
【運は天からの贈り物ではなかった!】
アメリカの行動心理学修士/ニック・トレントン氏が、『「運のいい人」の科学』と題して、「運」の正体を科学的に考察しながら、幸運を呼び込むための具体的な方法を指南する一冊。
■書籍の紹介文
「ああ、運がよかった!」
あなたがこのように感じるのは、どんなときですか?
本書は、「運のいい人」の習慣や思考などの共通点を通じて、「運」の正体を科学的に考察しながら、幸運を呼び込むための具体的な方法を指南する一冊。
わたし達は「運」という言葉に触れると、ついつい”偶然の産物”や”天からの贈り物”と捉えがちです。
つまり、なにか得体の知れない神秘な力がもたらすものとイメージする傾向にあります。
もちろん、そうしたイメージのままでいることは何も悪いことではありません。
そうしたファンタジーのような要素を心に持っておくことは、それ自体”人生の楽しみ”に十分なりますから。
しかし、この本は欲深いです。
『もし、「運」の正体が突き止められれば、「運」の力を操れるのではないか』という動機からはじまるからです。
「運のいい人」または「運のいい場面」を科学的に分析することで、「運」が発生するメカニズムを解明する。
これが叶えば、才能に恵まれない人でも、「運」の力を操って前向きな人生を歩めるのではないか。
この欲深さが、この本の原動力になっています。
まさに、「運」の正体を暴き、「運」を味方につけるための攻略ガイドといった様相です。
この本を学ぶ上で、つまり、「運」を向上させるために、まず大切なことが2つ。
◎「運」は確かに存在すると認めること
◎「運」だけでは決して成功できないと認めること
そのうえで、次の公式の意味を本書を通じて正しく理解すること。
【運】=【準備】+【チャンス】
これらが叶ったとき、「運」を操る力を身につけることができるでしょう。
ここに到達するために、意識して取り組むべきことがまとめ上げられています。
今、この本の存在を知れたことを、あなたは「運がいい」と捉えますか?
こんなところからも、「運がいい人」への道は始まっています。
◆「運」は科学できる。
「運のいい人」の科学
ニック・トレントン SBクリエイティブ 2025-3-14
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■【要約】15個の抜粋ポイント
おそらく、私たちが運を信じるのは、避けられない失敗から自分の心を守るためなのでしょう。
ある意味で、自己責任という考え方は、運という概念とほぼ真っ向から対立するのかもしれません。
やる気やモチベーションを向上させたいなら、目標に向かって努力している自分を視覚化しましょう。
視覚化やアファメーションが持つ本当の力とは、自分には運を呼び込む状態をつくり出す力があると信じられるようになることです。
今の自分が経験しているような幸運にまったく恵まれなかったらどうなるか、想像してみてください。
そんなもうひとつの人生に比べれば、今の人生により深く感謝し、人生全般に対して楽観的になれるでしょう。
そしてそのためには、ただ出来事の解釈を変え、自分は運がいいと考えるだけでいいのです。
●「運のいい人」の3つの特徴
(1)外向的であること
(2)オープンであること
(3)神経症的な傾向が低いこと
リラックスした精神、チャンスに対してオープンであること、人生に積極的に関わることといった要素が組み合わさった結果、偶然の出来事が「幸運の出来事」になる。
幸運を自分からつくることはできませんが、幸運を招き入れることならできるということです。
●「運のいい人」の3つの思考パターン
(1)カルマを信じること
(2)自分の能力と逆境に打ち勝つ力を信じること
(3)自分の経験から学ぶこと
「運=準備+チャンス」という公式が正しく、チャンスをコントロールすることはできないとしたら、チャンスに恵まれたときにそれを最大限に生かせるように準備しておくことが、運を向上させる唯一の方法ということになります。
運のよさは「行動する」と「話す」の両方で決まります。
つまり、努力するだけでなく、自分の情熱を周りにも伝えなければなりません。
自分でも「行動する」と「話す」のグラフをつくれば、自分に足りないところが見つかるでしょう。
チャンスはいつでもそこにあるーーただし、そのチャンスをつかまえるには、正しい態度が必要なのです。
職業を尋ねられたら、詳しく話しましょう。
どんな要素が興味深い状況につながるかわからないのですから!
大切なのは私たちの解釈だといってもいいでしょう。
現実をどう解釈するか、特に運をどう解釈するかということが、私たちの最終的な運・不運を決めているのです。
●「運のいい人」の4つの性格的要素
(1)新しい経験に対してオープンである
(2)直感を信じる
(3)ポジティブな期待
(4)不運を幸運に変える
感謝の日記、あるいは運の日記には、たくさんの書き方があります。
あまり深く考えずに、自分にとっていちばん自然な方法で続けてください。
たとえば、その日の楽しかったことや、感謝できることを5つリストにしてもいいでしょう。
運を向上させる最初の一歩は、運はたしかに存在するけれど、運だけでは成功できないと認めること。
自分の言葉に気をつけましょう。
言葉のせいで、狭い箱から出られなくなってしまうかもしれない。
あるいは、自分でも知らないうちに橋を焼いてしまうかもしれない。
その一方で、つねに中立な態度を保っていれば、それが有利に働くこともあるのです。
誰でも不運に襲われるという事実を受け入れること。
ときには宇宙に意地悪されているとしか思えないこともあるでしょう。
それでも、人生はつねに不公平だと覚悟を決めていれば、むやみに怒りを覚えることも、自分を責めすぎることも、あるいはあきらめてしまうこともありません。
■【実践】3個の行動ポイント
【2171-1】自分の直感を信じる
【2171-2】ネガティブだと思う出来事は、ポジティブな出来事へと解釈を変換する
【2171-3】1日の終わりに、感謝できること/楽しかったことを5つ書く”運の日記”をつける
■ひと言まとめ
※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作
■本日の書籍情報
【書籍名】「運のいい人」の科学
【著者名】ニック・トレントン
【出版社】SBクリエイティブ
【出版日】2025/3/14
【オススメ度】★★★★☆
【こんな時に】自分を変えたいと思ったときに
【キーワード】成功法則、引き寄せ、習慣術
【頁 数】248ページ
【目 次】
第1章 「運」とは何か
第2章 「運のいい人」は何を信じているのか
第3章 「運のいい人」は何を考えているのか
第4章 「運のいい人」は何をしているのか
第5章 「運のいい人」のマインドセット
第6章 「運のいい人」の性格
第7章 「運のいい人」の戦略
▼さっそくこの本を読む
「運のいい人」の科学
ニック・トレントン SBクリエイティブ 2025-3-14
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ニック・トレントンさん、素敵な一冊をありがとうございました!
※当記事の無断転載・無断使用は固くお断りいたします。
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