”好きだから”
当ブログの活動をしていると、お会いする方によく「なぜそんなに本を読むのですか?」と聞かれる。これに対する答えは「好きだから」。極めてシンプルだが、これ以外にはない。あなたにも、日々夢中になっていることがあると思う。それに対して「なんで夢中なんですか?」と聞かれたら、わたしと同じ答えにならないだろうか。
では、なぜわたしがそこまで「読書が好き」になったのか。このことを改めて考えてみると、「読書が人生を変える」と思えるほどになった理由が見えてくるし、これを読んでいる、あなたの読書への興味をより引き立てられれば幸いだ。
このコラムを執筆するにあたり、改めて「なんで君は読書がそんなに好きなんだい?」と自分に問いかけて考えてみた。いろいろ考えた結果、3つの理由が私の読書好きの根底にあることがわかった。
(理由1)こころが落ちつくから
(理由2)自分の内なる声を聞けるから
(理由3)最高の自分に出会う地図を受け取れるから
まず1つ目は、「こころが落ちつくから」。
本を読みとき、視線を本に合わせる。そして、文章に目線を走らせはじめ、著者の語り口に耳を傾けはじめると、周りの景色や音は次第に気にならなくなる。そう、自然と集中した状態が出来上がるのだ。この状態になると、こころのざわつきも、それまでの波だった姿が嘘のようにスーッと静まっていく。
この一種のリラックス効果、瞑想効果を自覚してから読書が苦にならなくなり、積極的に活用をするようになったと気づいた。ヨガに行ったりお寺に瞑想に行ったりなど、まとまった時間を確保しなくても、ちょっとした時間に本を読むだけで、こころを落ち着かせることができる。ぜひ、あなたも味わっていただきたい。
2つ目は、「自分の内なる声を聞けるから」。
1つ目で述べたように、「こころを落ちつく」状態になると、自然と自分の中から声が湧き上がってくる感覚を覚える。著者の語りに対して「ここできていないな」「自分もこうなりたい」と湧き上がることもあれば、「さっきは言い方間違えたな」「もっとこうすればよかったかな」などまったく本に関係ないことも湧き上がってくる。こうした声は、日常生活の喧騒のかき消された自分の本当の声だ。この声を注意深く聴き集めていくと、「本当はこうしたい!」「自分はこうなりたい!」という自分の真の欲求に気づくことができる。
この一種のカウンセリング効果が読書にはあるのだ。読書をくり返し行なうことで、自分の真の欲求の純度はどんどんと濃縮されていき、あなたが理想とする「最高の自分」の姿が鮮明に浮かび上がってくる。「読書が人生を変える」と思えるようになった、重要な気づきである。
最後の3つ目は、「最高の自分に出会う地図を受け取れるから」。
ここまで、「こころを落ちつかせ」「内なる声=真の欲求」をあなたは知ることができるようになった。先ほども、読書を習慣にすることで「真の欲求」の準備はどんどんと濃縮され「最高の自分」の姿が鮮明に浮かび上がってくると述べた。しかし、これだけで「最高の自分」にすぐになれるわけではない。
「最高の自分」を知ると同時に今の自分に何が足りないのか、そのギャップを嫌でも自覚することになる。人によってギャップの大きさは様々だと思うが、多くは「理想は理想。現実は現実。」と、せっかくできた「最高の自分」の姿を封印したくなる気持ちになるだろう。
しかし、安心してほしい。読書は期待を煽るだけ煽って終わるものでは決してない。「最高の自分」と「現在の自分」のギャップを埋める方法も示唆してくれる力を持っている。あなたはお気づきだろうか?あなたはすでに「最高の自分」という目的地と、「現在の自分」という現在地を知っているのだ。ゴールとスタートがわかり、あとはゴールを目指して歩を進めていくだけの状態に自然となったのだ。
そう、あとは「最高の自分」というゴールに向かうための道のりが書かれた地図(本)をどんどん読んで、力強く進んでいけばいいのだ。ゴールという一点を見つめながら。
ここに述べた3つの理由が、わたしが読書を続けている「好きだから」の根底にあるものだ。この3つに気づき、自覚をするようになってから、なんとも言えない上昇気流のようなものに自分が乗れている感覚を覚えている。
・書評家として、雑誌の掲載されてメディアデビューする
・横山信治氏や徳本昌大氏という素晴らしい先輩(メンター)と出会う
このように、それまでの人生で考えられない出会いや変化が次々と起こり続けている。ぜひあなたも、「人生を変えるんだ!」と強く思いながら、読書をしてみてほしい。
ここまで、お読みいただき感謝。
米山智裕
photo credit: Why? via photopin (license)
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