【シェア読書:668冊目】心配学(島崎敢)

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【心配学のススメ】元トラックドライバーの異色心理学者・島崎敢氏が、心配すべきか、心配するべきでないか、人生の正しい選択を求める人のための学問=心配学を紹介。なぜ人はパニックになるのかを解き明かす。

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書籍情報
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【書籍名】心配学
【著者名】島崎敢
【出版社】光文社
【出版日】2016/1/19
オススメ度★★☆☆☆
【こんな時に】考える力を身につけたいときに
【キーワード】セルフコーチング考える教養
【頁 数】230ページ
【目 次】
第一章 どうせいつかは死んじゃうのに、なぜ「心配」するのか?
第二章 セレブと自分を比べて凹まない、ひとつの方法
第三章 ゴキブリに殺された人はいないのに、なぜこわい?
第四章 もっとも悲観的な情報が安心させてくれる
第五章 実践! 心配計算学講座
第六章 心配しすぎず、安心しすぎず生きるには

 

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1分間紹介文
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ナッツは食べるべきだと思いますか?控えるべきだと思いますか?
「食べるべき」「食べないべき」という二者択一な考え方をした方にオススメな一冊。

 

著者は、島崎敢さん。
心理学者。公式サイトはこちら
小学校から高校まで一貫してストーブ係として冬の教室のリスク管理に努める。静岡県立大学国際関係学部卒業後、大型トラック運転手などを経て、早稲田大学大学院人間科学研究科博士課程単位取得満期退学。早稲田大学人間科学学術院助教を経て、現在、国立研究開発法人・防災科学技術研究所特別研究員。

 

本書は、「心配」という人間の心を揺さぶる存在について、学問的な視点でアプローチ。起きるかもしれないという主観的な尺度で「心配」を捉えるのではなく、それが起こる「本当の確率」という視点を加味して捉えることで、主観と客観の”ズレ”を減らしていく。そうすれば”適度”な「心配」をすることができるようになる。その方法を解説した興味深い一冊

 

人は飛行機に乗るときは落ちるかもしれないと心配する。
なのに、車に乗って空港から自宅へ帰る間のほうが死ぬ確率は何倍も高いのに、ほとんどの人は気にしない。
この矛盾がどこから生まれるのかの様々な視点や事例は、読んでいて知的好奇心を大いに刺激してくれる内容で面白い。

 

校正が甘かったのか、誤字があったりややくどいと感じる表現が出てきたりするが、あらぬ心配をし、本当に心配すべきことが疎かになる。このギャップを埋めていく解説は一読の価値あり。興味があれば是非。

 

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押さえておきたい15のポイント
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確率の大小はさておき、不幸なできごとが起きるのか起きないのかわからない状態が心配を生み出す

 

リスクにはさまざまな定義がありますが、大雑把に、
「起きる確率」×「結果の重大性」
だということができます。よく起きることほどリスクが高く、結果が重大であるほどリスクが高いということです。

 

リスクに関する情報の多くは、危険性が強調されて報道されることが多いようです。この理由は主に次の三つです。
1.滅多に起きないことのほうがニュースバリュー(価値)が高い
2.ショッキングな内容や、感情に訴える内容のほうが興味をひける
3.リスクを高めに報道しておけば、あとで批判を浴びずに済む

 

「厄年にお祓いをしなかったら怪我をした」というように、ふたつのことが起きると、関係を見つけようとする癖があります。

 

相関関係があるからといって直ちに心配せずに、本当にそれが因果関係なのかを注意深く見極める必要があるのです。

 

「結果の重大性」は、人間の主観が評価の基準になる部分が残ります。完全な意味での「客観的リスク」は存在しないのです。

 

リスク・コスト・ベネフィットの三者は、どれかが増減すると、他も増減する関係にあります。

 

リスクを避ける最も大きな目的は、「危険なことを避けて、なるべく長生きしたい」ということです。そうだとすれば、お金や時間は目の前にあるたったひとつのリスクを下げるために使うのではなく、自分に降りかかるかもしれないリスクの「合計値」を下げるために使うべきなのです。

 

私たちは心配なことがあるとき、つい、「結局どうすればいいの?」とか「あるの?ないの?」という質的な結論を求めがちです。しかし、私たちが心配しているリスクは多いか少ないかという量的な概念ですので、正しく理解するには定量的な視点を持つことが求められるのです。

 

よく知らない、あまり馴染みのないものをこわいと感じます。

 

あるリスク(たとえば原子力発電所の大事故による放射能汚染のリスク)を避けようとすると、コスト(たとえばクリーンエネルギーによる発電コスト)を負うか、別のリスク(たとえば地球温暖化のリスク)を負うことになるのです。どの選択肢を選ぶかは社会が決めていくことですが、リスクを下げることだけを求めることは、多くの場合できません。

 

私は、多くの人が飛行機に乗ることをとても心配したことが、結果的に今日の安全を作り上げたのではないかと考えています。みんな飛行機がこわい、飛行機に乗るのは心配だと思っているために、他の乗り物よりずっと高いレベルの安全性を提供しないと、利用してもらえなかった。

 

数字だけを見ても、その背景を理解しないと、実態を見誤ることになります。

 

危ない目に遭わないためには、リスクに関する情報にアンテナを張っておく必要があります。漠然と心配するのではなく、自分がこれから旅行する先にはどういうリスク情報が出ているか、自分が住んでいる地域ではどんな災害に見舞われる可能性があるか、といった情報をきちんと仕入れ、頭の中でシミュレーションしておきましょう。

 

心配とはもともと主観的なものなので、捉え方次第なのです。
リスクをちゃんと計算してみる。減らす努力をしてみる。それでもダメならいっそ考えるのをやめる、というのも人生を楽しむ秘訣なのかもしれませんね。

 

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これをやってみよう!3つの実践ポイント
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【668-1】何かを結びつける時、本当にそれが因果関係なのか?を自問する

 

【668-2】自分の日常のリスクについて考えてみる

 

【668-3】リスクや心配は、ちゃんと計算する

 

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今回のまとめ
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もう過度な心配をしない。

 

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今回紹介した本
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心配学

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島崎敢さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/

 

興味をお持ちいただけましたら、ぜひあなたの自身で本を体感してくださいね(^^)
少しでも参考になれたら、嬉しいです。ありがとうございました!

 

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コメント

  1. 著者です。
    こちらこそ取り上げていただき、ありがとうございます\(^o^)/
    とてもわかりやすく要点をまとめていただき嬉しいです。
    今後ともよろしくお願いします。

      • 米山智裕
      • 2016年 1月 25日

      島崎様
      コメントいただき誠にありがとうございます!
      とても面白い内容で刺激を頂けました(^^)
      今後ともよろしくお願いします。

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