【書評:974冊目】記憶に残る速読(堀大輔)

【速く読みたければ、話すように読め!】
速読の達人・堀大輔氏が、『記憶に残る速読』と題して、あなたの脳力はまだ眠っていると指摘しながら、理解力を下げずに記憶にもしっかりと残る「速読術」を解説する一冊。

■書籍の紹介文

本を読むスピード。
自信はありますか?

 

本書は、会話をするように読むことが理解にも速読にも効くと提起し、その実現に役立つ「速読術」を解説する一冊。

 

そもそも、なぜ速く読む必要があるのでしょうか?
速く読んで、何を得たいのでしょうか?

 

本書に学ぶ前に、この点を自分なりにきちんと整理することをオススメします。
なぜなら、それだけでも読書力は飛躍的に向上するからです。

 

速読は、あくまでツールです。
ツールを使って何をしたいのかを明確にすることが何よりも重要です。

 

明確にせずに速度を身につけると、ただ速く読めただけで、頭の中に何も残りません。
これほど無駄なことはありません。

 

貴重な時間を割いての読書。
きちんと記憶し頭の中に残すことが最優先です。

 

これを実現する方法が、本書には書かれています。
単純な速読本当は一線を画す、読書の本質を突いているとおもいます。

 

記憶にきちんと残り、読むスピードも上がる読書術
まさに、情報過多社会の必須の教養といえます。

 

◆理解と速さは両立できる!

記憶に残る速読
堀大輔 アイバス出版 2017-5-2
売上ランキング(公開時):5,698
Amazonで探す

■【要約】15個の抜粋ポイント

普段の読み方を変えず、読書速度と理解度をひたすら上げていくことが理想です。

 

速読は、実際にできるようになったとしても、結局のところ、本や文章を読むためのツールでしかありません。
その先の自分の人生への情報の活用の仕方や、記憶に保存したり、誰かに伝えるといった行動はまったく別の話となります。

 

力を入れて読書する必要はないのです。
仲のいい友人と話をするようなつもりで読書を進める方が、本の内容は長期的に記憶に残ることになります。

 

正しい本の読み方をするとは、集中力を発揮することでも、決まった姿勢があるわけでもありません。
”気軽に楽しんで読むこと”です。

 

自分自身の能力を鍛えるためにTwitterのような短い文章でも、しっかりと熟読し、1つひとつのツイートごとに、その書いてある情景が脳に浮かぶようにしましょう。

 

小説や自己啓発本も漫画と一緒で、自分の考えを本の世界に押しつけるのではなく、まずは本のストーリーや表現されているものをすべて受け入れて、そのうえで自分の中で咀嚼するという順番が非常に重要となります。

 

”重要な部分だけ覚える”という記憶方法は結果として、記憶力を下げることにつながります。
本の内容は一言一句無駄なものはなく、すべて大切です。

 

内容を記憶しようとするのではなく、楽しんで読むことで結果的に内容が理解でき、長期的に記憶に残るようになります。

 

読書の理解力を高めたい人は、ぜひ近日中に一度、1冊の本を書き上げてみてください。
そこまで時間のかかるものではありません。

 

読書速度を上げないと、自分よりも読書速度が速い人に、どんどん差をつけられることになります。

 

読む速度というものは、今の世の中では、本だけの話ではすみません。
LINEやSNSなども基本的にはすべて文字で表現されています。
1文字でも速く読める人が、1秒でも速く情報を先につかみ取ります。

 

本の内容をすぐに実践して、失敗も含めて経験し、再度本から学ぶというプロセスをしっかりと取ることが大切です。

 

著者は、読者に行動してほしいからこそ、本の中で難しい表現をしませんし、実践するようなことがあったとしても、簡単な行動しか書いていません。
(略)
本の行動をまちがったとしても、実際にはそんなに大きなダメージはありません。
本当に大きなダメージは”まちがいが怖くて行動できなかった”ことです。
行動しないことに比べれば、行動してまちがったことなど、些細な問題となります。

 

本を読んで、劇的に人生を変えたいという人は、愚直に、泥臭く本の内容を何度も実践し、他の人が簡単にできることを、ほかの人ができないくらい繰り返すことがもっとも効果を引き出しやすいということになります。

 

「目の前にある本を、実際に人と会ってお話しているように読むこと」
これが読書において一番大切であり、一番読書から得られるものを多くする真髄と私は考えています。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【974-1】本の内容は一旦受け入れる姿勢をもつ

【974-2】言葉はどんどんイメージに置き換える

【974-3】著者と会話するように読む

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】記憶に残る速読
【著者名】堀大輔著者情報
出版社アイバス出版
【出版日】2017/5/2
オススメ度★★★★☆
こんな時に読む力を身につけたいときに
キーワード読書術記憶法インプット
【頁 数】224ページ
【目 次】
1章 他の速読とのちがい
2章 読書をする前の準備
3章 記憶のメカニズム
4章 読書速度が速いことのメリット
5章 読書は万能ではない
6章 本を読んで成功するために

 

この本が、あなたを変える!

記憶に残る速読
堀大輔 アイバス出版 2017-5-2
売上ランキング(公開時):5,698
Amazonで探す

堀大輔さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

■お知らせ

▼書評ブロガーの読書術を公開中!

▼【聴いてね♪】書評ラジオ番組
「米山智裕のBook of the Week」

▼【仲間大募集中!】101年倶楽部

▼「いいね!」応援をありがとうございます!

※当記事の無断転載・無断使用は固くお断りいたします。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

ページ上部へ戻る