- 2017-10-4
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- ★★☆☆☆, クロスメディア・パブリッシング, リーダー, 働き方, 明日の仕事力を磨きたいときに, 組織改革, 高野孝之
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【ブラックとホワイトの境目】
日本IBM「伝説のマネジャー」高野孝之氏が、組織が超ホワイトになるマネジャーの仕事術を52項目にまとめて紹介する。仕事をどう考え・どうやるのか、指針として役立つ情報満載。
自分の勤めている職場。
ブラックですか?ホワイトですか?
本書は、マネジャーの立場から仕事を「ホワイト」にするためのやり方や考え方を、52項目に分けて解説していく一冊。
【生産性向上】と【モチベーション向上】。
マネジャーにのしかかる2つの大きな重圧に、どうやって応えていくかがわかります。
精神論や奇をてらったようなものは1つもありません。
著者が「サイエンス」という言葉を使っているように、容易に実践できるもののみが収録されています。
1つ1つ、現場で実践しながら自分のものにする。
マネジャーとしての地力をつけるのに、最適なテキストといった印象です。
なんとかしたい気持ちはあるけど、どこから手をつけたらいいのかと悩んでいる。
そんな時に、力になってくれる一冊です。
◆マネジャーへの処方箋
世間で言う「ブラック」の基準は「社員の生産性とモチベーション」で決まる。
社員の生産性とモチベーションをコントロールし、業績を上げる役割は、マネジャーが担っている。
ホワイトな職場にするには、マネジャー自身がホワイトな働き方をするべきだ。
自分ができないことを、メンバーにさせるのは無理だ。
マネジャーが体現し、言葉で説明できることが大事だ。
まず、マネジャーが一度、限界までチャレンジし、自分だけのデータを手に入れてみる。
限界の先で経験と知識が体系化され、仕事をサイエンスの目で捉えられるようになるはずだ。
「この仕事を計画に沿って遂行するには、これくらいの能力の人が何人いる」ということを会社に提言し、それを実現する努力をする。
それがマネジャーの責任だ。
メンバーが納得すれば、その残業は「ブラック」に受け止めらないはずだ。
マネジャーは、起業家のように会社を説得し、自分たちの戦略に必要な人材を確保することを含めて、投資してもらう努力が必要だ。
そういう姿勢のマネジャーが率いる組織こそ「ホワイト」だ。
人ありきの人材登用は、限りなく「ブラック」な要素をはらむ。
なぜなら、今いる優秀な人材に仕事が集中してしまうからだ。
「人に仕事をつける」のでなく「仕事に人をつける」べきだ。
自分が育てた優秀なメンバーを、仕事ができるようになったら、あえて違う部署に異動させる。
それは、本人のためであり、会社のためでもある。
そのメンバーがますます育つからだ。
数字を把握することは、マネジャーの仕事の中でも重要だ。
ただし、数字はあくまでも手段だ。
数字そのものを目標にして、それだけを見ていると、いずれ間違う。
マネジメントは「人間対人間」だ。
数字の裏側にある「個々のメンバーの顔」を見るべきだ。
この、矛盾する2つの側面を、バランスよく見極めることこそが「ホワイト」なマネジメントなのだ。
デッドラインを決める。
デッドラインは厳しめ、つまり短めに設定する。
あえて現状より厳しいデッドラインを決めると、その人の能力を上げることになる。
メンバーを「自分は素晴らしい人物なんだ」という気持ちにさせることを目指す。
それが「個人の尊重」であり、教育につながる。
人望は、そこから生まれるのだ。
「自分が」でなく「メンバーを」という人こそ、結果的にメンバーに慕われる。
すると優秀なメンバーが育ち、優秀なチームになる。
その結果、業績もついてくるのだ。
デンと構えて、情報収集を報告だけに任せていては間違った情報が入ってくるばかりだ。
マネジャーが直接現場に足運び、自分の目で見ることこそが、真実を知る上で最も重要なのだ。
メンバーが自分の限界を取り払い、潜在能力を存分に発揮できるようにするべきだ。
そのための自由闊達な組織風土を作ることこそが、優れたマネジャーの真のミッションであり、挑戦なのだ。
【1064-1】締め切りは、キツめに設定する
【1064-2】「個人の尊重」を意識する
【1064-3】自分の足を使って情報収集する
人と人が噛み合えば、組織は明るい!
【書籍名】超ホワイト仕事術 部下を定時に帰してやる気と成果を一気に引き上げる
【著者名】高野孝之
【出版社】クロスメディア・パブリッシング
【出版日】2017/9/19
【オススメ度】★★☆☆☆
【こんな時に】明日の仕事力を磨きたいときに
【キーワード】働き方、リーダー、組織改革
【頁 数】254ページ
【目 次】
序章 働き方を「ホワイト」にするための前提
第1章 マネジャー自身の働き方を徹底的に変える
第2章 チームをホワイト化する仕組みとマネジメント
第3章 チームの生産性を極限まで引き上げる効率化法
第4章 チームの意識を根底から変えるコミュニケーション
この本で、あなたは今後こそ変わる!
高野孝之さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/
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