【書評:1623冊目】「接続詞」の技術(石黒圭)

【接続詞とは、書き手を助ける道具!】
日本語学者・石黒圭氏が、『「接続詞」の技術』と題して、接続詞を使いこなすことで、文章力は飛躍的に向上すると提起し、一生モノの「接続詞の技法」を詳細に解説する一冊。

■書籍の紹介文

文章と文章をつなぐ接続詞。
あなたは得意ですか?苦手ですか?

 

本書は、接続詞は書き手・読み手の双方にとって役にたつ言葉だと提起し、約340語の接続詞を分類・解説しながら、「接続詞の技法」を詳細に解説する一冊。

 

日本語には、本当にたくさんの「接続詞」があります。
恥ずかしながら、「接続詞」の使い方にはいつも悩まされます。

 

これもひとえに、「接続詞の技法」がきちんと身についていないからだと、本書を読んで深く反省しました。
それだけ、洗練された「接続詞」の世界を魅せてくれる一冊です。

 

接続詞がキマると、文章が引き締まります
書いていて気持ちいいですし、読んでいてストレスも感じません。

 

この爽快な気分を、”あたりまえ”のものにする「技法」が学べます。
文章を書くときの相棒として、長く手元に置いておきたい強く感じさせる内容です。

 

よく、「接続詞とは、読み手の読みやすさを助けるもの」だといわれます。
しかし、「接続詞とは、書き手の書きやすさを助ける道具」でもあるのです。

 

読んで損と感じることの決してないオススメの良書です。
接続詞を制する者は、文章を制します。

 

◆これぞ、座右の書!

「接続詞」の技術
石黒圭 実務教育出版 2016-7-27
売上ランキング(公開時):7,886
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■【要約】15個の抜粋ポイント

文章を書くときには、「たとえば?」「それから?」「そこで?」のように「接続詞」+「?」で考えると、よいアイデアが浮かんできます。
つまり、接続詞は、書き手が文章を書くときに発想のヒントとなる内容を生み出すための道具なのです。

 

自分が使っている接続詞が適切かどうか確かめるよい方法は、読み手の立場になって自分の文章を読みなおしてみることです。

 

「したがって」は一般的な結論を、「だから」は個人的な結論を導くのに向いています。

 

「おかげで」「そのおかげで」は前件に肯定的な内容が、「そのせいで」「そのせいか」は前件に否定的な内容が来る傾向があります。
つまり、因果関係に書き手の評価が加わるわけで、評価の接続詞と呼ぶことにします。
プラスやマイナスの評価を加えたくないときは、「そのため」など、原因の接続詞を使うとよいでしょう。

 

「ところが」は、齟齬の接続詞のなかで意外感がもっとも強い形式で、予想に反してというニュアンスを強く出したい場合に向いています。
「それが」も同様のニュアンスです。

 

「それと」「あと」は、「それから」以上にその場で考えているという行き当たりばったり感があります。
話し言葉ではふつうに使われますが、公的な文章では避けたほうが無難です。
(略)
「ほかにも」「同様に」にも、「それと」「あと」に近い、後から加える語感があります。
ただ、行き当たりばったりな感じは薄く、硬めの文章で使うことも可能です。

 

接続詞のあとの読点は、いつも打つ人、ときどき打つ人、あまり打たない人がいますが、私はつねに打つように心がけています。

 

「または」と「もしくは」は法律の世界でよく問題になる語です。
両方とも「or」ですが、「または」が上位、「もしくは」が下位です。

 

加工の接続詞は先行文脈で述べたことを加工し、別の表現にするものですが、加工の程度によって三つの段階に分かれます。
<加工の程度>
弱→すなわち
中→つまり
強→ようするに

 

本題の接続詞は文章全体における中心テーマに話題が移ることを示します。
<中心的な話題>
接近→では
中間→さて
乖離→ところで

 

「ついに」「とうとう」「やっと」「ようやく」は、物語文など、人の気持ちが表れる文章でよく使われます。
「ついに」はたぶ重なる予兆があっての結末、
「とうとう」は紆余曲折を踏まえた結末、
「やっと」は待ちに待った結末、
「ようやく」は長い時間を経ての結末ですが、
いずれも副詞的で、一連の長い過程を経てたどり着いた結末という点で共通しています。

 

逆接・対比の接続詞には「は」、並列・累加の接続詞は「も」がポイント!

 

読んでいて心地よい文章の接続詞は、行き当たりばったりではない統一感を持っているものです。
じつは、こうした統一感は、書き手が文章を書くまえに、その構成をいかに真剣に考えたかに由来するものです。

 

●接続詞を用いたアウトライン作成のポイント
①導入部ー展開部ー結末部という大きな流れを考える
②その流れを細分化しながら、接続詞によって流れを整える
③各段落の冒頭に接続詞を配置し、読みやすさを心がける

 

文章を書くときの基本は、書き手と読み手の知識のギャップを想定して、読み手の知識レベルに合わせて書くことです。
そして、接続詞の出てくるところでは、とくにこうした知識にギャップが出やすいため、論理の飛躍がないかどうか、とくに意識する必要があるわけです。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1623-1】接続詞を目立たせるために、接続詞のあとの読点は打つ

【1623-2】接続詞の前後で論理の飛躍がないかを意識する

【1623-3】巻末の参考文献に手を伸ばして、接続詞への理解を深める

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】「接続詞」の技術
【著者名】石黒圭著者情報
出版社実務教育出版
【出版日】2016/7/27
オススメ度★★★★★
こんな時に書く力を身につけたいときに
キーワード文章力ことばのチカラアウトプット
【頁 数】207ページ
【目 次】
第1章 接続詞の基本
第2章 論理の接続詞
第3章 整理の接続詞
第4章 理解の接続詞
第5章 展開の接続詞
第6章 接続詞と文脈
第7章 接続詞の実践
第8章 接続詞の留意点

 

この本が、あなたを変える!

「接続詞」の技術
石黒圭 実務教育出版 2016-7-27
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石黒圭さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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