【「自分は大丈夫」が防御における最大の弱点!】
行政書士・服部真和氏が、『できる社長のお金の守り方』と題して、「なんで信じちゃったんだろう…」がなくなる、お金・時間・労力の3大財産を守る防御法を指南する一冊。
■書籍の紹介文
「なんでそんな話に引っかかるの」という話。
なぜ、無くならないんだと思いますか?
本書は、詐欺や搾取ビジネスに引っかかって大事な財産を失わないために、常日頃から実践していきたい心構えや習慣を、1000人を超える経営者が認めた行政書士が指南する一冊。
人を陥れる輩。
人を狂わせる輩。
こうした悪知恵が働く人間は、いつの時代も絶えません。
さらに、昨今はネットの普及もあり、より巧妙でより悪質な事例も増加しています。
一方で、そうした被害事例を見聞きしたときに多くの人が毎回思うことがあります。
それは、「なんでそんな話に引っかかったの」「そんなうまい話があるわけないじゃん」ということです。
誰だって、自分の大切なお金・時間・労力を不当に奪われたくないとおもって注意しています。
もちろん、ビジネスに限らず、プライベートにおいても、です。
ではなぜ、注意しているとおもっていても被害にあってしまうのか。
どうすれば、被害に遭うリスクを極限まで減らすことができるのか。
この点を、分かりやすくも鋭くまとめあげたのが本書です。
『なぜ?』を引き起こしてしまうメカニズムから、輩からビジネスを防御するのに必要なことまで、網羅的に学べるように仕上がっています。
いま、あなたはこうおもっているはずです。
「まあ、自分は大丈夫だけどね(面白そうだから読むだけ)」と。
本書を読み終えるとき、その認識は改まっていることでしょう。
いかに防ぎ”切る”ことが難しいか、どれだけ堅牢に防御陣を敷いたとしても攻め入る隙が残ってしまう怖さに、姿勢が正されるとおもいます。
被害に遭ってから対策を始めても意味がありません。
”その時”を迎えないためにも、日ごろの防御対策がなにより重要です。
◆一読の価値高し!
できる社長のお金の守り方
服部真和 秀和システム 2024-7-19
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■【要約】15個の抜粋ポイント
ビジネス防御力を上げるためには「判断材料を外に持つことは危険」ということを覚えておきましょう。
搾取ビジネスは「ネット広告」「セミナー」「SNS」から始まることが多い。
自らの価値観と行動原理を知り、さらに自分の特性を活かせる属性を理解すると、自分の外にある判断材料に惑わされることがなくなります。
ダイヤモンドはつけ足すのではなく、削ることで輝く。
権威性も人脈も、本物は自分の内面を削ることでもたらされる。
肩書は、ネット検索や関連団体のWebサイトなどから裏が取れます。
つまり「裏を取れない肩書」を見たときは、少し踏みとどまったほうがよいでしょう。
搾取ビジネスを見極める基準は「それは一般化できるものなのか」という視点で考えることです。
言い換えれば「再現性があるか」という点で考えるのです。
「違和感を覚えた場合」は、必ず徹底的に裏を取るべきです。
「決断は遅く」です。
必ず、提供者のバックボーンを知り、相場を知り、論理の飛躍や矛盾がないか考える習慣をつけてください。
搾取ビジネスをする輩は「(不安や期待を)あおってくる」「(権威性や同調圧力のため)群れたがる」などの特徴もあるので、その辺りにも注目していきましょう。
●資料や文献を調べる方法(ネット情報も同様)
(1)発言者が不明の情報は捨てる
(2)時間と場所が不明確な情報は減点する
(3)中立さの欠ける情報は話半分
(4)インプレッション稼ぎの文章は疑う
日ごろから「自分は大丈夫」と思っても「実際には大丈夫ではない可能性がある」と認識を持つことが大切です。
●「搾取ビジネス」の輩が使う4つのメインテクニック
・あおり最強メソッド「PASONAの法則」
・ネット検索向けあおり文章「QUESTの法則」
・欲望をあおる「AIDCAの法則」
・不安や欲望ではなく共感に特化した「Self Us Now」
「自分らしく、こうありたい」や「自分らしさを発揮したい」という自己承認を大切にしつつ、他者も大切にするという互いの承認欲求を尊重し合う関係を築くことが理想です。
●自らの特性を最大化させる3ステップ
STEP1:自分のクセつよタイプを知る
STEP2:タイプを活かすベクトルを決める
STEP3:外部との関わり方を考える
ビジネス防御で、最も問われるのは、自分の中に「軸」があるかないかです。
ビジネス防御力が高く、搾取ビジネスの被害にあわない人、そして「自分らしく生きる」を体現しつつ成果を出せる人は、結局のところ「ブレない軸」を持っているということです。
■【実践】3個の行動ポイント
【2138-1】魅力的な提案を受けたら、その提案の再現性(一般化)を必ず確認する
【2138-2】違和感や疑問が湧いたら、徹底的に情報の裏どりをする
【2138-3】「自分は大丈夫」と思うときほど、判断は慎重にする
■ひと言まとめ
※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作
■本日の書籍情報
【書籍名】できる社長のお金の守り方
【著者名】服部真和 ・ 著者情報
【出版社】秀和システム
【出版日】2024/7/19
【オススメ度】★★★☆☆
【こんな時に】明日のリーダー力を磨きたいときに
【キーワード】リーダー、問題解決、信用残高
【頁 数】256ページ
【目 次】
第1章 なぜ「搾取ビジネス」の被害者になってしまうのか?
第2章 搾取ビジネスを仕掛けてくる「シロアリ集団」を撃退せよ
第3章 決断は遅くていい。必ず裏取りをして相手の背後をつけ
第4章 情報収集は慎重に確実に。油断すると誰でもカモられる
第5章 最強の戦略をあなたに! ビジネス防御完全マニュアル
▼さっそくこの本を読む
できる社長のお金の守り方
服部真和 秀和システム 2024-7-19
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服部真和さん、素敵な一冊をありがとうございました!
※当記事の無断転載・無断使用は固くお断りいたします。
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2024年 11月 20日
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