【書評:1911冊目】終活! 送る人送られる人もホッと満足できる本(後閑愛実)

【”最期”を考えることで、”いま”が輝く!】
1000人の看取りに接した看護師・後閑愛実氏が、『終活! 送る人送られる人もホッと満足できる本』と題して、幸せな最期を迎えるために向き合うべきことを指南する一冊。

■書籍の紹介文

自分や家族の”最期”。
あなたは、どこまで考えたことがありますか?

 

本書は、1000人以上の看取りを接してきた経験からいま想う、自分や家族が幸せな最期を迎えるために向き合ってほしいことを指南する一冊。

 

医者から宣告された余命など、ものともせずに完治してしまう人。
望まないはずだった延命治療を受けて、長期間寝たきりで苦しみながら亡くなる人。
ついさっきまで元気だったのに、ふとしたきっかけで急に亡くなってしまう人。

 

人の”最期”など、だれにも予測できません。
だからこそ、”最期”について考えておくことが、自分にとって、家族にとって大事なことなのだ。

 

この本を読んで、素直にそう思います。
”最期”を美化するのではなく、淡々と、自分なりの”最期”を考えて、家族と共有しておくのです。

 

わたしの場合は、年齢的にはまだ”見送る”側。
本書を読んで、いま「その時」を迎えたとしたら、なにもできないだろうなと暗澹たる気持ちになりました。

 

でも、その気持ちになるのが大切なのだとおもいます。
暗澹たる気持ちになったからこそ、いまから何を考えておこうかと前向きに取り組むことができます。

 

ただ、こういう前向きになったときほど、注意しなければならないことがあります。
それは、あれもしなければ、これもしなければ、と手に負えないほど抱え込んでしまうことです。

 

抱え込んでしまうと、待っているのはパンクです。
そして、「まだ先のこと」と蓋をして遠ざけてしまうのです。

 

そうならないために、とても印象的な一節がP.87にあります。
『死に目に会わなくてもいいし、それは親不孝というわけではありません。』

 

1000人以上の患者さんを看取ってきた方が、これを言ってくれるのか。
しばらく、この一節に目が釘付けになりました。

 

迎える側、見送る側、どちらであっても、”最期”の形に正解も不正解もありません。
周りがどう言おうが、”最期”を迎えた人にとって、”らしい”「幸せな最期」であればいいのです。

 

そのために、”いま”だからこそ、できること、やるべきこと。
肩の力を抜いて、自分と家族と向き合って考えましょう。

 

◆”最期”を考えるから、”今”が輝く。

終活! 送る人送られる人もホッと満足できる本
後閑愛実 明日香出版社 2022-7-26
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■【要約】15個の抜粋ポイント

切り取った”今”だけを見るのではなく、そこに至った過程にも思いを寄せてみるようにしています。
背景を知れば、接し方もきっと変わってきます。
日々の何気ない会話も、すべてケアのひとつと考えています。

 

最高の終活とは、自分にとって最高の人生を送ることです。
「最高」と決めるのはあなた自身です。
他人と比べたり、他人がどう思うかは関係なく、自分がどう思うかが大事です。

 

接し方ひとつ、質問の仕方ひとつで、その人の人生を書き換えることができるのです。

 

離れ離れでも思いを伝えることはできます。
相手のために何かできることはないか考えてみましょう。

 

高齢者は一度にガブガブ水分を摂れないので、水分補給はこまめにすることが基本です。
脱水が原因で、医療の重装備(点滴など)が進んでいくことも多いものです。
予防することが大事です。

 

いざというときの連絡網や誰が立ち会うかは事前に決めておきましょう。

 

死に目に会わなくてもいいし、それは親不孝というわけではありません。

 

同じ言葉でも、その言葉を発した相手との関係や、言葉の受け手の認知の仕方によって、引き起こされる気分・感情が異なります。
そうなると周りはなんと言っていいかわからなくなってしまうかもしれませんが、言葉ではなく、態度で弔いの気持ちを示すことがひとつの解決策です。

 

そもそも病院は治療する場所であって、長く生活をするような場所ではありません。

 

もしものときに自分はこうしてほしい、あるいはこれだけはしてほしくないなど、伝えることは、残された家族や大切な人の負担感を減らすことができます。

 

”何かをしないこと”も重要なケアなのです。

 

良い死は往々にしてあっけないものです。
死を壮絶にしているのは、ほとんどの場合、人の死を受け入れられないご家族と医療者です。

 

終活では早め早めの対策が大事です。
特に遺産相続の手続きは早めにしましょう。
亡くなってからだと銀行口座が凍結されてしまったり、手続きが面倒になります。

 

高齢者を苦しめる繰り返す誤嚥性肺炎。
ベッドの上で痰によって溺れるような苦痛を味わうことになります。
それを予防するひとつの方法が歯磨きです。

 

死について考えることは、決してネガティブなことではないのです。
安心して死ねるということは、安心して生きられるということにつながります。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1911-1】”最期”について話し合う機会を設ける

【1911-2】”最期”にしてほしくないことを明確にしておく

【1911-3】いざとときの行動(連絡網など)をリストにしておく

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】終活! 送る人送られる人もホッと満足できる本
【著者名】後閑愛実著者情報
出版社明日香出版社
【出版日】2022/7/26
オススメ度★★★★☆
こんな時に心の平穏や導きがほしいときに
キーワード決断生き方考える
【頁 数】256ページ
【目 次】
第1章 「終わりよければすべてよし」という実感
第2章 「幸せな最期」のために本人と家族がすべきこと
第3章 間違いだらけの終末期への対し方
第4章 終活に失敗した人たちに何を学ぶか

 

この本で、あなたは変わる!

終活! 送る人送られる人もホッと満足できる本
後閑愛実 明日香出版社 2022-7-26
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後閑愛実さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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