【リーダーとは、結局なんでしょうか?】
コミュニケーションデザイナー・吉田幸弘氏が、リーダーが元気になれば社会が元気になるという信念のもと、一流、二流、三流と比較しながらリーダーの在り方を提示する。
リーダー。
その役割は、どこにあると思いますか?
本書は、一流、二流、三流のリーダーを比較しながら、8つのパートに分けて『リーダーの役割とはどこにあるのか』を学べる一冊。
あなたが考えたリーダーの役割。
見返してみると、かなり”完璧”なものになっていませんか。
著者は、その”完璧”を一旦脇に置きましょうと提起します。
なぜなら、あなた自身がリーダーとして大成する前に、疲れてしまう可能性が高いからです。
いきなり、完璧なリーダーにはなれません。
そもそも、完璧なリーダーなど存在しないのです。
まずは、ゆっくり深呼吸をしましょう。
リラックスできたなと感じたら、ゆっくり本書を読んでください。
一流のリーダーの在り方に触れていくうちに、いろいろな考えが浮かぶはずです。
その中で、「あっ、これ明日試してみようかな?」と思うものがあれば、儲けものです。
それを試すことが、あなたの「一流のリーダー」への第一歩となります。
「信頼」されて任されたリーダーを、ゆっくりと自分に馴染ませていきましょう!
◆リーダーが1つ変われば、バタフライ効果で部下は激変する!
自分や自分の部門の仕事だけしか見ていないと、非常に視野が狭くなってしまいます。
(略)
人は自分の体験から学ぶだけでは限界があります。
他人の体験にもヒントはたっぷり詰まっています。
視野を広げていきましょう。
「確かにな」「そういうことか」「なるほど」「おもしろい視点だね」「そんな考え方もあるね」
否定言葉を使うのをやめるだけでも、部下のモチベーション低下を防ぐことはできます。
●リーダーにサボる時間が必要な3つの理由
(1)業務を止めないため
(2)メンバーとの信頼関係を構築するため
(3)長期的視野を持った仕事にとり組むため
一流のリーダーは、朝の時間を大切にし、英語の勉強をしたり、ビジネス書を読んだりしています。
貴重な朝をインプットにあて、人との交流は夜にしようと考えるのです。
・WHO(誰が使う、誰に)
・WHERE(どこの、どこで)
・WHAT(何を)
・WHEN(いつ、いつまでに)
・WHY(なぜ必要なのか)
・HOW(成果物はどのように)
・HOW MUCH(金額・コスト)
このようにすれば、依頼者の求めているものができあがります。
資料作成は、相手のニーズを満たすものをつくることが目的です。
リーダーの直感が当たることは少なくありません。
無意識ですが、今までの経験に基づいて直感がはたらいているのです。
直感とは、過去の膨大な経験(データ)の蓄積から無意識に湧き出るもの、という考え方もできます。
つまり、過去の豊富な経験をベースにしつつ、直感を頼りに行われた決断は、たいていの場合において最良の選択であると言えるのです。
●指示を出すときに明確にすべき3つのポイント
(1)なぜ、その仕事をやる必要があるのか、背景をしっかり説明する(WHY)
(2)何を(WHAT)
(3)どのような手段で(HOW)
大変な状況だからこそ、「急いで動く」のではなく、3分間で伝えることをまとめてから動くのです。
会議で大切なのは事前準備です。
これをチームに徹底させるのも、リーダーの役目です。
意見がまとまったら、アクションプランまでしっかり決めます。
なお、曖昧になっている部分は、本人に確認して、すべてクリアにするのもリーダーの役割です。
部下に勝てない部分は、サポートに回ればいいのです。
こう考えることは、部下へのリスペクトにもつながります。
「嫌われる」とは、次のようなことを指します。
・理不尽なことを言う
・自分の感情ばかり優先させて怒る
・やり直す理由を問われても「自分で考えろ」としか言わない
・無責任である
・口ばかりで何もしない
つまり、部下の行動改善のために、注意したり、やり直しを命ずることは嫌われることではないのです。
分子と分母をしっかり伝えると、判断がしやすいのです。
一流のリーダーは相手がわかりやすいように、状況に応じて、2つの数字を使うようにしています。
悔しいときは一緒に悔しがる。
悲しいときは一緒に悲しむ。
部下に合わせた喜怒哀楽を見せることで、部下はリーダーを信頼するようになるのです。
・この仕事をなくした場合の不利益は何か?
・既存の何かでカバーできないか?
・頻度をもう少し減らすことができないか?
・アウトソーシングできないか?
誰かに仕事が集中してキャパオーバーになっていたら、何かムダな仕事をしていないか、何か代用できないか考えてみることです。
また、ひとつ仕事が増えたらひとつ減らす「一増一減主義」をとるといいでしょう。
私は数多くの一流のリーダーを見てきましたが、完璧な方はほとんどいません。
むしろ、一流のリーダーは、自分ができていないことを自己開示しています。
その上で、できないことは部下の力を借りたり、関係者の力を借りたりしています。
気負わず、遠慮せず、他の人の力を借りていいのです。
【948-1】否定言葉を使わない
【948-2】相手に合わせた喜怒哀楽は、積極的に見せる
【948-3】人の力を借りることは、相手への尊敬と捉える
焦らず、気負わず、でも着実に!
【書籍名】リーダーの一流、二流、三流
【著者名】吉田幸弘
【出版社】明日香出版社
【出版日】2017/4/10
【オススメ度】★★★★☆
【こんな時に】明日のリーダー力を磨きたいときに
【キーワード】リーダー、指導力、職場環境
【頁 数】240ページ
【目 次】
1 一流の「心得・考え方」とは?
2 一流の「時間術」とは?
3 一流の「仕事の進め方」とは?
4 一流の「上司とのコミュニケーション」とは?
5 一流の「会議・ミーティング」とは?
6 一流の「部下育成」とは?
7 一流の「部下とのコミュニケーション」とは?
8 一流の「チームづくり」とは?
気になったら、今すぐお手元に!
吉田幸弘さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/
本日もお読みいただきありがとうございました!
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