【書評:1842冊目】すぐに結果を出す新入社員は、「これ」だけやっている(伊庭正康)

【学生からひとりのプロになろう!】
研修トレーナー・伊庭正康氏が、『すぐに結果を出す新入社員は、「これ」だけやっている』と題して、新入社員が最初の3年間に取り組むべきことを、ポイントを絞って解説する一冊。

■書籍の紹介文

この考え方/この行動だけは、大切にしている。
あなたの中に、そういったものは何かありますか?

 

本書は、不確実な時代こそ「何に取り組むか」を明確にする姿勢が大切だと提起し、新社会人が「最初の3年間」に取り組んでほしいことをポイントを絞って解説する一冊。

 

学生時代までは、”自分”に関わる数字だけを意識していれば良かったとおもいます。
テストの点数だったり、成績表の評価だったり、バイトの時給代だったり、お小遣いの額だったり・・・。

 

でも、社会人として会社に勤めると、それだけでは生きていけません。
”会社”に関わる数字にどれだけ貢献できたかによって評価が決まり、自分に関わる数字も大きく変わるようになるからです。

 

言い換えれば、”会社”という他人のために、頑張らなければいけなくなるのです。
貢献が大きければ給与は上がり、貢献が低ければ最悪職を失う(生きる糧を失う)、とても残酷な世界です。

 

では、どうやってこの大きな変化に自分を適応させていけばいいのか。
これを端的に、要点を絞って提示してくれるのが本書です。

 

評価の元となる結果を出すために、『これだけはやろう!』というポイントを凝縮
新入社員として、早く身につけるほどにライバル達に差をつけられる”コツ”が学べます。

 

企業研修の会社を経営し、トレーナーとしても大きな成果をあげ続けている著者。
ビジネス書の世界でも知らない人はいないと思われるほど、数多くの著作を出版されています。

 

つまり、長年にわたり企業人材の育成に関わり続けた結果、導き出した”コツ”が収録されている。
さらに、著者の著作は多くの先輩会社員にも支持されている、というわけです。

 

だから、安心して本書を手にとってみてください。
ビジネス書なんて何を選べばいいのか・・・、という新入社員の方にうってつけの一冊です。

 

学生時代にも、「この考え/行動は、大切にしていこう」とおもったものがあるはずです。
それと同じように、会社員にも大切しておきたい、身につけておきたいものがあるのです。

 

それは、これからずーっと続いていく人生の土台にもなりうるものです。
ゆえに、できるだけ早くしっかりと身につけるほどに、その後の人生の開け方が大きく変わります

 

時間は取り戻すことができません。
本書を目にしたが吉日、今日から習得をスタートさせましょう!

 

◆キャリアの土台を築こう!

すぐに結果を出す新入社員は、「これ」だけやっている
伊庭正康 秀和システム 2022-4-15
Amazonで探す Kindleで探す 楽天で探す

■【要約】15個の抜粋ポイント

20代で作っておくべき基盤は、大きく分けると3つに絞れます。
「ノウハウ」「人的なつながり」「バイタリティ」です。

 

お金や土地は、なくなることがありますが、あなたが生きている限り、得たノウハウがなくなることはありませんし、奪われることもありません。
ノウハウの蓄積は、最高の投資です。

 

20代は、「素敵」と思う人との出会いを大事にしてください。
近い人よりは、社外、事業部外、職場外の遠い人。

 

結果的にムダなことはない、と思える発想を持つ。
これこそが、バイタリティです。

 

誰かの都合に振り回され、大事な予定が先延ばしになる・・・そんな「時間敗者」にならないことは、あなたらしい人生を送る上で、極めて大事な考え方です。
そうならないための対策は、ただ1つ。
予定は先手必勝、”先に押さえる”のが、鉄則と言い聞かせることです。

 

まず、やるべきは、納期を絶対に曖昧にしないこと。
必ず、納期は「いつ(日)」、できれば「何時」までを明確にしましょう。
これで、確実にズレはなくなります。
まず「なる早(なるべく早く)」で、依頼を受けたり、依頼をすることは、絶対にやめておきましょう。

 

一目置かれる人は、「遠慮」をして行動を控える人ではなく、「配慮」をして”行動をする人”。
「遠慮」とは、行動を起こさない様を指し、「配慮」とは行動を起こす様のこと。
まったく異なります。

 

まず、相手の「想い(本意)」を”想像”することです。
(略)
こう想像するだけでも、「聞くだけ」が「聴いている」に変わります。
「聴く」ことは、相手が年上であろうが、年下であろうが、誰からも信頼される人になるためのカギなので、ぜひ「想い」を想像しながら会話するようにしていきましょう。

 

「平等」ではなく「公平」、それが社会のルール。
公平とは”ある公平な基準”に基づき、選別されることを言います。

 

あなたの市場価値を高めるために、「やるべき正しい努力」は次の3つ。
①20代の前半は、今の仕事で結果を出す(高い査定をもらうほどに)
②結果を出せるようになったら、掛け算を狙い、次のステージの仕事にトライする
③さらに、掛け算を狙い、今のうちからインプット(勉強)の習慣を身につける

 

常に達成する人は、逆算で考えます。
・目標までのギャップは?
・期限まで、何日ある?
・とすれば、1日あたりに何をすると達成できる?
逆算が考えると、1日、1時間とムダにすることがなくなります。

 

課題に正解を求めてはいけない、これはビジネスの鉄則なのです。
常に仮説でOK。
やってみて、違うなと思えば、課題を変更すればいいだけのこと。
ダメなのは、間違えた課題を修正しないことです。

 

スマホに溺れないよう、しんどいときこそ、スマホを見ないと決めることなのです。

 

無理をして、燃え尽きたら、誰の責任、と言われると思いますか。
「自己管理の問題」と処理されることが、ほとんどです。
自分を大事にする。
これもプロとして、とても重要なスタンスだと割り切ってください。
会社は、それを望んでいます。

 

しんどいな、と思ったら場所を変えてみる!
たった、これだけのことでも、随分とリフレッシュができます。
心地よく仕事できる場所を持つことも、これからのスキルと考えていいでしょう。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1842-1】予定や納期などには、「いついつまで」と必ず数字を入れて管理する

【1842-2】相手の想いを想像する「聴く」ことを意識して会話する

【1842-3】心地よく仕事できる環境づくりを意識する

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】すぐに結果を出す新入社員は、「これ」だけやっている
【著者名】伊庭正康著者情報
出版社秀和システム
【出版日】2022/4/15
オススメ度★★★★☆
こんな時に明日の仕事力を磨きたいときに
キーワード働き方20代指導力
【頁 数】232ページ
【目 次】
第1章 20代で人生の9割が決まる!
第2章 ムダに「時間」をかける人は成長しない
第3章 「なんとなく」のコミュニケーションでは評価を下げる
第4章 10年後も「食える人」でいるために今やること
第5章 結果を出さないと、〝社会〟は評価しない
第6章 ストレスに負けたら、ゲームオーバー!

 

この本で、あなたは変わる!

すぐに結果を出す新入社員は、「これ」だけやっている
伊庭正康 秀和システム 2022-4-15
Amazonで探す Kindleで探す 楽天で探す

伊庭正康さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

■お知らせ

▼書評ブロガーの読書術を公開中!

▼【仲間大募集中!】101年倶楽部

▼「いいね!」応援をありがとうございます!

※当記事の無断転載・無断使用は固くお断りいたします。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ページ上部へ戻る