【書評：1999冊目】幸せになりたいけど、頑張るのはいや。（ダンシングスネイル）

【小さなことを毎日コツコツと積む】
イラストエッセイ作家・ダンシングスネイル氏が、『幸せになりたいけど、頑張るのはいや。』と題して、不安や無力感から自分を守り、幸せになるための58のヒントを指南する一冊。

■書籍の紹介文

頑張っても頑張っても不安が消えない。
そんな恐怖に苛まれていませんか？

本書は、何かになろうとしないことこそが自分を幸せにすると提起し、不安や無力感から自分を守り、幸せになるための具体的な方法を指南する一冊。

「幸せってなんだろう？」
何気ない瞬間、思いを巡らせたいときのお供におすすめです。

和むイラストとエッセイ作家ならでは文体。
時々目にとまるフッとしたひと言が、こころの言葉を引き出してくれます。

幸せは、外に求めても逃げていくもの。
幸せとは自分の内側にあり、それに気づけるかどうかなのです。

そのためには、自分にかける言葉がとても重要になります。
外に目を向ける言葉をかけている限り、幸せは遠のき、不安や無力感に支配されてしまいます。

反対に、内側に目を向ける言葉をかけ続けることで、幸せに気づくことができるようになります。
著者の言葉に触れることで、ふだんの自分の言葉がどちらなのか分かります。

本書を参考に、自分の内側に向けた言葉を増やしていきましょう。
日常生活で感じる気持ちに、変化が起きるはずです。

◆こころを柔らかくする。

幸せになりたいけど、頑張るのはいや。
ダンシングスネイル SBクリエイティブ 2023-3-29
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今日という一日がしんどいと感じるときは
それでも、これまでよく生きてきたことを
同時に思い出してほしい。

嫉妬心を感じる相手を
みんな「推し」に変えてしまえ。
それができれば、嫉妬は劣等感の代わりに
無限の喜びと幸せになって返ってくるだろう。

考えすぎないこと。
不安こそが勇気そのものだということを覚えておこう。

つまらない枠のなかに自分を閉じ込めるのはやめよう。
本当に重要なものは、すでにあなたのなかにあるのだから。

これからは、ほめられてうれしいときは
「いえいえ」の代わりに「ありがとう」と言って
軽くほほえんでみてはどうだろう。
自分がしたことを自分で認めてあげよう。

私を好きだった人が私を嫌いになることもあるし
私を嫌っていた人が私を好きになることもある。

過ぎたことに理由を求めてなんになる。
ときには、適当に忘れて生きても大丈夫。

何者かになろうとしなければ自分になれる。

自分に肯定的・中立的な言葉を使えば使うほど
人生に対する態度も肯定的に変わり
ポジティブな感情をより頻繁に感じるようになるだろう。

生きていくなかで直面する苦しみを
すべて自分ひとりで解決しようとしないこと。
他人の助けを喜んで受け入れることさえできれば
信仰があろうとなかろうと
世の中は私たちの味方だ。

ときどき、自分にステキな公演を見せてあげて
新しい料理をごちそうし
詩集を一冊プレゼントしてあげよう。
それは単純な消費以上の
よりよい私の未来のための、よい投資になるから。

幸せと親切は伝染する。
だから、今日他人に小さな親切をすることは
未来の私がもっと幸せになる可能性を
貯蓄するようなものだ。

うまくやっているときでも
どうせ全員を満足させることはできない
という事実をつねに覚えておく。

ミスは失敗ではない。
だからミスしても大丈夫。
だけど、ミスからなにも学ばず
挑戦すらもあきらめるなら
そのときは本当に失敗することになる。

たまには勇気が出ないこともある。
でも、不幸になると決めてかかるのはやめよう。

【1999-1】過ぎたことに理由を求めない

【1999-2】肯定的・中立的な言葉を自分に使う

【1999-3】小さな親切を積極的に心がける

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

【書籍名】幸せになりたいけど、頑張るのはいや。
【著者名】ダンシングスネイル
【出版社】SBクリエイティブ
【出版日】2023/3/29
【オススメ度】★★★☆☆
【こんな時に】心の平穏や導きがほしいときに
【キーワード】引き寄せ、マインド、自己対話
【頁　数】272ページ
【目　次】
1 がんばりすぎて幸せを忘れた私へ
2 今日から自分に気に入られる私になる
3 私たちの今日は小さくて大切
4 私の推しは絶対に私で
5 あなたはただ幸せでいるだけでいい
6 明日はもっと輝くはず