【心が安心するほど人は力を発揮できる!】
一般社団法人日本心理的安全教育機構代表理事・小野みか氏が、『心理的安全性を生み出す伝え方』と題して、心理的安全性を築くためのコミュニケーションの取り方を指南する一冊。
■書籍の紹介文
いま、あなたの心は穏やかですか?
こう聞かれたとき、淀みなく「はい」と答えられますか。
本書は、人が自分らしいパフォーマンスを発揮するには「心が安心できる居場所を築くこと」がいかに大切かを説きながら、構築につながるコミュニケーションの取り方を指南する一冊。
この人は、このチームは、この会社は・・・。
わたしのことを「わかってくれる存在だ」「受け入れてくれる存在だ」と心から感じられること。
最近よく耳にする『心理的安全性』という言葉。
突き詰めれば、こういうことなのだと思います。
わかってくれる存在だから、失敗を恐れず安心してチャレンジできる。
受け入れてくれる存在だから、伝えたいことを安心して伝えられる。
つまり、『心理的安全性』が担保されていると感じられることで、人は自分らしく活動できるようになるわけです。
裏を返せば、担保されないかぎり、その人の本当のパフォーマンスは発揮されないとも言えます。
実績も評価・評判も申し分ないのに、いざ一緒に仕事をしたら全然ダメだった・・・。
このようなとき、原因の一端に『心理的安全性』の確保が不十分だからかもと見ることができるわけです。
とはいえ、人の心と心の間のこと。
言うは易し行うは難しの極論のようなテーマですよね。
そこで役立てられそうなのが本書です。
長年、『心理的安全性』の現場を見続けてきた著者が、『心理的安全性』を醸成していく方法を丁寧に解説していきます。
◎自分で自分に安心感を与える人になる
◎他人に安心感を与える人になる
この2つを達成するために「意識すること」「実践すること」を、対自分/対相手/対チームに分けて指南します。
リーダーの人から職場の人間関係に悩む人まで、多くの人に刺さる教えがたくさん詰まっています。
あなたが安心感を与える人になることで、周りもあなたに安心感を与えてくれるようにきっとなるはずです。
この機会に学んでみてください。
◆安心して学べる一冊。
心理的安全性を生み出す伝え方
小野みか ビジネス教育出版社 2024-5-30
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■【要約】15個の抜粋ポイント
本書でお伝えする「心理的安全性」とは、
・会社においては、上司や同僚、部下
・家庭内では、両親、夫婦、親子
・友人、先輩・後輩
・共通のテーマで活動する団体やコミュニティのメンバー
など、相手が誰であっても相手がどんな反応を示すか心配したり、恥ずかしいと感じたりすることなく、自分の心の内をオープンに伝えられるような「心が安心できる」状態のことをいいます。
自分で安心できる居場所を作ることは、実は、とても大切なことです。
なぜなら、自分自身のコンディションを整えられる人は、周囲の人にも安心感を与えることができるからです。
私たちは、全員が「心の扉」を持っていて、その扉を開けてもらうことから始まるということを理解しましょう。
●心の扉を開けてもらうための4つのポイント
(1)見た目
(2)反応
(3)承認
(4)具体的な言葉のかけ方
誰かとの間に心理的安全性を築くためのスタートは、「自分自身のご機嫌を取ってコンディションを整えること」です。
人間関係の基本は、自分との付き合い方が全てです。
自分にやさしくできる人や大切にできる人は、ほかの人のことも大切にできる人です。
逆に自分を大切にできない人は、人のこともあまり大切にできません。
「信頼」が土台であれば、仮に仕事上ミスをしてしまっても心理的安全性があるので、長々と落ち込んだり、萎縮したりしません。
落ち込んだとしても、すぐに気持ちを切り替えて、立ち上がれます。
もちろんミスはしないほうがいいですが、自分が「できる人」として扱われている場で、信頼してくれる関係であり、信頼してくれている人に対しては自分も信頼に足るべき人間でありたいという心理的作用も働くので、もっとできるようになろうとする成長にもつながります。
心理的安全性というのは、自分と相手との関係においてもそうなのですが、自分もその場を楽しめているのか、その場に対して心を開いているかという、人とではなく「場と自分との関係性」を作っていくことでもあります。
心理的安全性の高い場所をつくる最初の一歩として、仕事の場ではありますが一人の人間として何をされることが喜びで、何をされることが悲しみなのかなど、お互いに把握することが必要です。
若い世代にとっても安心感のある環境にするためには、まずは他の人と比べないこと。
目的を達成するために相手をコントロールするのは、上司としての仕事の範疇です。
目的からそれているなと思ったら、ちょっと軌道修正をかけてあげるのはもちろん上司の役割ですが、その全てをコントロールするというのはまた別の話です。
コミュニティをうまく回すために最低限必要なことは、全員が何のためにその場所にいるかを言うことができて、そのためにしなくてはいけないこととしてはいけないことというのを理解することです。
そして、それがその場の心理的安全性につながっていきます。
よく使う言葉に関しては、それぞれに定義付けをすることが非常に有効になります。
誕生日や出産祝いなど、機会あるごとに社員同士おめでとうと言い合えるって、それだけで嬉しいし、やりたいと思える素敵な環境だと思います。
「意味のないことはない」というか、極論すれば、その場に存在してくることにも意味があるのだと思います。
自分の胸に手を当てて、
・今どんな気持ち?
・今何を感じてる?
こんな風に自分の心と会話しながら、自分にとっての「心地よさ」や「ちょうど良さ」をどれだけ見つけられるか?が、この社会で心穏やかに過ごしていくための秘訣だと思っています。
■【実践】3個の行動ポイント
【2113-1】仕事でよく使う言葉ほど、定義付けをして共通認識とするように心がける
【2113-2】相手にしてもらって嬉しいことやありがたいことは、その旨をちゃんと相手に伝える
【2113-3】自分がされて嫌なことは、相手にも絶対にしない
■ひと言まとめ
※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作
■本日の書籍情報
【書籍名】心理的安全性を生み出す伝え方
【著者名】小野みか ・ 著者情報
【出版社】ビジネス教育出版社
【出版日】2024/5/30
【オススメ度】★★★★☆
【こんな時に】明日のリーダー力を磨きたいときに
【キーワード】リーダー、指導力、人間関係
【頁 数】199ページ
【目 次】
第1章 心理的安全性とは?
第2章 相手に心理的安全性を持ってもらうためのポイント
第3章 心理的安全性を築くための実践 自分を整える編
第4章 心理的安全性を築くための実践 人とのコミュニケーション編
第5章 心理的安全性を築くための実践 チームビルディング編
第6章 毎日行きたくなる会社の場づくり 実例紹介インタビュー
▼さっそくこの本を読む
心理的安全性を生み出す伝え方
小野みか ビジネス教育出版社 2024-5-30
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小野みかさん、素敵な一冊をありがとうございました!
※当記事の無断転載・無断使用は固くお断りいたします。
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