【書評:2127冊目】ホリエモンのニッポン改造論(堀江貴文)

【これから先の日本社会に何を望みますか?】
実業家・堀江貴文氏が、『ホリエモンのニッポン改造論』と題して、重苦しい空気に支配された日本が活力を取り戻すための8つの鍵を明かしながら、日本のこれからを語る一冊。

■書籍の紹介文

未来の明るい日本社会。
あなたは、どんな社会を想像しますか?

 

本書は、長きに渡る停滞から日本社会が抜け出すには「8つの鍵」が要になると提起し、活力に満ちた社会を取り戻すために、いま全ての日本人が考えるべきことを語る一冊。

 

・生成AI
・宇宙開発
・自動運転
・教育
・量子コンピュータ/核融合
・飲食
・地方創生
・不老不死

 

以上が、「8つの鍵」になります。
なぜこれらが日本再興の”鍵”となりうるのか、そして”鍵”によって日本社会はどう変わっていくのか。

 

各章に分けて、著者が根拠と展望を語っていきます。
そして、語った上で「ぼくの話を聞いて、あなたはどう考えますか?」と思考をすることを促します。

 

言うまでもなく、社会とはわたし達1人1人の集合体です。
したがって、各々が考え行動した結果の合計が、”社会の姿”ということになります。

 

「未来の自分はどうなっていたいのか」
「未来の自分が生きる社会にはどうあってほしいのか」

 

これを考えて行動を起こしていかなければ、想像する未来はやってきません。
だからこそ、「8つの鍵を授けるから、そこを入口に考えてみましょう」というのが本書です。

 

もちろん、そこには著者らしいジャブも含まれています。
「今考えて行動起こさないとヤバイよ、マジで」という・・・。

 

「興味」「好奇心」「探求」「体験」「考察」「思考」「試行」。
読み進めていくと、こうしたキーワードが頭の中に浮かんできました。

 

著者の未来を覗くことで、自分の未来を考える。
明るい未来を望むなら、理解し、考え、行動していくしかありません。

 

◆このまま終わらせない。

ホリエモンのニッポン改造論
堀江貴文 SBクリエイティブ 2024-7-7
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■【要約】15個の抜粋ポイント

私がしたいと思っている仕事とは何か。
それはまず、人に必要とされている仕事である。
働いたことで人に感謝されたいのだ。
つまり、人に必要とされない仕事をしてまでお金を稼ぎたいと思ったことがないのである。

 

「非合理性を兼ね備えた人間と、合理的なAIの融合」により、今までには生まれようもなかった、想像を超えた文明が切り開かれていくはずだ。
人間もAIもさらなる高みを目指していけばいい。

 

私は、「民主化できない領域は産業としてスケールしない」と思っている。
宇宙も同じ。
民主化しなければ一大産業にはなりえない。

 

宇宙の民主化の波に乗るには、自分でプロダクトやサービスを立ち上げ、ビジネスを創出してしまうのが一番早い。
だからこそ、特に若い人たちには、オタク気質の人もそうでない人も、どんどん宇宙に興味をもって、関わってきてほしいと願うばかりである。

 

まず発想を、既存のイメージからちょっと脱却させてみれば、見違えるように便利な世の中を実現することができる。

 

オンライン授業を増やすだけで、子どもたちの頭脳も肉体も、学校という「檻」から解放される。
それがまず重要だ。

 

オンライン授業を導入すれば、教え方が抜群にうまい教師の授業を1クラスの範囲を超えて広く届けられる。
各教科において、誰の授業を受けるのかを選べるようにすれば、教え方が絶望的に悪いダメ教師は淘汰される。
まさに教師ガチャからの解放である。

 

これからの時代、子育ては親だけで行うものでも、親と社会で行うものでもなく、AIの力を借りながら行うものになっていけばいいと思う。
それが結果的に、安全に子育てをしながら、子どもの可能性をもっとも伸ばすことにつながると私は考えているのだ。

 

量子コンピュータには世界を一変させるパワーがある。
どの国の研究機関が先陣を切るかによって、世界の勢力図が変わってしまう可能性すら見える。
まだ開発途上にあるとはいえ、いずれ世に出る日が来ることは間違いないから、みな注視していくべきだ。

 

核融合の「核」の一文字に大きな不安を抱く人は多いと思う。
しかし核融合は、核兵器や原子力発電に用いられている「核分裂」とは別ものだ。
高レベルの放射生廃棄物、つまり何万年も管理しなければならない有害廃棄物も出さない。
ぜひここで正しい知識を身につけ、日本再生の切り札の1つとなるかもしれない核融合技術の可能性を知ってもらいたい。

 

たしかな味、たしかなサービスで外国人観光客の心を鷲掴みにしている日本の飲食店だが、そこにエンタメ性が合わさったら無敵だ。
「おいしいだけでなく、楽しい」ーーそんな飲食店が増えれば、日本の飲食業が今まで以上に盛況になるのは間違いないだろう。

 

手遅れにならないうちに、地方のコンパクトシティ化を促進するべきだ。
便利で暮らしやすい、魅力的な街が地方に形成されれば、出身地に戻ってくる人や新たに移住する人も出てくるだろう。

 

日本は水に恵まれた世界有数の国なのだということを、日本人はもっと自覚したほうがいい。

 

元気な60代後半や70代前半が多いのは事実なのだから、その人たちに、年齢だけを理由に現役を退いてもらうのではなく、引き続き現役としていきいきと暮らしてもらってはどうか、という話だ。
そのための環境づくりを行政、地域、家族ぐるみで行っていくほうが、むやみやたらと介護施設を充実させるよりも、はるかに個人の利益にも、社会の利益にも適うだろう。

 

日本には何ができるのか、何を解決すべきかを考えつつ、「日本と世界のよりよい姿」と「個人レベルの幸福」を両輪で実現していこうとする個々人の力が合わさったとき、日本は、ふたたび活力あふれるイノベーティブな国として歩みだすだろう。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【2127-1】もっともらしい説明や宣伝に遭遇したときほど、事実確認することを怠らない

【2127-2】AIサービスを積極的に利用して経験値を貯める

【2127-3】「量子コンピュータ」「核融合」のキーワードでニュースを収集する

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】ホリエモンのニッポン改造論
【著者名】堀江貴文著者情報
出版社SBクリエイティブ
【出版日】2024/7/7
オススメ度★★★☆☆
こんな時に生き方に迷ったときに
キーワード社会稼ぐ力考える
【頁 数】200ページ
【目 次】
第1章 AIテクノロジーで変革する日本社会
第2章 宇宙産業で世界をリードできる
第3章 EV社会で自動車産業は再編される
第4章 テクノロジー時代の教育変革
第5章 量子コンピュータと核融合で日本の未来を拓く
第6章 飲食文化で世界を魅了する
第7章 地方創生で日本の活力を蘇らせる
第8章 不老不死の夢が叶う未来

 

▼さっそくこの本を読む

ホリエモンのニッポン改造論
堀江貴文 SBクリエイティブ 2024-7-7
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堀江貴文さん、素敵な一冊をありがとうございました!

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