【書評:717冊目】何を捨て何を残すかで人生は決まる(本田直之)

【持たないという生き方】
実業家・本田直之氏が、『何を捨て何を残すかで人生は決まる』と題して、縛られない・とらわれない・合わせないの3つを軸に、やりたいことをやりきるための選択と集中の方法を指南する一冊。

■この本の紹介文

いま、この瞬間。
生きるのが息苦しいとおもいますか?

 

本書は、自らの手で自らを「息苦しさ」から解放し、自分らしく自由に生きるための唯一の方法として、「持たない生き方」を指南する一冊。

 

「持たない生き方」とは、
物を減らすことではなく、自分にとって必要なモノを見極め、それを選び取り、見た目ではない豊かさを手に入れることと定義される。

 

つまり、自ら考え、選択し、幸せに自由に暮らしていく生き方です。
これを実現していくための方法を提案します。

 

適当に生きていくのであれば、選択が適当であっても人生に影響はないでしょう。
しかし、真剣に生きるのであれば、日々の選択の違いは致命的な影響を生みます。

 

物が溢れて成熟社会を生きる私たちは、考えずともなんとなく生きられてしまいます。
ただそれは、自分の人生ではなく、他人の決めた人生を生きるということと同義です。

 

ここに「息苦しさ」を感じる原因があるのかもしれません。
つまり、幸せで自由であるためには、自分で考えて、自分で選択している実感を得ることがもっとも大事なのです。

 

では、どうすればいいのか。
答えを他人に頼らない生き方が、ここに書かれています。

 

◆自分で選び、自分で掴み取れ!

何を捨て何を残すかで人生は決まる
本田直之 青春出版社 2016-4-2
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■本がわかる!15の要約ポイント

他人と自分を比べて、「自分はあの人のようにできない」などと考えるのは、誰かの作った価値観で自分を縛っているのと同じこと。
それは自由を失う大きなリスクです。

 

「おまえのやり方はおかしい」「世間はそんなに甘くない」といった言葉で折れてしまうような意志ならそこまでです。
どんな決断もうまくいかない可能性があります。
必ずうまくいく方法もありません。
自分らしいライフスタイルを築いていきたいと本気で思うなら、「人からどう思われてもいい」というくらいの覚悟を持つこと。
持たない生き方に必要なのは、「自分を持つ」という覚悟です。

 

できた人は確かな答えなどわからないまま動き出し、できなかった人は「正解」を探して足踏みしているうち、タイミングを逃してしまいます。

 

物との向き合い方で重要なのは、「あえて捨てる」という感覚を持つことです。
自分にとって何が大事かを見極められれば、必要な物以外を捨てることができます。
それは持つことをあきらめるという消極的な選択ではなく、あえて捨てることで、身軽に、自由になるためです。

 

ワンパターンを繰り返すことの怖さは、新しい発見が減ることです。
どこにでもあるモノしか手に取らなくなり、誰もが見ているモノしか目にしなくなる。
そんな生活からは新しい発想も生まれにくくなります。

 

目指すライフスタイルはそのまま「何のために働くのか」という問いにもつながっていきます。

 

何かトラブルが起きたら、自分のこととして捉えず、「トラブルを抱えた人から相談を受けている」と考えるよう勧めています。
一歩引いてみることで、問題の本質が見えてくるものです。

 

広く浅いつながりで人と接していると、なかなか本音で語り合える仲間はできません。
人付き合いは、数ではなく、質や関係の深さで考えることが大切です。

 

重要なのは「誰を知っているかではなく、誰に知られているか」です。
目指すべきは、自分が頼るのではなく、むしろ相手から頼られるような関係です。

 

制約をかけ、日常を自分なりの実験の場に変えていくことによって「本当に必要なモノ」と「じつはいらないモノ」が見えてきます。
カバンの例のように、一度「カバンを持たない不安」という小さな制約をあえて課すことで、結果的に「カバンがなければ仕事ができない」という大きな制約を取り除くことだってできるのです。

 

人の時間を奪ってしまうのは大きな罪です。
自分が加害者になっていないか。
振り返ってみる時間を持つことが大切です。

 

オリジナリティを育てるのは、「なんでもできます」ではなく、「これしかできません」という姿勢。

 

お金は価値ある物やサービスにはしっかり使い、価値のない物やサービスに対しては使わない。
選択するのはもちろん、自分です。
だからこそ、ブレない使い方のルールを身につけなければならないのです。

 

支出を「投資」「消費」「浪費」の3つのカテゴリーに分けて記録していくこと。
そして、自分の使うお金が、「投資」「消費」「浪費」のどのカテゴリーなのかわかった上でお金を使う習慣をつけましょう。

 

時代は常に変化しています。
特にお金を巡る幸せの価値観は大きく変わりました。
変化にいち早く対応するのは、いつも若い世代です。
彼らは批判の対象ではなく、学ぶべき対象なのです。

 

■これをやろう!3つの実践ポイント

【717-1】自分がどう生きたいのか、思いのままに書き出す

【717-2】興味があれば、それに従い行動すると決め、あとから方法を考える

【717-3】自分にしかできないことを、思いのままに書き出す

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日紹介した書籍情報

【書籍名】何を捨て何を残すかで人生は決まる
【著者名】本田直之
出版社青春出版社
【出版日】2016/4/2
オススメ度★★★☆☆
こんな時に生き方に迷ったときに
キーワード生き方自己対話セルフコーチング
【頁 数】192ページ
【目 次】
第1章 「人生を縛る常識」を持たない
第2章 「なくてもいい物」を持たない
第3章 「必要以上のつながり」を持たない
第4章 「やらなくていい仕事」を持たない
第5章 「振り回されるほどのお金」を持たない

 

この本が、あなたを変える!

何を捨て何を残すかで人生は決まる
本田直之 青春出版社 2016-4-2
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本田直之さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/

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