【ことわざの教えは、やはり普遍!】
明治大学法学部教授/言語学博士・堀田秀吾氏が、「このことわざ、科学的に立証されているんです」と題して、先人の知恵である34個のことわざを、科学的に解説する一冊。
■書籍の紹介文
先人の知恵がつまった「ことわざ」。
普段の生活で、どれだけ意識していますか?
本書は、言語とコミュニケーションを専門に研究する言語学博士が、「ことわざ」を科学的に解説しながら、よりよい人生を送るための活用方法を指南する一冊。
わたしたちの行動や森羅万象を、的を射た形で言い表したモノ。
それが、「ことわざ」です。
昨今、「ことわざ」に触れる機会がめっきり減っているように感じます。
古く臭い過去のモノ、という感覚をもつ方もいらっしゃるかもしれません。
では、「ことわざ」は本当に古くなってしまったのでしょうか。
現代社会を生きるわたしたちが、活かせる部分はないのでしょうか。
それを解き明かすために、科学的な検証を試みたのが本書。
非常におもしろいアプローチであり、好奇心を刺激される内容に仕上がっています。
結論から言って、「ことわざ」はとても大きな力を秘めています。
生きる糧として、座右の銘として、日々の指針として、もっと人生に取り込むべきです。
なぜ、その結論に達したのか。
理由は、本書を読んであなた自身で感じてみてください。
そして、まずは紹介されている「ことわざ」のうち、気に入ったものを日々のスローガンに据えましょう。
すると徐々に、「ことわざ」の力に魅了されていくことでしょう!
◆科学が立証する「ことわざ」の力。
このことわざ、科学的に立証されているんです
堀田秀吾 主婦と生活社 2019-3-1
売上ランキング(公開時):233,076
Amazon Kindle 楽天
■【要約】15個の抜粋ポイント
自分も笑顔になって、他者も笑顔にさせることができれば、福が舞い込みやすくなる。
そのためにも、フェイク・スマイルでもいいので笑顔を作ること(もちろん心から笑顔になるほうがいいですよ)、そして他者を笑顔にすることを心がけてみてくださいね。
(『笑う門には福来る』)
ほとんどの出来事は解釈次第。
自分の中でどう受け止めるかです。
ネガティブな出来事もポジティブな出来事として捉え直す、つまり、記憶をコントロールすれば、幸せ体質にもなれる、ということを、このことわざは教えてくれていると考えるのがハッピー体質になる秘訣かもしれません。
(『終わり良ければすべて良し』)
仕事や家事をしつつ、ストレスにならない程度の運動をすることが、もっとも脳を効果的に働かせるコツ。
適度な運動こそ、脳を働かせる名アシストというわけです。
(『文武両道』)
動き出してしまえば、後はやる気のスイッチがオンになるので、その後は意外にスムーズに進められるのです。
そのためにも、やる気のスイッチがオンになりやすい自分用のマジックフレーズや、すんなりと動き出せる環境を作っておくことが大切です。
(『後悔先に立たず/思い立ったが吉日』)
自分を過小評価しろとは言いませんが、謙虚な気持ちを抱くことは、結果的に自分自身の状態を客観的に判断するメタ認知につながります。
(『実るほど頭を垂れる稲穂かな』)
金銭の授受や貸し借りは、人に対する信頼や好意に対してバイアスがかかりやすいものです。
だからこそお金ではないところで、人と関係性を築いたほうが賢明です。
(『悪縁契り深し』)
ダニングとクルーガーは、「訓練すれば自分の未熟さに気付いて自省できる」とも言っています。
「自分は本当に人より優れているのか?」と反論するもうひとりの自分を持つことが大事なのです。
(『井の中の蛙大海を知らず』)
重要性、曖昧さ、もっともらしさが揃っている噂を耳にしたときは、一度、疑ってみること。
質の低い情報に惑わされない「情報リテラシー」を身につけることこそ、より高度な情報化社会を生き抜くヒントにつながると思いますよ。
(『流言飛語』)
自己開示をするときは、相手との距離感やタイミングや内容も重要ということです。
自分のことを分かってほしいからと、自分のペースで自己開示をしても相手には響かないということ。
相手からするとそういった自己開示は、ただの自分勝手な自己呈示にしか映らないというわけです。
(『魚心あれば水心』)
ネガティブな人の脳に矛盾を与えずに、耳を傾けて共感してあげることができれば、きっとその人もスッキリして、あなたに会ったことをプラスとして受け止めてくれるに違いありません。
(『君子危うきに近寄らず』)
偽物を身につけていると、偽物だとバレないようにウソの上塗りが始まり、いつしか塵も積もれば山となり、虚栄心まみれになってしまう。
言葉のウソだけではなく、所持品やアイテムも偽物で固めていると、人間は不誠実な性格になっていくわけです。
(『嘘つきは泥棒の始まり』)
心と身体はつながっています。
心が身体を助け、身体が心を助けるのです。
自分がどれだけ崖っぷちにいたとしても、決してあきらめてはいけません。
(『いわしの頭も信心から』)
「自分は○○なタイプだから」と決めつけてしまうのは、視野や行動範囲を狭めてしまうことにもつながるのでNG。
あなたの魂はいつでもどこでも、あなた自身で変えられるのです。
(『三つ子の魂百まで』)
環境や教育は人格形成に大きく関係しています。
しかし、持って生まれたものをきちんと自己分析することのほうが大事。
その分析をおろそかにしてしまうと、どんな環境にいることが自分を成長させることにつながるのか分からなくなってしまいますよ。
(『氏より育ち』)
ほとんどの心配事は現実化しないわけですから、忘れてしまうのが得策でしょうし、もしきちんと心配事と向き合えるなら、案ずることは危険回避や思慮深さを養う妙薬になると言えるのです。
■【実践】3個の行動ポイント
【1403-1】笑顔を常に意識する
【1403-2】「自分は本当に人より優れているのか?」と自問する癖をつける
【1403-3】嘘・偽物をまとわない生活を心がける
■ひと言まとめ
※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作
■本日の書籍情報
【書籍名】このことわざ、科学的に立証されているんです
【著者名】堀田秀吾 ・ 著者情報
【出版社】主婦と生活社
【出版日】2019/3/1
【オススメ度】★★★★☆
【こんな時に】生き方に迷ったときに
【キーワード】哲学、ことばのチカラ、生き方
【頁 数】224ページ
【目 次】
壱之巻(笑う門には福来る 他)
弐之巻(急がば回れ 他)
参之巻(知らぬが仏 他)
肆之巻(君子危うきに近寄らず 他)
疑之巻(早起きは三文の徳 他)
この本が、あなたを変える!
このことわざ、科学的に立証されているんです
堀田秀吾 主婦と生活社 2019-3-1
売上ランキング(公開時):233,076
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堀田秀吾さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/
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