【書評:1939冊目】面倒なお願いでも、気持ちよく相手に届く伝え方は?(川上徹也)

【どっちの表現がいいか?と迷ったときに】
コピーライター・川上徹也氏が、『面倒なお願いでも、気持ちよく相手に届く伝え方は?』と題して、言葉に詰まったときに役立つ、「人を動かす」伝え方の法則を解説する一冊。

■書籍の紹介文

どんな言葉を使えばいいだろうか・・・。
そんなふうに悩んだことはありませんか。

 

本書は、言葉選びに悩んだり伝えるのを躊躇ったりするときに役立つ、どんな場面でも活用できる「人を動かす」伝え方の法則を解説する一冊。

 

言葉選びに悩むとき。
伝えるのを躊躇ったりするとき。

 

どんなときかと考えると、「難しい」「厳しい」場面だと容易に想像がつきます。
つまり、自分の言葉ひとつで結果が変わるかもしれないという気になるほど、言葉に詰まってしまうということです。

 

さらに、言葉が詰まるときほど、悩んでいる時間が足りないことが多いという問題もあります。
ゆっくり考えたいのに時間が足りないし、失敗もできない。

 

こんな苦しいときに、わたし達はどう対処すればいいのか。
ここに有効な対応策を提示するのが、本書です。

 

謝罪や交渉、アピールなど、日常のどんな場面でも活用できる「人を動かす」伝え方を伝授します。
社会心理学や行動科学などの研究から厳選した法則を、50個にまとめて解説していきます。

 

一つ一つの項目に対して、説明の量は多くありません。
要点と実践ポイントをコンパクトに集約されています。

 

この、良い意味での”軽さ”が本書の武器のように感じます。
さきほども述べたように、本書の活用シーンは、ゆっくり考えたいのに時間が足りない状況です。

 

であるならば、分厚い専門書のようなつくりでは使えません。
さっと確認できて、即効性があるものである必要があります。

 

だからこそ、本書の”軽さ”が武器になるのです。
「伝えるプロ」×「研究から導き出した方法」が、必要な即効性を生み出しています。

 

言葉が分からないのではなく、言葉が詰まっているだけです。
そう、言葉自体はすでに自分の中にあるのです。

 

その言葉を上手に引き出すのに。
本書の即効性は役に立つでしょう。

 

◆”軽さ”が生む即効性。

面倒なお願いでも、気持ちよく相手に届く伝え方は?
川上徹也 アスコム 2022-11-11
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■【要約】15個の抜粋ポイント

何か面倒なことをやってもらうときは、「ご面倒だと思いますが、ぜひお願いします!」と、心配りを感じさせる文章をポストイットに記して伝えるのがよいでしょう。

 

本当に覚えておいてほしいことは、「忘れてもいいよ」と言ったほうが記憶にとどめてもらえる可能性があるのです。

 

人の感情を大きく揺さぶる「ストーリー」には、法則があります。
この法則を私は「ストーリーの黄金律」と名づけました。
<ストーリーの黄金律>
①何かが欠落した、もしくは欠落させられた主人公が、
②なんとしてもやりとげようと遠く険しい目標・ゴールを目指して
③数多くの障害・葛藤・敵対するものに立ち向かっていく

 

ネガティブだけれど知ってもらいたい情報に注目してもらうにはどうすればいいのでしょうか?
それには、何より情報を明るくポジティブに伝えることがポイントになります。

 

相手の思い込みを変えようと思うなら、その人がもともと持っているガンコな意見を変えさせようとするのではなく、共通して目標にできる別の考えを植えつけたほうが早いということです。

 

一度のお願いで聞いてもらえないときは、別の手段でもう一度お願いするというのは、意外とおすすめの方法です。
たとえば対面での依頼で断られたとしたら次はメールで。
メールで依頼して断られたら電話で、という具合です。

 

人間は直接のほめ言葉には警戒しても、第三者からのほめ言葉には素直に喜びやすいものなのです。

 

難しい言葉を使うことが知的な印象につながるのではなく、「やさしい言葉」を使ったほうがむしろ知的に思われたというわけです。

 

人は選択肢の数が増えるほど、評価基準がわからなくなり、その数に圧倒されたストレスで、決断を先延ばしにしてしまいます。
(略)
それならば、この要素は活かしつつ、「選択するストレス」を減らすようにすればいいのです。

 

特にあなたが何かの専門家であるなら、「断定」よりも、「確信が持てない」と伝えたほうが、多くの人に共感を持たれる可能性が高くなります。

 

何かを提案する際も、提案に強い興味を持ってくれているなら「断定」型の伝え方を、まだあまり興味を持ってくれていないようなら「問いかけ」型の伝え方をしてみるのがよいでしょう。

 

金額は先に出したほうが有利に運びます。
金額を端数まで提示して根拠のある数字に見せるのもコツのひとつです。

 

(「いつも快く協力していただける皆さまへ」など)依頼の最初に、相手の自己イメージをいい方向に向かわせる一文を加えることで、普通にお願いするより協力してくれる確率は上がるはずです。

 

「世界のために〜しよう」と言うより、「○○さんのために」と依頼するほうが、人々の心に響きやすいということですね。

 

伝え方を工夫することで、相手とのコミュニケーションがうまくいく可能性があるなら、「最新の知見」や「新しい視点」をぜひとも手に入れたい。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1939-1】無理に相手を変えようとせず、共通項を見出し、関係を築く

【1939-2】決断を迫る場合は、相手の「選択のストレス」を減らす

【1939-3】文章を書くときは、やさしい言葉とリズムを大事にする

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】面倒なお願いでも、気持ちよく相手に届く伝え方は?
【著者名】川上徹也著者情報
出版社アスコム
【出版日】2022/11/11
オススメ度★★★☆☆
こんな時に伝える力を身につけたいときに
キーワード話し方交渉術文章力
【頁 数】248ページ
【目 次】
第1章 お願いしたい
第2章 説明する
第3章 説得したい
第4章 わかってほしい
第5章 選んでほしい
第6章 提案したい、交渉したい
第7章 協力してほしい

 

この本で、あなたは変わる!

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川上徹也さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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