
【なぜお茶を淹れるのか意味を知る】
茶道家・竹田理絵氏が、『ひとり茶道』と題して、日常生活のなかに茶道を取り入れることで得られる効果を示しながら、一碗のお茶を通して心と体を“整える方法”を提案する一冊。
■書籍の紹介文
お茶を飲んだら心がホッとした。
そんな経験をしたことはありませんか?
本書は、茶道は単なる文化や伝統だけではなく、現代人が心の豊かさを追求するための手段であると提起し、心構えひとつで始められる、心と体が整う”ひとり茶道”を提案する一冊。
日本人とお茶、切っても切れない関係がそこにはあると個人的におもいます。
ふと煎れてもらったお茶が心に沁みたり、掛ける言葉の変わりにスッとお茶を出したり・・・。
一服のお茶に、その瞬間の自分や相手の心が映し出されているようにも感じます。
ただ一方で、忙しない現代、こうした感覚を失いかけているようにも感じます。
この本は、そんな忙しないわたし達にむけて、今一度お茶と向き合うことを薦めます。
目まぐるしいからこそ、その一時、その一服のお茶が、あなたの心と体を救うことになると諭します。
無論、茶道といきなり聞くと敷居の高さを感じることでしょう。
しかし、著者の提唱する”ひとり茶道”は心構えひとつですぐに始められるように工夫されています。
専門的な道具や作法、高価な茶葉も不要。
なにより、一服のお茶を丁寧に点て、ゆっくりと味わう”間(時間)”を大事にするのが”ひとり茶道”の特徴です。
禅やマインドフルネスの教えにとても近いように感じます。
一服のお茶に集中することで、”今ここ”で心を整えていく、そんなイメージが分かりやすいとおもいます。
茶道では、「和敬清寂」という4つの精神が重視されているとのこと。
和(わ):お互いの調和を大切にし、穏やかな空間を作り出すこと
敬(けい):相手を敬い、礼儀を尽くすこと
清(せい):心を清らかに保つこと
寂(じゃく):静けさのなかで心の安らぎや落ち着きを見つけること
一服のお茶でホッとした経験というのは、だれでもお持ちだとおもいます。
この「ホッと」がもたらす意味と効果を、いま一度大切にしてみてほしい。
そんなメッセージを本書からは感じました。
合わせて、お茶と向き合いながら「和敬清寂」の精神を磨いてほしいとも。
お茶と心。
なんともスーッと沁みてくる一冊です。
◆心落ち着く一冊。

一日5分で自分をリセットする ひとり茶道
竹田理絵 青春出版社 2025-8-22
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■【要約】15個の抜粋ポイント
茶道は、単にお茶を飲むだけではなく、一連の作法を通じて心を整えることができます。
日常の喧騒から離れ、静かにお茶を点てる時間は、心の静けさを取り戻す貴重なひとときとなります。
一碗のお茶を丁寧に点てること、ただそれだけで十分に茶道の魅力を味わうことができます。
自分の心が凝り固まっていると感じたとき、ちょっとしたストレッチをするようにお茶を点ててみる。
そんな小さな習慣が、心を軽やかにしてくれるのです。
・場を整える=準備の丁寧さ
・所作を整える=誠実な対応
・「一服」に集中する=目の前の仕事への真剣さ
こうした一つひとつの積み重ねが、結果として信頼や成果につながっていきます。
日本文化のなかには、目に見えない価値を高める働き方のヒントがあります。
大切なのは、道具にこだわることよりも、心を込めてお茶を点て、ゆっくりと味わうこと。
たったそれだけで、毎日が少し豊かになるはずです。
ひとり茶道を始めるなら、まずは薄茶用と書かれたお抹茶を選ぶのがおすすめ。
お抹茶は鮮度が命なので、一度にたくさん買うより、30g以下の小さめのサイズをこまめに買い足すのがベストです。
お抹茶は、香りと味わいの両面から、リラックスする癒しの効果をもたらしてくれます。
その効果は、科学的にも証明されていて、心と体のバランスを整えてくれます。
お茶室に毎日通うことは難しいこと。
けれども、心のなかになら、いつでも、どこでもつくることができます。
(略)
心のなかに、自分だけの静寂を持つこと。
それは、どんな状況でも整えることができる力となります。
人間関係で疲れたとき、プレッシャーに押しつぶされそうなとき、一度、自分のお茶室に戻ることを習慣にするのです。
心のお茶室は、逃げ場所ではありません。
自分と向き合うための、凛とした静けさをつくる場所。
深呼吸をして、気持ちを見つめ、どう在りたいかを問い直してみてください。
それだけで、心はゆっくりと軸を取り戻し、ぶれにくくなります。
茶道では、相手を思いやるおもてなしの心が大切にされています。
しかし、ひとり茶道は、自分のためにお茶を点てることで、自分自身を大切にする、セルフおもてなしの時間を持つことができます。
おもてなしの心とは、特別なことをすることではありません。
ただ、あなたが心地よく過ごせますようにと思う気持ちを、そっと動作にのせることなのです。
誰かのテンポではなく、自分だけの間合いで進むとき、心も成果も、自然と整いはじめるのです。
目まぐるしく流れる時代のなかで、何も起きていない一日が、どれほど尊く、どれほど美しいものなのか。
茶碗を両手で包むと、そんなことを思い出させてくれます。
●利休七則
一、茶は服のよきように点て
二、炭は湯の沸くように置き
三、夏は涼しく冬は暖かに
四、花は野にあるように
五、刻限は早めに
六、降らずとも雨の用意
七、相客に心せよ
お茶を点てるように、仕事でも家庭でも、心を点てる。
心を点てるとは、やさしさ、祈り、想い、感謝などの心を一緒に込めることです。
それが、忙しい現代を生きる私たちにとって、一服のやすらぎであり、人生の豊かさなのかもしれません。
一碗のお茶が告げるのは、ときに、焦らず、急がず、丁寧に生きることの価値です。
忙しい現代人こそ、お茶の一瞬に身を委ね、ゆっくりと生きる豊かさを味わってみてはいかがでしょうか。
静寂のなかにこそ、未来へのヒントが隠されているかもしれません。
■【実践】3個の行動ポイント
【2194-1】お茶と向き合う時間を予定に組み込む
【2194-2】お茶を飲むときは、丁寧に点てゆっくりと味わうことを心がける
【2194-3】自分に合ったお抹茶を探してみる
■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作
■本日の書籍情報
【書籍名】一日5分で自分をリセットする ひとり茶道
【著者名】竹田理絵 ・ 著者情報
【出版社】青春出版社
【出版日】2025/8/22
【オススメ度】★★★☆☆
【こんな時に】心の平穏や導きがほしいときに
【キーワード】メンタル、禅、生活習慣術
【頁 数】192ページ
【目 次】
第1章 ひとり茶道があなたを変える
第2章 ひとり茶道は今すぐ始められる
第3章 ひとり茶道で心をリセットする
第4章 ひとり茶道を仕事と人生に活かしていく
第5章 利休七則に学ぶ心の整え方
▼さっそくこの本を読む

一日5分で自分をリセットする ひとり茶道
竹田理絵 青春出版社 2025-8-22
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竹田理絵さん、素敵な一冊をありがとうございました!
※当記事の無断転載・無断使用は固くお断りいたします。
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