【書評:1186冊目】手取り20万円 子育て家族の貯金の教科書(横山光昭、朝倉真弓)

【どう貯金するかは、どう生きるかに通じる!】
家計再生コンサルタント・横山光昭氏とストーリーライター・朝倉真弓氏が、手取り20万円の子育て家族をモデルケースに、不安を消す「貯金の教科書」を解説する一冊。

■この本の紹介文

人生に起きるさまざまな変化。
お金を理由に、これらを怖がっていませんか?

 

本書は、「手取り20万円/夫婦・子ども1人(1歳)」をモデルケースに、教育費などお金にまつわる不安に対して、正しくお金を使いこなしていく方法を解説する一冊。

 

「読者目線までしっかりと下がった本」
読んでみて、一番にこう感じました。

 

お金に関する本は、期待して読んでも、前提条件がかけ離れていたり、貯蓄方法に柔軟性がなかったり、読者に即していないものが少なくありません。

 

しかし、この本はしっかり読者目線に下がっています。
実際に、モデルケースの家族が専門家に相談している場面を見学している気になります。

 

・ふたつの貯金袋
・保険に入るための2つの判断基準
・家族みんなで月1回マネー会議
紹介されている、こうしたすぐに取り入れたい行動も、もちろん魅力的です。

 

しかし、この本で一番取り入れたいのは、つぎのこと。
不安を、漠然とした不安のままにして焦らず、具体的な不安にして冷静になろう」ということです。

 

何事も、1つ1つ具体化していくことで、必ず解決策は見つかります。
具体化することで、「みんながやっているから」「銀行が勧めるから」という抽象的な判断をする必要がなくなります。

 

そうすることで、不必要な支出を圧縮し、本当に使いたいところに支出を振り分けられるのです。
これを続けた結果、家族の笑顔が増えていくのです。

 

漠然とした不安から、焦って不必要な判断をしないために。
家族みんなで読みたい一冊です。

 

◆家族みんなで学ぶマネー講座!

■本がわかる!15の要約ポイント

教育費は≪イニシャルコスト≫と≪ランニングコスト≫の2つに分けられる、と覚えてください。

 

少子化の影響か、子育てにまつわる補助や手当は年々拡充されている印象があります。
自治体ごとの取り組みもあるので、役所などで確認しましょう。

 

児童手当と毎月の貯金で、大学入学までに必要な300万円を貯めることができる

 

教育費がそれほどかからない小学校から高校までが貯めどきです。
奥さんにも働いていただきつつ、締める部分をしっかりと締めて、頑張って貯めておきましょう。

 

いまの時代は、学資保険といえど、大きなリターンは見込めません。
大したうまみがないのに流動性が低い、それがいまの学資保険なんです。

 

それなら、定期貯金や財形貯蓄でコツコツと貯めていったほうが、いざというときの流動性も高くて便利です。
保障機能は別の保険で補えばいいんですから。

 

結局子どもの教育費に関しては、子ども名義の通帳を作ってあげて、コツコツと積み立てをして、児童手当も積み上げていく方法がもっとも堅実です。
それだけで、十分にやっていけます。

 

●ふたつの貯金袋
・使うための貯金:手取りの1ヶ月分+0.5ヶ月分(※)
・使わない貯金:手取りの6ヶ月分
(※)合計の金額を超えた分は、すぐに使わない貯金に移動

 

支出割合を意識しながら生活すると、無駄な出費がどんどん抑えられるんです。

 

保険に入るべきかの判断基準は、2つだけです。
1.今日明日にそれが起きる可能性があるか?
2.いまの貯金で対処できないか?
どちらの問いも「YES」ならば、絶対に保険を使ったほうがいいです。

 

始めた習い事をすぐやめさせるのはよくないことに感じるかもしれませんが、習い事を惰性で続けると子どもにもストレスになるし、お金もムダになります。

 

お子さんが小学校中学年くらいになったら、「家計として習い事や塾代の上限はこのぐらいまで」と子どもに伝えてはいかがですか?

 

家族全員が集まってお金の話をすることが大切です。
マネー会議では、子どもそれぞれの学費や習い事代なども、全部オープンにしています。

 

子どもは親にお金をかけてもらえる存在だという特権があります。
だから、親が「これだけかけてやっているんだ」と恩に着せたり、「将来面倒を見てほしい」などと期待したりするのはダメです。
絶対にやってはいけないことです。
ただ、子どもだからといって、何も知らされずに浪費だけできるというのは、家族の一員としてどうかなと。

 

あまり早く家を手に入れてしまうと、老後のお金の余裕がないときにリフォームをしなければならなくなってしまいます。
だから、子どもたちが巣立ったあとに夫婦のための家を手に入れるというのもひとつの方法なのです。

 

■これをやろう!3つの実践ポイント

【1186-1】まとまったお金が必要な場合、公的制度がないか調べる

【1186-2】何にいくら使っているか、支出割合を把握する

【1186-3】「本当に必要なのか?」と支出を決める前に自問する

 

■ひと言まとめ

焦れば焦るほど、不必要な支出は増える!

 

■本日紹介した書籍情報

【書籍名】手取り20万円 子育て家族の貯金の教科書
【著者名】横山光昭朝倉真弓
出版社きこ書房
【出版日】2018/5/2
オススメ度★★★★☆
こんな時にお金と賢く付き合いたいときに
キーワードお金資産形成金融リテラシー
【頁 数】207ページ
【目 次】
第一章 大学入学までに300万円を貯める方法
第二章 学資保険はいらない
第三章 「ここぞ」で使う貯金と保険
第四章 教育費をムダにしない秘訣
第五章 お金に強い子どもの育て方

 

この本が、あなたを変える!

 

横山光昭さん、朝倉真弓さん、
素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/

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