【書評:261冊目】数字を使えば9割伝わる!(深沢真太郎)

【その伝え方で大丈夫ですか?】
ビジネス数学の専門家・深沢真太郎氏が、『数字を使えば9割伝わる!』と題して、簡潔な意思表示を求められたときに役立つ、「数字」を使ったコミュニケーション法を指南する一冊。

■書籍の紹介文

簡潔に伝える。
きちんとできていますか?

 

本書は、どうすれば思いや熱意を伝えられるかに主眼を置き、大きく役に立つ「数字」を使ったコミュニケーション法を指南する一冊。

 

ダラダラした話を聞かされるのは、とてつもない苦痛ですよね。
式典などの長い挨拶にイライラした経験が、少なからずあるとおもいます。

 

このとき、なぜイライラが起きるのでしょうか。
それは、「何を伝えたいのか」がまったく分からないからです。

 

ここで登場するのが、”簡潔”です。
簡潔に伝えることで、相手にきちんと思いや熱意を伝えることができるのです。

 

そして、”簡潔さ”におおいに役立つのが「数字」です。
数字を使うことで、シンプルで端的な伝え方は実現するのです。

 

この本では、数字を使ったコミュニケーション法をじっくり学ぶことができます。
”簡潔さ”は、大人のコミュニケーションのマナーと言えるでしょう。

 

◆社会人のための数字活用講座。

数字を使えば9割伝わる!
深沢真太郎 秀和システム 2014-3-28
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■【要約】15個の抜粋ポイント

数字で伝えることで誰もが共通のものをイメージし、逐一確認するまでもなく共通の理解を得られることが世の中にはたくさんあるのです。

 

結局のところ、私たちが何かを正しく把握したいときに使うのは『実数』なのです。

 

だから、「%」という記号は意外に真実を把握するのに役立ちません。
なぜなら、「%」を伝えられた後に、何か計算をしないと真実がわからないからです。

 

細かいモノが存在するから、細かいモノで考えるから、人は間違う

 

何かを数字で伝える際には信憑性が必要かどうかを少しだけ気にしていただき、伝えるための数字のチョイスに気を配りましょう。

 

数字で伝えるためには、そのための素材(数字)を自ら創りましょう。
その作業をしていないから、あなたは数字で伝えることができなかったのです。

 

数字で伝えるためには、様々なものを「だいたいどのくらい」か捉えるクセをつけましょう。
そのクセがつくと、自然にサッと概算の数字が口から出てくるようになるものです。

 

あなたのメッセージが相手に刺さるか否かは、「割り算」の使い方で決まります。

 

数字で伝えるというテーマにおいては「1」よりも「100」のほうが相手に優しいときがあります。
そんな時はぜひ敏感にそれを察知していただき、相手への配慮をお願いします。

 

ビジネスにおいてはっきり伝えるべきメッセージは、「0」と「1」で作るべき

 

●伝えるための1&2ルール
・1行で伝える
・2つの数字で伝える

 

重要で伝えたいメッセージは必ず数字で表現されているはずですから、まずはその数字を先に書き、必要な説明は補足としてコメントする。

 

なぜ私は主語を「数字」にしているのか。
なぜ「教えてくれる」という表現をあえて使うのか。

 

それは、ビジネスに役立つ示唆は、「私」ではなくあくまで「数字」が教えてくれているのであり、私はそれを通訳しているようなものというニュアンスが生まれるからです。

 

数字を使って伝える行為とは、「数字をうまく使って思いや熱意を伝える行為」ということであり、決して「数字そのものを伝える行為」ではありません。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【261-1】信憑性を軸に、使う数字を選ぶ

【261-2】「だいたいどれくらい」と概算で捉える癖をつける

【261-3】数字を主語に話す練習をする

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】数字を使えば9割伝わる!
【著者名】深沢真太郎
出版社秀和システム
【出版日】2014/3/28
オススメ度★★★★☆
こんな時に明日の仕事力を磨きたいときに
キーワード数学的思考交渉術伝える
【頁 数】215ページ
【目 次】
第1章 数字を使っても伝わらない2つの理由
第2章 なぜあなたは『数字』で伝えられないのか
第3章 数学的思考が、伝えるための切り札になる
第4章 75%の納得感を与える、伝え方のルール
第5章 さあ実践!こんな場面でも「数字」で伝える

 

この本が、あなたを変える!

数字を使えば9割伝わる!
深沢真太郎 秀和システム 2014-3-28
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深沢真太郎さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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