【先見の明で生き残れ!】
調達・購買コンサルタント/坂口孝則氏が、広範なデータに基づき、コンビニ・エネルギー・インフラ・宇宙・アフリカなど20業界の今後を予測しながら、「未来の稼ぎ方」を考察する一冊。
これからの20年。
仕事・社会は、どのように変わると思いますか?
本書は、2019年〜2038年の20年間に、注目の20業界で起こる変化を予測しながら、今後の稼ぎ方を考察する一冊。
いま、われわれは多くの情報へ平易にアクセスできる時代を生きている。
この環境を活かすことで、個人でもある程度の確度をもって、未来の予測をすることが可能になったのだ。
この本を読むと、こんなメッセージが隠れているのではないかと感じます。
未来に仮説を立て、自分で検証することで、”先見の明”が磨かれていくのです。
とは言っても、いきなり予測するのはハードルが高いと感じるでしょう。
このハードルを下げる意味で、プロはどのように情報を収集し、未来を予測しているのかを学べるのが、この本の最大の価値です。
もちろん、予測が正しいかどうかはわかりません。
ですが、混沌の時代、自分なりの予測をもって日々生きることの重要性が増しているということです。
未来に仮説を立て、日々検証をする。
これは”生きる力”そのものに、つながっていくのです。
◆未来を予測する力の意味を考える。
そういえばコンビニは、なぜ、週5日日替わりのお弁当を提案してくれないのだろう、と私は思う。
栄養素や好みやカロリーも含めて、具体的に提案してくれれば、ずっとそこから買ってもいい。
コンビニエンスストアは存続のために、コンビニ=便利、をつねに向上しつづける宿命にある。
自動運転がさかんになれば、自動車は動く金融商品となるだろう。
リターンを見込んで投資し、道路に放出する。
お客を拾っては、交通料金を回収する。
それはすなわち、「道路を走る株券」のようなものだ。
日本は有数の自然災害多発国だが、それだけではない。
社会インフラの老朽化がいっせいに進んでいる。
2021年は東日本大震災から10年とともに、日本社会全体が老いへの対応を迫られるタイミングになるに違いない。
日本の省エネ技術はたしかに世界トップレベルにある。
省電力というソフトで日本は世界のコンサルタントを目指すべきだ。
地産地消のつぎは、消費者が自ら農作物を育てるブームもやってくる。
これは、複雑になりすぎた流通の反動から、安全・安心なものを自らの手で引き寄せる動きと見ていい。
マスの若者は、地味に、そこそこで満足し、堅実に生活し、SNSで知人の「いいね!」を希求しながら、そして日本を愛し生きていく。
日本にとって、中国は有力な貿易相手国に違いない。
ただ同時に、老人化しさまざまな矛盾を抱える中国は、より深い問題を抱えるようになっていく。
おおいなる黄昏国家への注意が必要だろう。
宇宙とは、地球でやり尽くしたビジネスが、もういちど展開できる”場所”なのだ。
インドはフィリピンとおなじく、無条件の親日国だ。
このインドとの蜜月は崩してはならない。
とくに、現在、東アジアからアフリカに抜ける航路が注目をあびているが、地理的にインド(あるいはスリランカ)は絶好の位置にある。
インドはアフリカに人的なつながりも多い。
現行の仕組みでは困難をきわめるだろうが、空き家を強制的に取り壊し過疎地から住民を集約する決断をくだす自治体が出てくる可能性がある。
そうしなければ行政サービスを提供できなくなってしまうからだ。
コンパクトにまとめて、そこに住んでもらう。
大反対が巻き起こるだろう。
しかし、このままではどうしようもない状況に陥るだろう。
発達したAIは必ずいうだろう。
「人間の鼓舞なら、これまでのパターンを分析して、もっとうまくできます」と。
飛行中は、いわゆるお客を”軟禁”できる状況にある。
(略)
機内wi-fiサービスだけではなく、「さまざまな顧客層を軟禁している」優位性を発揮するべきだと私は思うのだ。
最後の最後をどのように暮らすか。
そこには多様なニーズがあり、それを満たすサービスが必要だ。
●100年企業の条件
・理念をしっかりもち、次世代につなげる
・顧客のことを考え、仕入れ先、従業員も大切にする
・商品を良くし続ける努力を怠らない
20年も先を予想するとすれば、教祖ビジネスと人生のDIY化をあげておきたいと私は思う。
【1320-1】20年後の働き方に仮説を立てる
【1320-2】仮説の精度をあげるために情報収集をする
【1320-3】未来予測に関する本を積極的に読んで思考の時間軸を広げる
※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作
【書籍名】未来の稼ぎ方 ビジネス年表2019-2038
【著者名】坂口孝則 ・ 著者情報
【出版社】幻冬舎
【出版日】2018/9/27
【オススメ度】★★★☆☆
【こんな時に】明日の仕事力を磨きたいときに
【キーワード】働き方、社会、教養
【頁 数】362ページ
【目 次】
2019年〜2038年を、1年ごとに区切って構成されています
この本が、あなたを変える!
坂口孝則さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/
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2018年 11月 14日
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2019年 2月 04日
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