【ごみに捨てる食品が、もしお金だったら?】
「食品ロス」問題ジャーナリスト・井出留美氏が、『「食品ロス」をなくしたら1か月5,000円の得!』と題して、お金の視点から食品ロスへの対処法を指南する一冊。
■書籍の紹介文
前回のごみ出しを思い出してください。
ごみ袋の中に、どれだけ食品が入っていましたか?
本書は、食品ロスの改善は家計の面からメリットが少なくないと提起し、日常生活にすぐに取り入れられる「食品ロスを減らす65のワザ」を指南する一冊。
ごみ袋に入っていた食品の量。
その捨てる食品の1つ1つが、仮に1000円札だったとしたら、どんな気持ちになるでしょうか。
「冗談じゃない!」「捨てるか見直そう!」「一刻も早く減らさないと!」
ほとんどの人は、こう思うとおもいます。
つまり、食品ロス問題とは、お金ロス問題だとも捉えられるのです。
お金と捉えれば、「やっちゃった」「仕方ないじゃん」「次からね」などという言い訳をカンタンに言えなくなります。
食品ロスが減れば、お金が増える。
その額、著者自身の経験や調査データから、月5,000円、年60,000円とのこと。
食品は、一生涯必要なものです。
ということは、年60,000×○○年で考えると・・・。
このお金ロスを減らすことに直結する、食品ロスを減らすワザが本書では学べます。
どのワザも、意識一つですぐに取り入れられる簡単なモノばかりです。
◎卵の鮮度を保つ保存の仕方は、尖った方を●●にする
◎豆苗は、●●に保存すると、2回目も美味しく収穫できる
◎宴会で、幹事が「●●!」と言うだけで一人■■円得する
このようなワザが、全部65個収録されています。
1つ1つ実践することで、その分だけ、お金が減らなくなる(お金が増える)のです。
お金ロスの視点から、食品ロスの問題を考える。
食品ロス削減への意識づけに、とても有意義な一冊だと強く感じます。
◆東京都民が食べる1年分の食品が捨てられている
「食品ロス」をなくしたら1か月5,000円の得!
井出留美 マガジンハウス 2019-6-27
売上ランキング(公開時):42,515
Amazon Kindle 楽天
■【要約】15個の抜粋ポイント
賢いやり繰りは、1週間くらいの献立を考えて買うこと。
そうすれば、無駄な「食品ロス」がなくなります。
「スーパーは みんなで使う 冷蔵庫」
自分の家に食べ物を溜め込むのではなく、なるだけ必要最小限だけ買う。
スーパーを、自分のもうひとつの冷蔵庫だと思うのはいかがでしょう?
卵の形は、丸い方と尖っている方がありますよね。
鮮度を保つには、丸い方が上、尖った方を下にします。
諸説ありますが、丸っこい方には、空気の部屋(気室)があって、黄身に細菌が入り込みにくくなるそうです。
肉を冷蔵したり冷凍する時は、買ってきたパックのままではなく、”くるみ直す”と傷みにくくなります。
ネギ1本の3分の1を占める緑の部分を先に使ってしまいましょう。
(略)
白いところは、比較的、日持ちするので、ゆっくり使うことができます。
一回使って、根っこを切った豆苗は、冷蔵室で保存しながら、また生えてくるのを待つのが、美味しく収穫できるコツだそうですよ。
私たちにも実践できるのは、「天候不良な時は、魚を無理して買わない」ということ。
おからパウダーをキッカケに、もっと、おからを活かせるようになるといいですね。
冷蔵庫に入れる食品の量を、標準の7割くらいと、標準量の倍ほどとで比較すると、倍入れた方が、なんと35%も消費電力が多いそうです。
わが家では、コメは、2リットルのペットボトルに入れ、冷蔵庫で保管しています。
ゴムベラは何でも集めます。
”チリも積もれば山”、「食品ロス」をなくす万能ツールです。
余った食材を無駄にせず、必要な人に生かす。
食費が浮いて助かる「無料スーパー」。
日本では、「食べ残しの持ち帰りは、自己責任」という通達を国が出しています。
持ち帰りの「ドギーバッグ」をお願いすること自体、禁止ではないのです。
「ドギーバッグ普及委員会」という団体では、「自己責任カード」を発行して、お持ち帰りを推奨しています。
幹事がひと声「食べ残さないようにしましょう」と言うだけで、「食品ロス」が減るのです。
日本の「食品ロス」量は、東京都民が一年間に食べる量と同じです。
世界の貧困国や紛争地に寄付される食料の2倍近くもの食料が捨てられているのが現状です。
■【実践】3個の行動ポイント
【1487-1】献立を考えて、必要なモノをメモに書いてから買い物にいく
【1487-2】冷蔵庫の中は、奥まで簡単に見通せるくらいの量にする
【1487-3】「どうすればゴミを減らせるか」の視点で食品と向き合う。
■ひと言まとめ
※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作
■本日の書籍情報
【書籍名】「食品ロス」をなくしたら1か月5,000円の得!
【著者名】井出留美 ・ 著者情報
【出版社】マガジンハウス
【出版日】2019/6/27
【オススメ度】★★★★☆
【こんな時に】社会貢献を考えるきっかけに
【キーワード】社会、生活習慣術、節約術
【頁 数】160ページ
【目 次】
余分なものを買わないワザ
買ったものを全部使い切るワザ
捨てていたものも「食品ロス」にしないアイデア
安くて、賢く「食品ロス」も出さない買い物テク
上手に保存して使い切るワザ
月5000円の無駄カットをさらに増やすテク
カフェ&ランチ&飲み会「食品ロス」を減らしてお得に食事できるワザ
この本が、あなたを変える!
「食品ロス」をなくしたら1か月5,000円の得!
井出留美 マガジンハウス 2019-6-27
売上ランキング(公開時):42,515
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井出留美さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)
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