逃げることは、負け。
距離をとることは、戦略。
「逃げ出したい」
ふと思うことがある。
このときに、この言葉を思い出そう。
そうすれば、また前向いて進んでいけるのだから。
まず大切なことは、「逃げは許されない」と思わないことだ。
三方を壁に囲まれて、前から巨大なプレッシャーが迫ってくる。
こんなイメージは、絶対してはいけない。
そんなことをしたら、精神なダメージは計り知れない。
最悪、命を絶つことにもつながってしまう。
なによりも大切な命である。
危険に晒されるのなら、堂々と逃げ出していいのだ。
命を絶つまでプレッシャーをうけ続ける必要はない。
苦しいと自覚ができているうちに、逃げ出そう。
「逃げは許されない」
この言葉を、今すぐに捨て去ろう。
つぎに大切なことは、逃げというものの捉え方を変えてみることだ。
これをすることで、こころは軽くなる。
自分は逃げ出したんだ。
こう捉えていると、いつまでも苦悩することになってしまう。
では、どのように捉え方を変えるのか。
それは、「逃げるという行為を、距離をとるという行為」に置き換えるのだ。
戦のシーンでよく見かけるはずだ。
「一時退散!」「いったん引いて立て直すぞ!」と。
これである。
逃げを逃げと捉えてしまうと、ずっと逃げ続けなければいけなくなる。
これも、精神的に非常に大きなダメージを受けてしまう。
そうではなく、今のままでは無理だから、一旦大丈夫だと思うところまで距離をとる。
これなら、逃げになることはない。
格闘家も言っている。
「間合いをとっている」のだと。
逃げるのではない。
自分が冷静になれるところまで、間合いをとり、距離をとるのだ。
「逃げるのではなく、距離をとる」
この捉え方を、今すぐインストールしよう。
最後に大切なのは、自分を優先するということだ。
これをすることで、精神的に追い込まれることは少なくなる。
自分では、「逃げではなく、距離をとったのだ」と捉えている。
しかし、他人から見れば「あいつは逃げたんだ!」という空気を出してくることもある。
これは仕方のないことだ。
他人がどう思うかは、自分ではコントロールできない。
だからこそ、自分を優先するのである。
自分が「距離をとったのだ」と思っているなら、それでいいのだ。
他人の言葉や空気に、振り回されてはいけない。
責めてくるような人とは、それまでだったと割り切ろう。
でも、自分のためを思って責めているかも?
絶対にそんなことをないから安心しよう。
もし本当に自分のためをおもっているのなら、責められているとは感じない。
自分を思い言ってくれている言葉には愛情があるのだから、責められているとは感じない。
いまの立ち位置で、苦しい、危険だと感じるなら、堂々と距離をとろう。
自分が力を発揮できる立ち位置は、かならずあるのだから。
自分が冷静になれるところまで後退するのは逃げでない。
立派な戦い方、戦略なのだ。
逃げを逃げと捉えることは、負けである。
逃げを距離をとることと捉えることは、戦略である。
自分がコントロールできるのは、自分だけである。
捉え方を変えることは、自分でコントロールできることだ。
逃げることは、負け。
距離をとることは、戦略。
了。
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