驚き」のフランス料理店になる。

 

他人に憑依し「お題」にアプローチする「他者憑依術」という方法もある。
これは1つの「お題」に対して、他者に意図的に憑依し、様々な視点から思考する方法

 

「鉄板モチーフ術」という方法もある。
「お題」と鉄板のモチーフ、「動物」「赤ちゃん」「女子高生」「セクシー」「恐怖」「プロポーズ」「結婚式」を絡め、意味が通じるように調整する。

 

たとえば「新しい100均ショップのアイデア」が「お題」だとする。
これに「プロポーズ」と絡めれば「プロポーズグッズだけの100均」というアイデアが生まれる。

 

「4大欲求満たし術」という方法もある。
「お題」を、4大欲求「食欲」「睡眠欲」「性欲」「承認欲」のいずれかと結びつけて「驚き」のあるアイデアを生み出す

 

斬新なアイデアを思いついても、実現できなければ、なかったことと同じ。
アイデアは実現してこそ意味がある。
「思考したあと、必ず実現する」ことが大切

 

●アイデアを伝える3つのコツ
・思考の過程を整理すること
・たとえ話を用意する
・アドリブを絡めること

 

アイデアの先にあるものは自分。
ぜひ、自分にしかできない思考、自分にしか生めないアイデアを手にしてほしい。
それは、きっと、自分を、世界を、変えてくれるはず

 

■【実践】3個の行動ポイント

【699-1】「お題」と「公式」の組み合わせを訓練する

【699-2】「思考したあと、必ず実現する」と決める

【699-3】「自分にしかできない」アイデアを追い求める

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】思考のスイッチ
【著者名】西島知宏著者情報
出版社フォレスト出版
【出版日】2016/2/6
オススメ度★★★★☆
こんな時に考える力を身につけたいときに
キーワード思考アイデア問題解決
【頁 数】227ページ
【目 次】
第1章 思考する前に必要な大切なものとは
第2章 一瞬で思考できる「思考11の公式」
第3章 「思考11の公式」シチュエーション別実践法
第4章 さらに思考する力をアップする習慣術
第5章 アイデアだけで終わらない。思考したあとに必要なこと

 

この本が、あなたを変える!

思考のスイッチ
西島知宏 フォレスト出版 2016-2-6
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西島知宏さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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