【書評:371冊目】企画は、ひと言。(石田章洋)

【ひと言で説明できてこそアイデア!】
放送作家・石田章洋氏が、ヒット商品の企画など優れたアイデアは必ずひと言で説明できると指摘し、「企画は、ひと言。」と題して、アイデアを生み出すコツを指南する一冊。

■この本の紹介文

アイデアを出すこと。
あなたは得意ですか?不得意ですか?

 

本書は、どうすればアイデアを企画にして実現させることができるのか、数々の番組をヒットさせてきた放送作家が、その具体的なコツを指南する一冊。

 

アイデアが実現するかは、ひと言で説明できるかどうかである。
この本の教えは、極めてシンプルです。

 

ひと言で説明できると、なぜ実現できるのでしょうか。
それは、そのひと言を見た瞬間に「パッとその絵が浮かぶ」「ジワッと心揺さぶられる」ことが大きく影響していると、著者は指摘します。

 

ヒットの商品の「ひと言」例として、
「会いに行けるアイドル」→AKB
「地球にやさしいエコカー」→トヨタ「プリウス」
などを挙げながら、「ひと言」が持つパワーをわかりやすく解説しています。

 

アイデアを話しても、反応がイマイチ。
力をこめて作成した企画が、なかなか通らない。

 

そんなときは、「ひと言」のパワーを発揮できていない可能性があります。
ぜひ、この本で「ひと言」にまとめるコツを学んでみてください。

 

ひと言で言えるということは、それだけアイデアが研ぎ澄まされていることの証です。
それだけアイデアと向き合って考え抜いたわけですから。

 

企画は、ひと言。
念仏のように唱えながら、習得しましょう!

 

◆絞り出した一滴の威力。

■本がわかる!15の要約ポイント

企画とはあなたのアイデアで人を動かすこと。

 

人気商品から、いい恋愛をするためのちょっとしたアドバイスまで、「ひと言でいえるもの」が人を動かす

 

どんな素晴らしいアイデアも、周りに理解されなければ通りませんし、そもそも実現しなければヒットすることもありません。
このように、「ひと言」でいえる企画は、そのひと言だけで「中身が見える」。
だから、実現し、ヒットするのです。

 

商品企画、営業企画、イベント企画であろうと「その企画、ひと言でいうとどんなもの?」という質問に答えられないものは、ヒットどころか、実現すらしないのです。

 

●企画がうまくいく「5つのS」
(1)Short
(2)Simple
(3)Sharp
(4)See
(5)Share

 

「100%新しい企画」は、誰にも見えません。
もしかしたら、それを表現する言葉すらないかもしれません。
それでは、何をどう実現すればいいのか、誰にもわかりません。
そう考えてみると、「100%新しい企画」はむしろNG企画、未来永劫、実現することはないといっても過言ではないでしょう。

 

「新しさ」と「実現可能性」は、いわば表裏一体。
「新しさ(インパクト)」を優先すれば、そのぶん「実現可能性」が低くなる。
一方、「実現可能性」を優先すれば、そのぶん「新しさ(インパクト)」が失われる。
どちらかを優先すれば、どちらかが失われてしまう、まさにトレードオフの関係にあるものです。

 

「今、社会で流行りつつあるもの」の本質を見極めて、それをベースに企画を立てることをオススメします。

 

発想力、企画力を高めるためには、ふだんから「記憶のストック」を増やし、引っ掛かりやすくしておく

 

まずは、思いついたアイデアを、【なんのために】【なにを】【どうする】という枠にあてはめることから「ひと言」づくりは始まります。

 

企画は「なんのために」から考えたほうが説得力をもつ、筋の通ったものになります。
「なんのために」を考えるということは、「今、足りないもの」「今、不便なもの」「今、不満なもの」、 つまり「今、欠けているもの」に想いを馳せ、その欠けている空白を埋めて少しでも世界をよくしたいと思うことー私はそう考えています。

 

虫眼鏡で紙の黒い点を焼く時のように、「短くいい切る」と焦点が絞り込まれて言葉の温度が高くなる、つまり、パワーのある「ひと言」になるのです。

 

●言葉を短くする3つのコツ
(1)略語にする
(2)たとえる
(3)パロディ・ダジャレにする

 

大事なことは、聞き手が読んでどう感じるか。
一にも二にも、聞き手の心の動きに沿った書き方を心がけること

 

仕事でもプライベートでも、企画がうまくいくようになれば、あなたの存在感はそれまでと比べものにならないくらい大きくなっていくでしょう。
もはや他人のアイデアを実現させるための「コマ」ではなくなり、他人があなたのアイデアを実現させるために動くようになるのですから。

 

■これをやろう!3つの実践ポイント

【371-1】アイデアが浮かんだメモに書き留める

【371-2】SNSのフォローなど、最新の流行情報を仕入れる仕組みを構築する

【371-3】「ひと言でいうと?」をくり返しぶつけながら考える癖をつける

 

■ひと言まとめ

凝縮された「ひと言」にパワーは宿る。

 

■本日紹介した書籍情報

【書籍名】企画は、ひと言。
【著者名】石田章洋著者情報
出版社日本能率協会マネジメントセンター
【出版日】2014/5/30
オススメ度★★★★☆
こんな時に伝える力を身につけたいときに
キーワードアイデア発想力ことばのチカラ
【頁 数】216ページ
【目 次】
1章 ヒット企画は、なぜ一言でいえるのか?
2章 ひと言で考える5つのステップ
3章 ひと言で発想する技術
4章 アイデアをひと言にまとめる技術
5章 ひと言を強く、確実に伝えるために

 

この本が、あなたを変える!

 

石田章洋さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/

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