【月1回30分で部下は覚醒する!】
組織人事コンサルタント・世古詞一氏が、シリコンバレーで文化になっている、部下の最強の育て方=1on1ミーティングのメソッドを紹介する。1対1の面談で何が変わるのか?
上司だったり部下だったり。
最後に、1対1で面談したのはいつですか?
本書は、シリコンバレーで新しい常識になりつつある人材マネジメント手法=1on1ミーティングのメソッドを、実践的エッセンスとともに指南する一冊。
1on1ミーティングとは、
・上司と部下による1対1の定期的な対話
・一般的な面談との大きな違いは「これは部下のための時間」
・部下の「内省」の場
・上司の問いかけによって、自分との対話を促す場
このような特徴をもっています。
デジタルの最先端の地であるシリコンバレー。
デジタルツールの発達により、会わずにコミュニケーションがとられているイメージです。
しかし今、シリコンバレーでは、顔を直接合わせるコミュニケーションが大切にされている。
このギャップがとても興味深いです。
なぜ、顔を直接合わせることが大切なのでしょうか?
顔を直接合わせることで、どんな効果が生まれるのでしょうか?
そのあたりの疑問を紐解きながら、1on1ミーティングメソッドの解説へと入っていきます。
効率を重視する場所で生まれた、顔を合わせる1on1ミーティング。
人材育成に、自己対話に、その応用範囲は無限大です!
◆月1回30分の対話から覚醒ははじまる!
部下が上司を呼び出すのは「よっぽど」なときなのです。
その「よっぽど」の前に事態を捉えるための「定期的」な場が現在必要になってきているのです。
言い方は悪いですが、結局「部下は自分のことを中心にしか考えていない」という期待値からはじめてみることです。
考えてみれば当たり前です。
全社視点で考えられる一般社員がどれだけいるでしょうか?
出世をして、マネジャーになってからだんだんと会社のことを考えていくようになっていくものです。
●1on1ミーティングで実現する8つのこと
(1)上司と部下の間に揺るぎのない信頼関係が生まれる
(2)心身が不調で休職になるところだった部下が、早期の対策で生き生き働き出す
(3)やる気のなかった部下が自発的に働くようになる
(4)評価査定の後、不機嫌になる部下がいなくなる
(5)仕事に飽きてきた優秀な上位2割が、再び情熱を持って業務にチャレンジを始める
(6)「後手の対応」から「先手の対策」へと人材マネジメントが変わる
(7)部下からの「ちょっといいですか?」のミーティング時間が本当に「ちょっと」になる
(8)「ビックリ退職」がなくなる
●信頼関係づくりを主な目的としている3つのテーマ
①プライベート相互理解
②心身の健康チェック
③モチベーションアップ
部下の話に、自分の「納得」を求めるな、ということです。
今部下が「どのような状態で」仕事に取り組んでいるのかを知ることも、管理者としての役割だと私は考えます。
「あの発言良かったね」
「前回言ったことやれてるね。いいね」
Facebookの「いいね」の感覚で気軽に自分が言えるようになりましょう。
つい軽視しがちですが、実はこれは一生ものの大きなマネジメントスキルになります。
●成長支援ステージの4つのテーマ
④業務・組織課題の改善
⑤目標設定/評価
⑥能力開発/キャリア支援
⑦戦略・方針の伝達
「お前はわかってないなー」という姿勢から「今考えていることを私に教えてくれないか?」に変えることです。
●納得感を高めるための「MGC目標達成法」
M:MUST(会社として行わなければならない目標)
G:GET(目標を通して部下が得られること)
C:CAN(目標を達成できるという感覚)
社内で評価されるため、出世するためのノウハウを伝授したり、改めて評価制度の話をしていくのも社内での将来像を考える上では役立ちます。
人はその「場」や「空間」に対して、ある種の感情を持ちます。
1on1で上司が行わなければならない最も重要なことの一つは、ミーティングの内容を個人データベースとして残すことです。
(1on1ミーティングの)時間配分を4分割で捉える。
①0〜5分:アイスブレイクと体調確認
②5〜10分:前回のおさらいと承認
③10〜25分:今回のテーマ
④25〜30分:今回のまとめとアクションプラン(宿題)の確認
●1on1を継続させるポイント
(1)部下に1on1を主催してもらう
(2)定例以外でも1on1を行う
(3)1on1の「6つのレベル」で質の向上を楽しむ
(4)部下を「しらけさせない」ことに気を配る
(5)3つの心構えで1on1に臨む
【1085-1】人の話に、自分の「納得」を求めない
【1085-2】「いいね」を積極的に伝える
【1085-3】ミーティングする際は、場所と空間を意識する
理解してもらえると、モチベーションは燃え上がる!
【書籍名】シリコンバレー式 最強の育て方
【著者名】世古詞一
【出版社】かんき出版
【出版日】2017/9/13
【オススメ度】★★★★☆
【こんな時に】明日のリーダー力を磨きたいときに
【キーワード】リーダー、指導力、組織改革
【頁 数】223ページ
【目 次】
第1章 なぜ、今1on1ミーティングで人も会社も変わるのか
第2章 1on1ミーティングで何を話すのか
第3章 1on1ミーティングで何を話すのか
第4章 1on1ミーティングを始めてみよう
この本で、あなたは変わる!
世古詞一さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/
◎世古さんが代表の「株式会社サーバントコーチ」はこちら![外部]
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2017年 11月 22日
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