【気にするのは人の機嫌ではなく自分の機嫌】
作家・有川真由美氏が、『マンガでわかる 気にしない人はすべてうまくいく』と題して、毎日をご機嫌に過ごすために役立つ、「気にしない心」を手に入れる方法を指南する一冊。
もくじ
■書籍の紹介文
「今日はご機嫌だね!」。
こんな声がけをされたのは、いつが最後ですか?
本書は、「気にしない」とは「視点を変えて心と対応をやわらかくすること」だと提起し、「気にしない心」を手に入れるのに役立つ33のメソッドを指南する一冊。
人間である以上、気にしないで生きることは不可能である。
なぜなら、人間は気にするようにプログラムされた生き物だからだ。
わたし達人間は、他に類を見ない高度な社会性を持ち合わせています。
そして、繊細かつ複雑な”感情(心)”を持ってしまっています。
だから、自然とあらゆるものが気になって気になって仕方がないのです。
それが人間なのだとおもいます。
ではなぜ、人は気にすることにこんなにも疲れてしまっているのか。
メンタルに不調をきたし、体調まで悪くしてしまう人も数多くいらっしゃいます。
著者はその原因を、”気にするためのアンテナ”のチューニングにズレが起きているからだと指摘します。
本来、気にする必要のないところまで気にしてしまう、いわゆる「気にしすぎ」状態に陥っていると説きます。
本書では、そんなズレを解消するのに役立つ33のメソッドが紹介されています。
ひとつずつ習慣化していくことで、気にしすぎない=気にしない心を手に入れることができるように構成されています。
大切なのは、アンテナを向ける方向の優先順位です。
つまり、気にするのなら、まずは自分のご機嫌から気にしなさいということです。
アンテナが自分より先に外(他人)に向いてしまうと、さまざまな干渉を起こして不調をまねきます。
こうならないために、日頃から意識しておきたい心持ちや習慣が収録されています。
機嫌よく過ごしている人には、自然と親しみや好感が持てますよね。
そして、親しみや好感を向けてくれる人のことは、こちらも自然と好意を持ちます。
この好循環が回りはじめると、毎日がどんどん楽しくなっていくのは想像に難くありません。
だからこそ、わたし達は一刻も早くアンテナをチューニングし、「気にしない心」を整える必要があるのです。
◆イラストは、りゃんよさん。
マンガでわかる 気にしない人はすべてうまくいく
有川真由美 秀和システム 2024-6-18
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■【要約】15個の抜粋ポイント
イライラが発生したとき、原因となる「行為」に着目し、気分がラクになる行動を起こしてみる。
考えてどうにかなるのか、ならないのかを整理する。
「今の自分」のことを考えるのには意味がある。
「思い込み」にとらわれている自分に気づくため、「そんなことはないかも?」と、問いかけ「なぜなら〜」と続けてみる。
他人の目を気にする人はそもそも、「自分が何が好きかわからない」「自分の意見がわからない」ことが多いのです。
そんなときは、一度立ち止まって心の中で「本当のところどうしたいの?」と自分に問いかけてみてください。
まず「自分にはNOを言う選択肢がある」ということをしっかりと認識しましょう。
ただし、礼儀は必要です。
重要なのは、(略)「自分で選んでいる」という感覚です。
洪水のような情報を無制限に受け入れるのではなく、自分でしっかりと「これは必要」、「これは不必要」と判断して摂取するようにしましょう。
最初から欠点を出して周囲に理解してもらっていたほうが、その後もラクになるという効果もあるのです。
「自分ほめ」をしていると、自分の弱点が気にならなくなります。
「人間はだれでも欠点がある」「人間とは弱いものだ」という前提で生きれば、自分にも他人にもやさしくなれるのではないでしょうか。
いいことが起きたら「慎重に行こう」と気をつけて、悪いことが起きたら「そのうちいいこともある」と楽観的にフラットに生きていくとバランスが取れるはずです。
失敗を気にする人は「結果主義」であるといえます。
目の前の結果だけに対して注目してしまうからです。
それに対して、失敗を気にしない人は「経験主義」といえます。
「なにごとも経験」と考えれば、結果が成功であろうが失敗であろうが、関係ないのです。
心に余裕がないとき、普通の状態ではないときには、口を慎むことを心がけてください。
その上でどうしても何か相手に言う必要があるときは、発言の前に一度、「この言葉は相手にとって本当に必要か?」と考えるようにします。
解釈できるということは、よいほうにも解釈を変えられるということです。
過去をポジティブなものとして解釈するために、「〜のおかげで〇〇できた」というふうに考えてみましょう。
まずは不安を感じたら、その感じた自分を否定せず受け止めます。
そして、対策を打って実行したり、「それはいま考えなくてもいい」と脳内の”考えなくてもいいフォルダ”に仕分けしたりすることで、不安の暴走を止めて、ほどほどの距離感でつき合っていけます。
何よりも「自分はできる、大丈夫」と考えて暮らすことで毎日が明るくなります。
どこまで自分ができるのか、どんな自分になれるのか、最高の想像をして、一日一日を、いまの瞬間を存分に楽しんでください。
■【実践】3個の行動ポイント
【2121-1】自分を褒めることを癖づける
【2121-2】「何事も経験である」という意識を常に持つ
【2121-3】毎朝、鏡に向かって「自分はできる、大丈夫」と声出しする
■ひと言まとめ
※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作
■本日の書籍情報
【書籍名】マンガでわかる 気にしない人はすべてうまくいく
【著者名】有川真由美 ・ 著者情報
【出版社】秀和システム
【出版日】2024/6/18
【オススメ度】★★★☆☆
【こんな時に】明日の人間関係を良くしたいときに
【キーワード】人間関係、苦手克服、メンタル
【頁 数】160ページ
【目 次】
プロローグ
第1章 他人の言動を気にしない
第2章 まわりのことを気にしない
第3章 コンプレックスを気にしない
第4章 うまくいかないことを気にしない
第5章 過去と未来を気にしない
エピローグ
▼さっそくこの本を読む
マンガでわかる 気にしない人はすべてうまくいく
有川真由美 秀和システム 2024-6-18
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有川真由美さん、素敵な一冊をありがとうございました!
※当記事の無断転載・無断使用は固くお断りいたします。
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