【歩み方の後悔はしても、歩んだことを後悔しない生き様】
平成の怪物・松坂大輔氏が、『怪物と呼ばれて』と題して、波瀾万丈という言葉がピッタリのプロ野球生活をふり返りながら、今だからこそ言える”心の内”を語る一冊。
■書籍の紹介文
松坂大輔。
その人物像を、あなたはどのようにイメージしますか?
本書は、栄光と怪我の間をもがけるだけもがいた「平成の怪物」が、グラウンドを去った今だからこそ言える、あの時、あの瞬間の”心の内”を語り尽くす一冊。
野球が好きな人なら、知らない人はいない。
そう言っても言い過ぎではない、それが松坂大輔という選手です。
2021年のシーズンをもって、23年間のプロ野球生活を引退。
今回、その野球に捧げた半生の物語をふり返った自伝としてまとめられたのが本書です。
ファンには堪らない、あの時、あの場面の”本音”を知れる貴重な内容です。
また、名前程度はという方にとっても、ひとつの道を極めようともがき続けた生き様は、日々への刺激となることでしょう。
・自分をどれだけ知れるか
・自分をどれだけ貫き通せるか
松坂氏の物語に触れてみて、この2つの大切さが身に染みます。
自分を知らないばかりに怪我をしたり、自分を貫き通したからこそ苦境を打破したり・・・・。
波瀾万丈の物語に、ところどころ出てくる力強い言葉の数々。
自身の人生に置き換えてみることで、活かすことができる金言となりうるものばかりです。
「平成の怪物」「松坂世代」。
なぜ、ここまで人々を熱狂させたのかに思いを馳せながら読むのも、またよいでしょう。
野球界でひとつの時代を象徴する存在になった男の生き様。
心に訴えてくるものが、きっとあるはずです。
◆読み応えのある一冊。
怪物と呼ばれて
松坂大輔 SBクリエイティブ 2023-4-8
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■【要約】15個の抜粋ポイント
自分の体をしっかり知った上で、鈍感力を身につけてもらいたい。
そのために投資をしてほしい。
僕が若い選手に伝えられる、唯一無二のことだった。
絶対に背伸びをしないことだと思う。
つまり、焦って自分を見失わないことだ。
無理してアピールすると、それは自分を苦しめる。
使ってくれる以上、言い訳はできない。
自分でやってきたことに自信を持ち、周囲には実績という形で示す。
心は熱く、しかし頭は冷静に。
高校時代から心のど真ん中に置いてきた「ONE FOR ALL」。
やはり全員が同じ方向、同じ意識を持たなければ、窮地に追い込まれた時に一体となれない。
プロである以上、それに見合うプレーを見せる必要がある。
1つひとつのプレーに責任を持つこと。
一生懸命やったで済まされるのは、アマチュアの世界だけだ。
「打たれても勉強、抑えて学ぶ」。
打たれた時だけでなく、抑えられた時も成功に甘んじず内容を反省した。
仲間の信頼をパワーに変える。
重圧で自分にブレーキをかけることはしない。
自分の状態が完璧でないならば、頭も使って抑えないと。
登板機会を得るために自分の野球のあり方を切り替えた。
イチローさんの存在をいつまでも追いかける。
イチローさんにもずっと気にしてもらえる存在でいたい。
ここまで23年間、どんな時でも自分の置かれた状況を整理し、改善、上昇する材料を整えてきた。
厳しい批判をいただいた時にも、その批判の声をはね返す力に変えてきた。
最後までこの大好きな野球を前に、もがき続けようと思っていた。
「松坂世代」という言葉の他には、「平成の怪物」という二つ名をつけてくれたのもファンの方々、マスコミの方々だと思う。
気に入る気に入らないにかかわらず、そんなふうに呼んでもらえるということは、過分にも、僕自身の歩み、その軌跡に対して評価していただいたからこそと考えて、ありがたく思っている。
しかも「平成」という時代をあらわす言葉までつけて呼んでもらえた。
今では、自分の野球人生に対するご褒美だと思っている。
僕のように怪我をしてから取り返そうとしても、なかなか取り返せないことは多い。
あの時こうしておけば・・・という後悔がないよう、選手を守るにはどう組織を作るべきか。
選手のパフォーマンスが向上すればするほど、同時に考えていかなければならないことである。
■【実践】3個の行動ポイント
【1996-1】定期的に、健康状態・心理状態を客観的にチェックする
【1996-2】目標とする人(ロールモデル)を定める
【1996-3】その時々、「どうすればベストのパフォーマンスを出せるか」とこだわり続ける
■ひと言まとめ
※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作
■本日の書籍情報
【書籍名】怪物と呼ばれて
【著者名】松坂大輔 ・ 著者情報
【出版社】SBクリエイティブ
【出版日】2023/4/8
【オススメ度】★★★☆☆
【こんな時に】他人の生き方に触れたいときに
【キーワード】生き方、マインド、自己対話
【頁 数】296ページ
【目 次】
第1章 引退
第2章 胎動
第3章 前進
第4章 激闘
第5章 決断
第6章 確信
第7章 重圧
第8章 転機
第9章 世界
第10章 前夜
第11章 挑戦
第12章 頂点
第13章 前兆
第14章 怪我
第15章 不屈
第16章 恐怖
第17章 平成
第18章 感謝
▼さっそくこの本を読む
怪物と呼ばれて
松坂大輔 SBクリエイティブ 2023-4-8
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松坂大輔さん、素敵な一冊をありがとうございました!
※当記事の無断転載・無断使用は固くお断りいたします。
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