【運気を上げる一番の方法は「脳の健康」だった?】
脳科学者・毛内拡氏が、『運のいい人がやっていること』と題して、運の良さと脳の健康状態は密接に関係していると提起し、「運を良くする」脳の習慣法を解説する一冊。
もくじ
■書籍の紹介文
「自分は運のいい人間である」。
あなたは自信をもっていえますか?
本書は、運の良さとは”脳の健康状態”から来るもので”精神世界的なモノ”では決してないと提起し、脳科学の観点から、「運を良くする」脳の習慣法を解説する一冊。
よく「幸運はどこに転がっているか分からない」などと言われたりします。
ということは、活発で行動的な人ほど幸運に遭遇する確率が高くなる、と解釈することができます。
新しい挑戦をはじめたり、はじめての場所に勇気を出して行ってみたり・・・。
要するに、なにかしらの「新たな第一歩」を踏み出す回数が多い人ほど、幸運が舞い込む(運のいい人への)準備が整うわけです。
しかし、ストレスの多い現代社会、思いとは裏腹に肉体的にも精神的にも疲労困憊になりがちです・・・。
こうした状況に負けず、「活発で行動的な自分」を手に入れ維持できるようになるためにはどうすればいいのか。
著者は、「脳が健康で常に活性化されている状態を保つことが重要である」と断言します。
そして、これを実現するためには、身体の健康・精神の健康など、全身の健康維持が欠かせないと論じます。
そのうえで、脳科学の専門家の立場から、日々の生活習慣に取り入れてほしいことを解説していきます。
意識して取り組むことで、「活発で行動的な自分」になれると説きます。
「運がいい」とは、つまり「意図せずにラッキーなことが起こった」ということです。
ラッキーと言い換えてイメージすると、ただ待っていても起きないこと、誰かが持ってきてくれるものでもないことが、よく分かるとおもいます。
意識しているかどうかに関わらず、なにかに向かって前向きに行動している時。
おもいがけず舞い込んでくるものがラッキーであり、そういうラッキーにこそ、「運がいい」と私たちは感じるのです。
だからこそ、著者は「活発で行動的な人」でいるための脳の健康習慣を力説しています。
合わせて、占いや性格診断などのスピリチュアルなモノに安易に逃げ込んでほしくない、それこそ脳の不健康の元だと懸念します。
脳が健康であれば、自然と行動的な自分になり、行動的になるほどラッキーとの遭遇率は増していく。
だから、やるべきことは脳を健康に保つための生活習慣の確立のみである。
極めてシンプルなメッセージだからこそ、響くものを感じました。
「悪い気を払っていい運気に包まれたい」、そんなときはまず本書を。
◆占いよりも脳の健康を!
運のいい人がやっていること
毛内拡 秀和システム 2024-8-10
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■【要約】15個の抜粋ポイント
本当に重要なのは、「自分は運がいいと思えるかどうか」です。
それに尽きるのかもしれません。
自分のことをどう思っているか。
それこそが、実際の私たちの運命を形作る上で重要な役割を果たしているのです。
(運がいい人は、)自分の道は自分で切り開くという強い意志と、粘り強く考える習慣を持ち続けます。
私たちが本当にしなければならないのは、情報を直感的に選り好みせずに、多様な経験を受け入れることにあると言えます。
一見して自分には関係ないと思うような情報にも常にアンテナを張っておくことが重要です。
迷ったときに新しい方を選ぶことは、現状を打破し、未来を切り開くための重要な鍵となるのです。
日常的に同じことを繰り返すルーティーンに頼るのではなく、常に新しいことに挑戦し、脳を活性化させる方法を模索するほうが適しているのかもしれません。
自分の考えに合致することだけを記憶するクセを直し、自分と考えの違う他人が何を記憶するかを想像してみれば、修正することも不可能ではありません。
どうやら私たちは、ものが片づいているときはあらかじめ決まっていることに固執し、反対に散らかっていると、自由に発想できるようになるようなのです。
●効果的に散らかすためのアイデア
(1)散らかりが、すべて平等に良いわけではない
(2)散らかすのは、創造性が必要な場合にしよう
(3)書類は、机の上に重ねていってまったく問題ない
(4)ほかに、散らかっていないスペースを用意しよう
目覚まし時計を使わずに自然に目覚めて、一日中集中力が途切れない感じがする時間、それがあなたにとっての最適な睡眠時間です。
(良質な睡眠のために)夕方に軽い運動をすることです。
●ストレス対処の2つの鍵
(1)自己コントロール感
(2)自己効力感
夢を語りましょう。
実現可能性を気にせず、ただ楽しい未来を想像することが心の健康にとても良いです。
これは特にストレスの多い現代社会において、非常に効果的なストレス解消法と言えるでしょう。
DHAは私たちの脳機能を支え、老化防止、子供の発育支援、さらには慢性的な疾患の予防に役立つ重要な栄養素です。
日々の食事において、DHAを含む食品を積極的に取り入れ、健康な体と心を維持しましょう。
腸内環境が整っていれば、免疫力が高まり、炎症を防ぐことができます。
これが、健康な脳の働きには欠かせない要素です。
「健全なる精神は健康なる身体に宿る」という言葉があるように、全身の健康が精神の健康に直結しているのです。
脳の持久力を高めるためには、脳を活発に保つ新奇体験と情動を喚起する活動を積極的に行うことが重要です。
これにより、脳は常に活性化され、新しい挑戦にも柔軟に対応できるようになります。
ぜひ新しいことに挑戦し続けて、脳の持久力を高めていきましょう。
■【実践】3個の行動ポイント
【2126-1】夕方に軽めの運動習慣をつくる
【2126-2】夢を紙に書き出したり、語り合ったりする機会を設ける
【2126-3】サバやサーモンなど脂の乗った魚を、週2〜3回の頻度で食すようにする
■ひと言まとめ
※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作
■本日の書籍情報
【書籍名】運のいい人がやっていること
【著者名】毛内拡 ・ 著者情報
【出版社】秀和システム
【出版日】2024/8/10
【オススメ度】★★★☆☆
【こんな時に】自分を変えたいと思ったときに
【キーワード】メンタル、習慣術、健康法
【頁 数】256ページ
【目 次】
序章 運のいい人は何をしているのか?
第1章【行動習慣】自分の脳のクセを知ろう
第2章【行動習慣】豊かな”知恵ブクロ”を蓄えよう
第3章【行動習慣】迷ったら新しい方を選べ
第4章【行動習慣】省エネモードを超えろ
第5章【行動習慣】「超・集中」を手に入れる
第6章【回復習慣】睡眠ーー脳のデフラグ&アップデート
第7章【回復習慣】ストレスと付き合う
第8章【回復習慣】脳にとっての「おいしいもの」
第9章【回復習慣】脳の疲れを取ろう
▼さっそくこの本を読む
運のいい人がやっていること
毛内拡 秀和システム 2024-8-10
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毛内拡さん、素敵な一冊をありがとうございました!
※当記事の無断転載・無断使用は固くお断りいたします。
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