【書評:2151冊目】不思議なくらい部屋が片づく魔法の言葉(おむらちも)

【まず片づけるべきはアナタの心!】
片づけ心理カウンセラー・おむらちも氏が、『不思議なくらい部屋が片づく魔法の言葉』と題して、片づけがしんどい人にこそ実践してほしい、一生きれいな部屋が続く方法を指南する一冊。

■書籍の紹介文

部屋をキレイに保つこと。
あなたは得意ですか?苦手ですか?

 

本書は、片づけることがしんどくて苦痛な人や片づけられない自分が嫌になっている人にこそ実践してほしい、「心」と「部屋」がみるみるキレイになっていく方法を指南する一冊。

 

片づけなきゃいけないと分かっているのに、できない。
散らかさなきゃいいと分かっているのに、できない。

 

こうした状況が続くと多くの場合、自分で自分を責めてしまいます。
「自分はダメな人間だ」「自分は意志の弱い人間だ」「こんな自分がイヤだ」というふうに・・・。

 

ここで、そんな心理状態でいくら片づけ術を学んでも意味がない!と喝を入れるのが本書の著者です。
そのうえで、「やり方」を学ぶ前に片づけるものがあると力説します。

 

いったい何を片付けるのか。
それは、片づけがうまくできない原因、もっといえば、どうせできないと思い込んでいる「心」の片づけだと指摘します。

 

そして、本書を活用して、あなたの行動を司る「脳」と、あなたの行動を左右する「心」の仕組みをきちんと理解すること。
これさえできれば、嘘みたいにラクに、片づけが進み、キレイを保ち続けることができると説いていきます。

 

著者の話で特に印象に残ったのが、「中途半端な状態を有効活用しよう」という話です。
きちんと片づけなきゃ!と思う人ほど、この話は心を大いに軽くしてくれるとおもいます。

 

ドラマを見ていると、「えっ、今週はここで終わりなの!?早く続きが観たい!!」と思った経験ありませんか。
動画配信サービスでこの誘惑に駆られると、一晩で何話(何十話?)も一気見してしまうこともありますよね。

 

この感情を「片づけ」にも活用しましょうというのが話の骨子になります。
片づけが苦手、何度も挫折しているという方は、この話だけでも勇気づけられることでしょう。

 

単なる、収納術や掃除術の本とは一線を画す一冊。
挫折続きの人にこそオススメです。

 

◆まずは心の片づけから。

不思議なくらい部屋が片づく魔法の言葉
おむらちも 幻冬舎 2024-12-4
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■【要約】15個の抜粋ポイント

「やらなきゃ!」より「気持ちいいからやろう!」が動けるキーワードなんです。
片づけをする時は、自分の機嫌をとって、楽しくなるような言葉がけを意識してみてください。

 

真逆の自分を信じてみると、行動が変わり、部屋だけじゃなく、あなたを取り巻く様々なことが変化していきます。

 

「失敗してもいい!答えは私の中にある!」そんな風に思ってみてください。

 

「片づけは頑張ってやるもの!」
「時間をとってしっかり片づけなきゃ!」
実はその頑張りこそが、リバウンドの最大の原因なのです。

 

「小さく動くことにこそ意味がある」
「脳にバレないように行動を設定する」
この2つのポイントを押さえて習慣を取り入れた結果、みるみるお部屋の状況が変わっていき、リバウンドしなくなりました。

 

中途半端に軽い行動をして、中途半端に終えたことにダメ出しするのではなく、「まだ他はこんなにできていない!」なんて残りに注目するのでもなく、「よくやった私!」「行動できた私!」と自分にしっかり労いの声をかけてあげるんです。

 

最初は物足りないくらいの小さな行動だったのが、やがて大きな行動がスルリとできるように成長していきます。
そんな未来を楽しみにしながら、小さな小さな行動にチャレンジしてみてください。

 

「先延ばし癖」が強い人、ぜひ「やるタイミング」を「毎日同じ時間にする」ということを実行してみてください。
タイミングを「決める」必要がなくなると、決断による疲労がなくなり、パワーを温存できて、気持ちよく行動ができるようになります。

 

「今やったら損」を上回るような魅力的な「今やったら得」をたくさん見つけ、それを繰り返し意識して、自分の中で腑に落ちるようにしました。

 

将来、素敵な部屋に住んでいる素敵な自分になりたかったら、たとえ片づけがまだまだでも今の自分がすでに素敵が相応しい自分だと許可をして、行動していくことが大事なんです。
(略)
まずは、小物一つでもいいし、お花一輪でもいいです。
何か自分の好きな物をいつも目につくところに置いてあげてください。
それが、部屋をただの生活の場所から、あなたを癒すパワースポットに変える第一歩なんです。

 

ただ捨てなきゃ!と思っていたり、捨てられない自分はダメだと思って焦っていたりするのなら、「私は本当はどうしたい?」と自分に聞いてみてください。

 

「本日の『さすがにこれはいらんやろ〜』を発表します!」
この言葉を言いながら、いらない物を探して、発表しちゃってくださいね。

 

片づけが苦手な人は、収納する「頻度」の高い物を、できるだけ楽な「動作」で迷いなく収納できるようにしておくことが何より大切なんです。

 

「今日もありがとう私。お疲れさん」
どうか毎日、自分に言ってあげてくださいね。

 

あなたも片づけや他の何かができないことで、自分にダメ出しをして、いじめるんじゃなくて、どうか自分の味方になって、応援してあげてくださいね。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【2151-1】「中途半端でOK!」の精神で、片づけのできた部分を積極的に褒める

【2151-2】「さすがにこれはいらない!」という物を毎日発表し手放す

【2151-3】1日の終わりに「今日もありがとう。お疲れ様」と自分に語りかける

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】不思議なくらい部屋が片づく魔法の言葉
【著者名】おむらちも著者情報
出版社幻冬舎
【出版日】2024/12/4
オススメ度★★★★☆
こんな時に自分を変えたいと思ったときに
キーワード生活習慣術メンタル苦手克服
【頁 数】232ページ
【目 次】
1章 苦手な片づけと向き合うための魔法の言葉
2章 きれいな部屋を保つための魔法の言葉
3章 軽く動けるようになる魔法の言葉

 

▼さっそくこの本を読む

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おむらちもさん、素敵な一冊をありがとうございました!

※当記事の無断転載・無断使用は固くお断りいたします。

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