【書評:1329冊目】人工知能に哲学を教えたら(岡本裕一朗)

【AIの理解とは、人間の理解に他ならない】
哲学学者・岡本裕一朗氏が、「人工知能に哲学を教えたら」と題して、人工知能がどのような”危険な”未来をもたらすのか、最先端の人工知能研究の大問題を考察する一冊。

■この本の紹介文

人工知能がもたらす未来。
どんな世界を想像しますか?

 

本書は、最先端の人工知能(AI)研究をテーマに、さまざまな問題点に哲学的視点をぶつけて、これからの社会がどうあるべきか考察する一冊。

 

映画「ターミネーター」「マトリックス」のような世界が現実になるのか・・・。
【人工知能(AI)×哲学】の視点で、「人類は、人工知能を使いこなせるのか?」という疑問に迫っていきます。

 

AIを考えることは、人間とは何かを考えることである
こんな言葉が、読み進めながら自然と頭に浮かびました。

 

人類が人間を正しく理解すれば、AIは人類にとって有用になる。
人類が人間を正しく理解しなければ、AIは人類にとって害悪になる。

 

テクノロジーが人類にユートピアをもたらすのか、ターミネーターのような地獄をもたらすのか。
人類は今、その分水嶺に立たされているのかもしれません。

 

われわれができることは1つ。
「考える」ことです。

 

なぜか?
考え続けている限り、”人工”知能であり続けるからです。

 

◆AIは、善か悪か、それとも・・・。

■本がわかる!15の要約ポイント

テクノロジーの進歩が、私たちの考えをはるかに凌駕し始めたのです。
今のうちに倫理を教えなかったら、取り返しのつかない事態になってしまうかもしれません。

 

人工知能に対して人間が倫理的に配慮すると同時に、人工知能も人間に対して倫理的に配慮する必要があるーーー
こんなことは、今のところ、ほとんど萌芽にすぎませんが、今後の人工知能の発展を予想するとき、準備しておかなくてはなりません。

 

人間が介入することなく(前提知識も事後の補正もいっさい)、コンピュータが自動的に概念を獲得していくーーこんなことは、今のところ想定できません。

 

人工知能と人間知性を、いわば並行的に理解するように努めなくてはなりません。

 

専門家たちの権力関係・グループ分け(派閥)なども、人工知能は得意な分野です。
どの専門家がどのような作品を評価したか、その傾向はどうかなど、さまざまな観点から調べることができます。

 

幸福や不幸を、力とその発現・発揮と関連づけて理解できるとすれば、間違いなく人口知能の幸福や不幸も語ることができるでしょう。
幸福を人間だけに限定する必要はありません。

 

人工知能を考えるとき、単体としての人工知能ではなく、ネットワークで結ばれた人工知能を想定すべきだという点です。

 

人工知能を導入したのは、人間(経営者)の側の判断によります。
人間がコストとベネフィットを冷静に計算したうえで、人間(従業員)に仕事をさせるよりも、人工知能の方が利益を見込めると判断したからです。
人間を雇った方が利益を生むならば、誰も好んで人工知能の導入などしないでしょう。

 

現在では人工知能がプロ棋士を打ち破り、人間の方が人工知能の手筋を学ぶようになり始めました。
まさに、教師と生徒の立場が逆転したわけです。
こうした流れを見ていると、奴隷であったはずの人工知能と、主人であったはずの人間の立場が逆転することも、想定できないとは言い切れません。

 

このまま続けば、人間が人工知能の能力に驚嘆し、その力を神として崇拝することになるでしょう。
さらには、神となった人工知能に人間が支配される日がくるかもしれません。

 

人工知能によって、一人ひとりの生き方に合わせた「カスタマイズ化された神」が作られるのです。

 

宗教にとって人工知能が伝達の媒体(メディア)として、今日では不可欠であることです。
今後その役割が拡大することはあっても、縮小することはありません。

 

人工知能は今のところ、知識として高度な物理学や専門的な心理学を知っていたところで、子どもでさえわかる簡単な状況を理解できないのです。

 

いま進行中の技術的な変化は、「人工知能革命」と呼ぶことができるでしょう。
この革命は、単に技術的な変化にとどまらず、人間生活全体をも変えつつあります。
さらには、私たちの考え方の基盤となっている概念やカテゴリーの組換えを引き起こすに違いありません。

 

技術が発展するにつれて、人間と人工知能はむしろ「融合」していくのかもしれないと私は考えています。

 

■これをやろう!3つの実践ポイント

【1329-1】人間の知性について勉強する

【1329-2】宗教学について勉強する

【1329-3】著名なSF小説を読む

 

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

 

■本日紹介した書籍情報

【書籍名】人工知能に哲学を教えたら
【著者名】岡本裕一朗
出版社SBクリエイティブ
【出版日】2018/9/6
オススメ度★★★☆☆
こんな時に教養を伸ばしたいときに
キーワード哲学教養思考
【頁 数】256ページ
【目 次】
第1章 AI VS正義
第2章 AI VS脳
第3章 AI vs芸術家
第4章 AI vs恋愛
第5章 AI vs労働者
第6章 AI vs宗教
第7章 AI vs遺伝子

 

この本が、あなたを変える!

 

岡本裕一朗さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/

■お知らせ

■メルマガ版も好評配信中■
ブログ版とは構成を変えてお届けしています!
ぜひ購読登録してください(^^)
登録はこちらから

■【仲間大募集中!】101年倶楽部■
書評ブロガーの読書術を教えていきます。
読書の質を高めたい方は、ぜひご参加下さい!

■応援お願いします!■

※当記事の無断転載・無断使用は固くお断りいたします。

Summary
Review Date
Reviewed Item
【書評:1329冊目】人工知能に哲学を教えたら(岡本裕一朗)
Author Rating
31star1star1stargraygray

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

人気著者も多数収録!

PR



ページ上部へ戻る