【書評:664冊目】アイディアの神が降りてくる「3」の思考法(齋藤孝)

【30年かけてたどり着いた「3」の威力】
明治大学教授・齋藤孝氏が、『アイディアの神が降りてくる「3」の思考法』と題して、思考を活性化させる「3」の力を活用した、思考の「型」と「技」を指南する一冊。

■書籍の紹介文

考え事をするとき。
「3」を意識して考えることはありますか?

 

本書は、人間は「3」を使って思考すると頭がスムーズに働き出すことに注目した、思考の「型」と「技」を指南する一冊。

 

提案や論点は、3つにまとめなさい。
メニューは、松竹梅の3つを用意しなさい。

 

日常をふり返ってみると、わたし達は多くの「3」に囲まれて仕事していることに気づきます。
「心技体」「報連相」「ベスト3」・・・、といくらでも「3」が出てきますね。

 

著者は、「3」を”神の数字”と表現します。
それだけ、物事を考えるときに、「3」という数字と脳の相性がいいというわけです。

 

しかし、なぜ「3」なのでしょうか。
ここを著者と一緒に深掘りしていくことで、「3」がいかに脳を活性化してくれているかを知れます。

 

指2本を使って、紙を支えようとしても落ちてしまいます。
でも、指3本を使うと、紙を安定して支えることができます。

 

これと同じ効果が、思考にも当てはまるわけです。
「好きに考えて」と言われるより、「3つ選んで」と言われたほうが頭はスムーズに働き、アイデアがどんどん出てくるのです。

 

このように、「3」を操る思考法が、じっくり学べる一冊。
ひさしぶりに「当たりの本!」と興奮した良書です。

 

◆これはオススメ!

アイディアの神が降りてくる「3」の思考法
齋藤孝 朝日新聞出版 2016-1-13
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■【要約】15個の抜粋ポイント

「選ぶ」という作業を始めると、自ずと頭が動き出して考える作業に入りこんでいくのです。
「考えろ」と言われてもなかなか頭は考えようとしません。
でも「選びなさい」と言われると自然と考え始める。

 

思考力をつけるための基礎訓練として、常に「選ぶ」作業で脳の筋トレを行いましょう。
人に何か意見を求められたら「何でもいい」という返事を封じて、とにかく3つ選んで提案する習慣をつけるのです。

 

このように「ベスト3」を選ぶ作業をすると、おのずから「全体を俯瞰する」「一つ一つを検討する」こととなり、そして結果的に「その人の個性が出る」といった効果があります。
これを応用すると、批評したり感想を述べる文章が楽に書けるようになります。

 

赤(重要)、青(まあ重要)、緑(個人的に面白い)に分類するという意識をもって情報に接すること。
それが習慣化されてしまうと、頭の使い方が以前とは大きく変わってくるはずです。
情報を受け取った段階で3色に内容を分類することで、スピーディーな分析力、判断力が養われます。
結果として、以前より仕事が早くかつ鋭く仕上げられるようになっていくといったハッピーな展開が待っているかもしれません。

 

何かを評価する時はある程度主観、大ざっぱな印象で3段階に分けて、それから細かい点を検討したほうがいい。
そのほうが早く評価できますし、結果として正しく選べるのです。

 

先人たちも「3本の柱」を考え出して、思考してきたようです。
たとえば「心技体」「知情意」、孔子の「智仁勇」など、重要なものを3つのコンセプトで表した言葉は数多くあります。

 

3のリズムで音読すると面白いように頭に入っていくのです。

 

何かを生み出そうという時に、全体を見ようとしても漠然としてしまいます。
そこで、自分が重視している代表的な要素をとりあえず3つ立ててみる。
それらの組み合わせの仕方を考えていくと物事がクリアに見えてきたり、何を作り出したいのか、どんなものを作るべきかが見えてきます。

 

3つのテーマによる3つの箱を用意して、そこに入る内容を考えてみる……すると、それぞれに入る内容がいろいろ思い浮かび、それぞれの箱が埋まってくる。
と同時に全体の構成もまとまっていく。
3つの箱は内容を細かくしすぎないで大事なポイントを見ながら、かつそれぞれのディテールを考えるのにちょうどいいんですね。
実際に資料やデータやメモも3つの箱を用意して、分類してためていきます。

 

複雑なことは3つの箱で考える。
作業に取りかかる時に、とりあえず内容を大きく3つの箱に分けてみる。
すると、それぞれに入る内容がいろいろ思い浮かび、それぞれの箱が埋まってくる。
それぞれの箱が要素で満たされてきたら、1つの箱の中に3つの小さな箱を入れる「入れ子方式」で。

 

「AかBか」という二者択一の問い方は、他の可能性、他のアイディアについて考えることをやめさせ、人の思考を停止させてしまう危険性があります。

 

二元論、二項対立的思考を避けるためには、第三項を見つけ出す弁証法的な思考法を訓練する必要があります。
この本では「思考の技を身に付ける」ことを目的にしているのですが、中でも二者択一に陥らず常に第三項を考えるということを習慣づけるのは、とても大事です。

 

やるべき行動を習慣化させるには「言い聞かせ」がとても大事なのです。
新しく始める仕事、新しく通う学校や職場、未経験のことは誰にとっても大きなプレッシャーがあります。
その時は、「何を求められているのか」「何をすべきなのか」をリサーチし、考えて3つの行動にまとめましょう。
そしてできれば「ほうれんそう」のように標語化して、しつこく自分に言い聞かせるのです。
そうすれば、やるべき行動が習慣化されていきます。

 

1日をはっきり3分割し、それぞれの時間帯をどう過ごすか、何をやるかを具体的に決めて習慣化していくのです。
すると仕事や作業が効率よく進み、1日の中身が濃くなります。

 

考え始める時には、とりあえず「3」で強引に考えてしまうことに意味があります。
強引に3にまとめることで思考に弾みがつくからです。
3は考えに動きを与える、推進力を与える数なんですね。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【664-1】1日を3分割して、何をやるか決める習慣をつける

【664-2】人に意見を求められたら、3つ選んで提案する

【664-3】3つにまとめることを意識して考える

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】アイディアの神が降りてくる「3」の思考法
【著者名】齋藤孝
出版社朝日新聞出版
【出版日】2016/1/13
オススメ度★★★★★
こんな時に考える力を身につけたいときに
キーワード思考アイデア記憶法
【頁 数】216ページ
【目 次】
第1章 「3」はアイディアを生む神の数字
第2章 「3」の思考法、30年分の実践から
第3章 「3」で行動を変える

 

この本が、あなたを変える!

アイディアの神が降りてくる「3」の思考法
齋藤孝 朝日新聞出版 2016-1-13
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齋藤孝さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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