【書評:1341冊目】日本が売られる(堤未果)

【日本は、本当に日本人のものなのか?】
国際ジャーナリスト・堤未果氏が、日本人が築きあげてきた貴重な資産に次々と値札がつく「日本が売られる」現場を解説する一冊。値札がつく意味を考えたことがありますか?

■この本の紹介文

日本の進路を決める政策。
誰が決めているのでしょうか?

 

本書は、一般のマスコミでは決して報道されない「日本が売られる」衝撃の現場を、国内外の豊富な取材にもとづき解説する一冊。

 

日本の政策を決めるのは、政治家です。
政策の立案や政策へ助言をするのは、専門家であり利益団体であり経済界です。

 

では、その政策に生活を縛られるのは誰でしょうか。
そう、ほぼすべての一般国民です。

 

つまり、ほぼすべての一般国民が影響を受ける、その決定の場所に、当事者はいないのです。
この歪みがもたらす悪影響を、「日本が売られる」という表現でまとめ上げています。

 

”無関心”。
これがいかに自らの首を絞める<大罪>かを痛感する内容です。

 

関心をもち、自分が望む社会のために、できる選択をしていきましょう。
選択肢があるうちに・・・。

 

◆値札がつく意味を知る。

■本がわかる!15の要約ポイント

開発とはもはや「そこに住む人々の生活向上と地域発展のため」ではなく、「貴重な資源に市場価値をつけ、それをいかに効率よく使うか」という投資家優先の考え方になっていった。

 

日本の法律では、電気やガスは「電気事業法」「ガス事業法」という法律のおかげで、ガスや電気の安定供給の責任はしっかり事業者に課せられている。
だが水道だけは「水道事業法」が存在しないのだ。
それをいいことに今回の法改正では、その責任は事業者から自治体につけ替えられた。
これなら企業は自然災害大国日本で、リスクを負わず、自社の利益だけを追求すればいい。

 

官僚たちは知っているのだ。
私たち消費者が見た目重視で食品を選び、農家や農薬の使われ方に無関心でいる限り、農薬大国日本(1位:中国、2位:韓国、3位:日本)は、その方針をかえる必要などないことを。

 

イギリスにあるモンサント社関連工場の食堂に提示されている、「遺伝子組み換え食品は一切使用しておりません」という表示は、私たちに教えてくれる。
口にする食べ物を選ぶ権利、すなわち「食の主権」を奪われないためには、成分表示という情報公開が不可欠であることを。

 

世界では今、枯渇する<食糧>と<水>をめぐる争奪戦が起きている。
過熱する奪い合いは巨大な利益を生み出し、生命に直結したものほどマネーゲームの商品価値は高い。

 

築地騒動の本質は、単なる「移設問題」ではない。
アメリカやEUの大手スーパーやアマゾン、ウォール街投資家らのための「解体ショー」なのだ。

 

予定通り今後高プロ(高度プロフェッショナル制度)の対象を広げてゆけば、労働時間に関係なくギリギリまで安く働かされる労働者が増えてゆく。
そこに日本人より安く雇える外国人労働者が入ってくれば価格競争が起き、賃金は低い方に合わせて下がってゆくだろう。

 

移民は今や国境を越えて売り買いされる商品だ。
だが副作用を含め長いスパンで考えなければ、国家は危機にさらされる。
「真の共存とは何か」が、世界中で問われているのだ。

 

パチンコ天国のここ日本で、パチンコ客の負け分を元に、カジノ収入の皮算用をするアメリカの投資銀行。
それはつまり、今までパチンコ運営業者に流れていた日本人客の負け分を、今度はカジノを通して外資が頂くという計画に他ならない。
どちらにしても、吸い上げられるのは、私たち日本人の富なのだ。

 

政府は、外国人が日本の公的保険制度を使う条件をどんどん緩めている。

 

(韓国は)政府の(監視など)やり方に危機を感じた韓国人ユーザーは、次々にLINEやカカオトークなどの無料コミュニケーションアプリから脱出、約167万人がチャット内容が監視されない他国のアプリに乗り換え、「サイバー亡命」が流行語になった。

 

消費税に詳しい元静岡大学教授の湖東京至税理士は、法人税を消費税導入前の税率に戻し収入に応じた負担にすれば、国税と地方税を合わせて30兆円を超える財源が確保できるという。
消費税を廃止すれば景気が回復し、法人税や所得税からの税収も伸びるのに、今の日本では、医療も介護も教育も、国民の自己負担だけが上がる一方なのだ。

 

効率化とサービスの向上は、民営化せずとも十分に実現可能なのだ。

 

600兆円という農協資金を狙うウォール街や、3800万人の共済加入者が欲しい外資系保険会社は日本に農協解体の圧力をかけ続けているが、農協が解体されれば日本の地方は「生活そのもの」が崩壊してしまう。

 

人間を大切にしない経済学に価値などないのです。

 

■これをやろう!3つの実践ポイント

【1341-1】自分の消費によって誰が利益を上げるか想像する

【1341-2】自分の仕事に関する政策を調べる

【1341-3】仕事の社会保障に関する政策を調べる

 

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

 

■本日紹介した書籍情報

【書籍名】日本が売られる
【著者名】堤未果著者情報
出版社】幻冬舎
【出版日】2018/10/4
オススメ度★★★★☆
こんな時に教養を伸ばしたいときに
キーワードグローバル問題解決生き方
【頁 数】291ページ
【目 次】
第1章 日本人の資産が売られる
第2章 日本人の未来が売られる
第3章 売られたものは取り返せ

 

この本が、あなたを変える!

 

堤未果さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/

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