【書評:1991冊目】どんな試験も一発合格する完全独学術(山口真由)

【満点を追わず、合格点を着実につかみ取れ!】
信州大学特任教授・山口真由氏が、『どんな試験も一発合格する完全独学術』と題して、合格という結果をつかみ取ることに特化した、「7回読み」勉強法の極意を伝授する一冊。

■書籍の紹介文

受験や資格の勉強をするとき。
あなたは、何点を目指して勉強していますか?

 

本書は、着実な『実践』こそが合格という果実をもたらすと提起し、誰もが実践できる方法として、「7回読み」勉強法という独自の独学メソッドを解説する一冊。

 

合格をするために必要なこと。
それは、確実に”合格点”をとることです。

 

あたりまえのことですが、きちんと目的化できているでしょうか。
「よーし、満点を目指して頑張るぞ!」ではいけないのです。

 

満点を目指した勉強と、合格点を目指した勉強。
イメージするだけでも、勉強の仕方に違いが出るとおもいます。

 

そして本書では、確実に合格点をとる勉強法として、「7回読み」勉強法を提示しています。
教科書やテキストを7回くり返し読む、という勉強法になります。

 

もちろん、ただ7回読むという単純なものではありません。
1回ごとに目的を定めて7回読むことによって、合格に必要な知識を獲得していく方法です。

 

教科書を読む独特な姿勢まで図解されており、かなり細かく解説されています。
その具体性の高さは、試してみようという方にとって、大いに役立つことでしょう。

 

◎東大法学部に現役合格
◎東大3年生で司法試験に一発合格
◎東大4年生で国家公務員I種試験に一発合格
◎東大卒業に必要な162単位はすべて「優」の評価
◎法学部における成績優秀者として「東大総長賞」を受賞し、首席で卒業
◎財務省入省後はエリートコースの主税局で活躍
◎2年後に退職して、弁護士に転身
◎ハーバード・ロースクールに留学
◎ニューヨーク州弁護士に登録

 

作品の中のキャラクターですか?というくらい、”見事”な経歴を積み重ねてきた著者。
それを実現させてきたのが、この本で明かされている『「7回読み」勉強法』なのです。

 

勉強は頑張っているのに、いざ本番となると力を発揮できない。
そんな悩みを抱えているのなら、『「7回読み」勉強法』を一度試してみてください。

 

◆満点より合格点。

どんな試験も一発合格する完全独学術
山口真由 SBクリエイティブ 2023-3-30
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■【要約】15個の抜粋ポイント

ひとりでストイックに頑張るより、厳しい競争環境に身を置くほうが、結果として楽に目標達成できるのだと思います。

 

私は目的と夢を混同しないように気をつけています。

 

目的達成のためには必要最低限のことしかしません。
一番効率的な近道を選ぶのです。
合格ラインぎりぎりでも、合格しさえすればいい。
そうドライに考えます。

 

ノートをまとめる時間があるなら教科書を読む。

 

私の経験上、スランプから抜け出す方法は、2つしかありません。
「なにもしないか」、それとも「あらゆることを試すか」。

 

●山口流 教科書の読み方
ステップ1:机に向かって教科書を斜めにして両手でつかむ
ステップ2:椅子のうえに左足をのせて立てヒザをする
ステップ3:この姿勢で固定して集中して読む

 

●7回読み勉強法の各回の目的
1回目:まずは全体を眺めるだけ
2回目:確認しながら単語を拾う
3回目:拾い残しをさらっとゲット
4回目:意味を拾いながら読む
5回目:理解度が2割から8割に急上昇
6回目:要点をまとめて頭に叩き込む
7回目:細かいところを再現できるまで完璧にする

 

●理系科目「7回解き」の各回の目的
1回目:基本解説と例題だけをサーチライト読み
2回目:1回目よりも少し丁寧に眺める
3回目:「書く」作業をとり入れる
4回目:例題の解き方を覚え練習問題に挑む
5回目:例題の解き方と練習問題を書く
6回目:基本の確認と応用問題への挑戦
7回目:すべての問題を解いてみる

 

苦手科目では守りに入っても、得意科目で攻めればいい。

 

自分の得意なことを知るために注意すべき点があります。
それは平均点ではなく、最低点に注目すること。

 

「読む」「書く」「聞く」「話す」能力の偏りを自覚する。

 

自分の集中力の限界を知ることは、大切なポイントです。
(略)
限界まで自分を追い込んでみる経験をしておくと、人生や人間性の幅が広がるといっても過言ではないのです。

 

不言実行より有言実行のほうが、事を成し遂げやすいのです。

 

ルーティンに従って作業をすることで頭の使い方に余裕が生まれると、頭脳が自由に羽ばたく機会が生まれやすいのです。

 

闇雲に「毎日7時間勉強しよう」なんて固く決心しても続かないことでしょう。
発想を逆転させるのです。
7時間勉強するのではなく、「空き時間を勉強にあてる」。
その結果、1日7時間勉強できたら上出来。
そうやって睡眠と食事の時間をアンカーにして、空き時間を見える化するのです。
それが成功の秘訣です。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1991-1】勉強を始める前に、勉強する目的を明確にする

【1991-2】自分の限界を知るために、限界まで自分を追い込む経験をする

【1991-3】空き時間を可視化し、空き時間を勉強に充てる

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】どんな試験も一発合格する完全独学術
【著者名】山口真由著者情報
出版社SBクリエイティブ
【出版日】2023/3/30
オススメ度★★★☆☆
こんな時に学ぶ力を身につけたいときに
キーワード勉強法記憶法時間術
【頁 数】192ページ
【目 次】
第1章 目的までの最短距離を見つける
第2章 どんな試験も一発合格できる「7回読み」の極意
第3章 理系科目は「7回解き」で突破する
第4章 苦手なことで自分を追い込まない
第5章 「7回読み」の成果を最大化する習慣術

 

▼さっそくこの本を読む

どんな試験も一発合格する完全独学術
山口真由 SBクリエイティブ 2023-3-30
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山口真由さん、素敵な一冊をありがとうございました!

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