【3つのメモでアイデア王!】
株式会社ウサギ代表取締役・高橋晋平氏が、3種類のメモ技(テク)を使うことで、一生仕事で困らない企画をつくりだす”仕組み”を解説する一冊。売れる企画は、こうやって生み出せ!
新しいことを考えるとき。
あなたは、どうやってアイデアを出していますか?
本書は、アイデアの発想は「センス/才能」でなく「仕組み」であるとし、数々のヒット商品を生み出す中で考案した3種類のメモ術を解説する一冊。
3種類のメモ術とは、
○ネタ帳
○かけ合わせメモ
○三角形メモ
こちらになります。
それぞれの作り方と使い方を、図解と事例を豊富にわかりやすく解説していきます。
1つ1つ理解していくうちに、著者の思考パターンまでも自分の中に取り込むことができます。
「アイデアを出すときは手書きが大事」であると、著者は言います。
わたしも手書きのほうが好きに書き進められるので、この点はとても共感します。
アイデアを形にしていくのは、大変な作業です。
あなたの発想力を磨くきっかけに、この本は役立つと思います。
◆3つのメモが、アイデアを現実に!
まず、見聞きしたことや頭に浮かんだ思いつきから、企画の材料になりそうなものをメモすることだ。
そして、考えたい「お題」と「ネタ」を組み合わせてアイデアにする。
それを企画に落とし込む。
「ネタ帳」に書き留めるのは「欲しいと思うものごと」だ。
自分の欲求を刺激し「買いたい」「使いたい」「やりたい」など「行動したい」と思えるものごとを書き留めるのだ。
“アイデアは、質より量である”
これはアイデア発想の絶対的なルールだ。
いきなり良いアイデアを探し始めない。
うまくいかずに自信を失い、面倒になるからだ。
すると思考停止になる。
まず、思いつく限りアイデアを出し続ける。
仮に100個のアイデアが出れば、その時点で100個中1位のアイデアを手にできる。
母数が多いほど、一番いいアイデアは優れている。
「良くないね」「ムリだよね」というものをあえて書き、このアイデアを「ちょっと変えてみたら」「逆に考えてみたら」「ちょっと現実に寄せてみたら」と、少しずつ視点を変えて考えてみる。
アイデアは「考えたいお題」×「ネタ」で発想するべきだ。
ここでいう「ネタ」とは「欲しいと思うものごと」のことだ。
ネタの情報を自由にかけ合わせ、欲求を刺激するアイデアを考えるのだ。
出てきたアイデアは、かけ合わせた「ネタ」から飛躍していても構わない。
それが、また別の「欲しいと思う理由」を持ったアイデアになれば、かけ合わせとしては成功だ。
アイデアをたくさん出すには「お題」×「ネタ」で出てきたアイデアに、もう一回、ランダムな言葉をかけ合わせる。
こうして、さらに独創性を持った新しいアイデアを見つけ出すことができる。
たとえば、先ほどの「勉強すれとほめてくれるペンケース」自体を「お題」にする。
そして、これにかけ合わせる言葉を「一人しりとり」する。
「リンゴ→ゴジラ→ラジオ」といった具合だ。
質より量でたくさん出したアイデアは、ほとんど使えない。
この中から「欲しいと思う企画になるアイデア」をピックアップする。
この「選び方」は、3つのフィルターを通して行う。
○アイデアが形になった時のゴールの絵が見えるかどうか
○自分自身が欲しいかどうか
○人に聞いてみる
企画づくりの基本は「何を」「誰に」「いくらで」を設定することだ。
この3つの要素のバランスがとれていると、その企画は「顧客がお金を出してでも利用したいもの」になっている可能性が高い。
はじめに「何を」と「誰に」のバランスだ。
この企画をターゲットにしている顧客が、本当に「欲しいのか」だ。
正確に言うと「欲しいと思われるものを実現できるのか」を考える。
次に「何を」と「いくらで」のバランスだ。
その価格で提供して、自社は「儲かるのか」つまり「健全な利益を得られるのか」を考えるわけだ。
最後に「誰に」と「いくらで」のバランスだ。
その顧客は、その価格で「買いたいか」どうか、つまり「その金額なら喜んで利用したいかどうか」を考えるわけだ。
最も重要なのは「その企画を、お金を出して利用したい顧客がいる」ことに確信を持つことだ。
普通の人が感じた強い欲求の周辺には、他の多くの人にも幸せと価値を提供できる。
【1142-1】「欲しいと思うものごと」をどんどん書き留める
【1142-2】お題とネタをどんどん掛け合わせる
【1142-3】三角形メモを実践する
書き出してこそ、アイデアは生まれる!
【書籍名】一生仕事で困らない企画のメモ技(テク)
【著者名】高橋晋平
【出版社】あさ出版
【出版日】2018/2/24
【オススメ度】★★★☆☆
【こんな時に】考える力を身につけたいときに
【キーワード】情報整理、発想力、アイデア
【頁 数】232ページ
【目 次】
第1章 企画づくりの材料をメモする「ネタ帳」
第2章 アイデアを量産する「かけ合わせメモ」
第3章 ヒット企画へと仕上げる「三角形メモ」
第4章 企画を実現させるためのマインドセット
この本で、あなたは変わる!
高橋晋平さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/
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